今回HPの【ENVY 13-ah0000 ベーシックモデル】をお借りしました。
プレミアムモデル”ENVYシリーズ”の13インチノートで、高いクオリティとコスパの高さが自慢のモデルをチェックしてみましょう。
スペック
※2019年3月31日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
細かい造形美が光る上質デザイン
まずさわり心地が非常にグッド。アルミニウムボディに梨地加工がされており、見た目もさることながら、手になじむ感触が気持ちいいです。カラバリもピカピカのゴールドではなく、上品な淡いシルクゴールドというのもいいですね。
また、ラウンドフォルムとエッジを織り交ぜたデザインもメリハリがあり、見てて飽きないです。
ヒンジ部分には、高級な包丁やナイフにも使われる”ダマスカス鋼”の模様でアクセントをつけているのもポイント。
スピーカー部分は幾何学模様にパンチ処理され、電源ボタンにはLEDイルミネーションを内蔵し、オシャレに仕上げているのもポイント。細かい部分までしっかり造りこまれており、さすがHPといったところです。
持ち運びに最適なコンパクトボディ
ボディサイズは、持ち運びしやすいということで最近人気沸騰中の13インチボディです。
ディスプレイのベゼル(ふち)をスリム仕様とすることで、横幅はとてもコンパクト。この通りA4ファイルサイズよりも一回り小さく、最薄15mmのスリムさもあいまって、カバンにサッと入れられます。
さらに重さも実測で1267gと超軽量!電源アダプタとケーブル込みでも約1.5Kgと持ち運びもラクラク。
リフトアップヒンジ搭載
このモデルでは【リフトアップヒンジ】を搭載しています。リフトアップヒンジとは画面を開いたときに、ボディがせり上がるギミックのことです。
適度な傾斜ができるためタイピングしやすくなるほか、接地面とパソコンの間にすき間が空くことで、給排気がスムーズになり、冷却能力もアップします。
インターフェースは最小限
13インチかつスリムボディなだけあり、最小限です。13インチの例にもれず、光学ドライブは非搭載。
USBは大容量給電に対応したUSB3.1 Gen.1を3ポート搭載。そのうち1つは小型&リバーシブルのType-Cポートとなっています。スリムモデルながら通常サイズのUSB端子を搭載しているので、従来の周辺機器を接続できるのはグッド!
またmicroSDスロットのほか、Windows Hello対応の指紋認証センサーが搭載されており、わざわざパスワードを入力することなくワンタッチでログインできます。インターフェースの数は最小限ではありますが、内容はとても充実していますね。
ディスプレイ&キーボード
タッチ対応!発色に優れたIPSパネル搭載
ディスプレイは13.3インチサイズで、持ち運びに最適なコンパクトさと見やすさを両立した、人気のサイズです。スリムベゼルを採用しているのでとてもスタイリッシュ。
解像度は主流のフルHDで、発色に優れたIPSパネルを搭載しています。視野角も広くどこから見ても色むらがほとんどありません。光沢のあるグレアパネルとの相乗効果で、美麗な映像を楽しむことができます。動画鑑賞にも最適ですね。
なお、ディスプレイはタッチ対応となっています。適度に抵抗があり、滑りすぎず安定した操作感でとても快適です。
白色LED内蔵キーボード搭載
13インチのコンパクトボディなのでテンキーレスキーボードを搭載しています。
横幅は目一杯広げられており、【Enter】横にもキーが配置されています。配置そのものは素直で、キーピッチも19mmとゆとりがあり、誤爆の心配はまずありません。
キーストロークもやや深めなので、打鍵感を楽しみながら快適にタイピングできます。キーボード面の剛性も高く、タイピング圧力強い方でも安心して使えます。
キーボードには白色LEDを内蔵しています。薄暗い場所でタイピングしやすくなるのはもちろん、なによりもオシャレですよね。ちなみに、ON/OFFはファンクションキーで切り替えられるようになっています。
スムーズなタッチパッド
タッチパッドも滑らかでカーソル操作も非常にスムーズ。また、クリックボタンも軽い力で反応し、動作音も小さく操作感はバツグン。キーボード・タッチパッドともにとても高い完成度となっています。
なお、タッチパッドのふちはダイヤモンドカット加工がされ、細かいデザインももぬかりなし。
サウンドエンジン搭載
デンマークの高級オーディオメーカー【BANG & OLUFSEN】のサウンドエンジンを採用し、スピーカーを4基搭載。付属アプリで自分の好みのサウンドにチューニングできるようになっています。
スピーカーの音質ですが、いかんせん内蔵タイプなので、中音域メインで迫力不足ですね。サウンド重視であれば、イヤホン・ヘッドホンは必須!
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみましょう。
CINEBENCH
まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。


このモデルでは、インテルの第8世代2コア4スレッドCPU【Core i3-8130U】を搭載しています。グレードとしてはベーシックレベルのCPUです。
前世代の2コア4スレッドCPU【Core i3-7020U】と比較してみると、動作クロックが上がったことによりパワーアップ。マルチコアでは約37%、シングルコアでは約72%も性能が向上しており、しっかり進化しています。
PCMark 8&PCMark 10
【PCMark 8】は動画再生やブラウジング、ビデオチャット、画像・動画編集など、一般的なノートパソコンで想定される用途での性能を測るソフトです。
グラフをチェックしてみると、基本的なタスクの処理性能を測定する”HOME”や”WORK”テストでは現行の一般ノートとほぼ同程度のスコアをマークしています。
一方、重量級の動画・画像編集などクリエイティブ性能を測定する”CREATIVE”テストでは、現行ノートよりも下回るスコアとなっています。
あわせて上記のテストを一元化した【PCMark 10】のスコアもチェックしてみましょう。
ブラウジングや各種編作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、3000に届かず。やはりベーシックレベルのCPUということで、ブラウジングやオフィス作業を快適にこなせる性能ということができます。
ドラクエ10
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHD・低品質でスコア6057(快適)となり、内蔵グラフィックにしては上出来ですね。ブラウザゲームや軽めのオンラインゲームなら内蔵グラフィックでもOK。
一応他のゲームもチェックしてみましょう。
PSO2
軽めのオンラインゲームです。スコア4500以上で平均60fpsをキープできます。
いずれも設定3となりますが、フルHDではスコア2121と歯が立ちません。ワンランク低いHDではスコア5035となり、ようやくスコア4500を超える結果に。オンラインゲームならドラクエどまりですね。
モンスターハンターフロンティアZ
こちらもPSO2と同じくらいの軽さのオンラインゲームです。スコア6000で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHDでスコア1983、HDでもスコア4040とPSO2と同じく厳しいです。
ドラゴンズドグマ オンライン
上二つに比べるとやや重めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
いずれも低品質ですが、結果はフルHDでスコア1731(設定変更を推奨)、HDでもスコア3320(普通)どまり。このレベルだと全くスコアは伸びません。
FF14
ゲーミングPC業界において、「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
いずれも標準品質となりますが、フルHDでスコア1605(設定変更を推奨)、HDではスコア3226(やや快適)をマーク。どちらもきついことには変わりないですが、動かせるだけでも上出来です。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。メモリが4GBと少ないため、Fire Strike以下を測定しています。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Fire Strike | 899 | 969 | 5549 | 322 |
Sky Diver | 3824 | 3669 | 5092 | 3695 |
Cloud Gate | 6463 | 7959 | 3899 | ー |
Ice Storm | 42898 | 43684 | 40357 | ー |
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルでは高速の256GB SSDを搭載し、さらに通常のSSDよりも4~5倍速いNVMeタイプというこだわりようです。メーカーはSSDの定番メーカー”サムスン”製ですね。
肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み込みが4ケタの2000オーバーと爆速。それ以外の項目も通常タイプのSSDに比べ一回り早く、NVMeらしさはしっかり出ています。
Core i3ブラウジングや各種アプリの動作はサクサクで非常に快適。
温度
ドラクエ10実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
リフトアップヒンジを採用し、いかにも冷えそうな感じですが、ピーク時でも60℃後半を安定してキープ。申し分のない冷却性能です。
負荷がかかる作業をする際には、付属のファンコントロールアプリで調整するのもあり。
動作音
ドラクエ10実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ


ピーク時でも48.9デシベルと50デシベル以下に収まっており、とても静かです。ファンが必要以上に回転しないようしっかり制御され、実際そばにいてもうるさく感じません。
なお、最小時は45.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
バッテリー持続時間
モバイルノートということで、「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。
条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。
- 電源設定:HP推奨、より良いバッテリー
- バックライト:40%
- 10秒ごとにキー入力
- 1分ごとに無線LAN経由でネット接続
結果は約8時間30分となり、外出先でも安心して使えます。ENVYには別にAMD製CPU搭載モデルがありますが、やはりバッテリー持続時間ではインテルCPUに軍配が上がります。
まとめ&関連モデル
デザインや材質にこだわりつつも10万円以下を実現しており、プレミアムモデルながらコスパに優れた一台です。A4ファイルサイズ以下の小ささで携帯性もバツグン!ワンランク上のモバイルノートを探している方にぜひおススメです。
なお、ブラウジング+複数アプリといったマルチタスク性能を重視するのであれば、8GBメモリを搭載した【スタンダートモデル】がおすすめ。
HP ENVY 13-ah0000[スタンダードモデル]
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
13.3インチ フルHD グレア IPS
■CPU:Core i5-8250U
■メモリ:8GB(LPDDR3-2133)
■グラフィック:UHD 620(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 256GB(PCIe NVMe)
■【キャンペーン中】109,800円(税込)~
ワンランク上のCore i5-8250Uを搭載したモデル。4コア8スレッドなので、Core i3-8130Uよりも約50%性能が高くなっています。メモリも8GBと多いのでマルチタスクに強く、動画や画像編集用としてもおすすめです。
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