今回ドスパラの【DX-C5】をお借りしました。
最短翌日出荷ですぐ使える!業界最短納期と低価格&高コスパを両立した、15インチスタンダードノートをチェックしてみましょう。
業界最短納期
ドスパラといえば何よりもまず【業界最短納期】ですね。最速で翌日出荷を実現しています。また、営業日ではないので、土日・祝日をはさんでも変わらないのもポイント。
すぐ使いたいということであれば、ドスパラがまずおすすめです。
スペック
※2020年11月20日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
シンプルなデザイン
ドスパラの15インチノートといえば、この筐体ですね。実用性重視の手堅い完成度が魅力です。
クセのないフラットなフォルムには余計な装飾など一切なし。ブランドロゴまで省く徹底ぶりで、とにかく実用性に特化しています。ビジネスでもプライベートでも使える万能デザインです。
天板のロゴまでオミットする徹底ぶり。ノートパソコンはロゴ入りが一般的なので、とにかくシンプルなモデルが欲しい方におすすめ。
ボディはオーソドックスな樹脂製ですが、天板とキーボード面は非光沢処理が施され、とても滑らかな仕上がり。クールなシルバーのカラバリも相まって、スマートな印象を受けますね。
底面はブラック&ざらついた感じの仕上がりで、全くイメージが異なる仕上がりとなっています。
ちなみにスピーカーはステレオ仕様で、両サイドに1基ずつ搭載されています。肝心の音質ですが、やはり内蔵タイプなので音質は軽く、低音は弱め。ただ、中・高音はそれなりに伸び、意外と健闘しています。
ちょっと細かいですが、フロント部の中央にはくぼみがあり、指をひっかけて開閉しやすいようになっているのもポイント。細部までしっかり造りこむ姿勢はグッドですね。
約1.5kgのコンパクト&軽量ボディ
最近では15インチノートでも、コンパクト&軽量ボディがブームとなっていますが、このモデルも例外ではありません。
ディスプレイのベゼル(ふち)をスリム仕様にすることで、横幅と奥行きを圧縮し、従来の15インチモデルよりも一回り小さいサイズを実現しています。また、ベゼルが細いと見た目もスッキリし、スタイリッシュな感じになり、まさに一石二鳥。
そして重さですが、なんと実測で1538g!2kg前後が一般的な15インチノートにしては圧倒的に軽く、下手すると14インチモデルよりも軽いレベル。さすがに13インチなどのモバイルノートにはかないませんが、たまに持ち運ぶ分には十分使えます。
ポイントをおさえたインターフェース
最近のトレンドでもありますが、このモデルでは光学ドライブが非搭載となっています。必須か?といわれるとそうでもなく、ダウンロードやストリーミングなどのオンラインコンテンツが充実した今なら、なくても正直なんとかなります。
USBは全3ポート構成で、最新のUSB3.2規格を採用しています。そのうち左サイドのType-Cポートは”USB3.2 Gen.2”規格となっており、最大10Gbpsの高速転送にも対応しています。
ポートの規格・タイプともにポイントをしっかり押さえており、周辺機器の接続にはまず困りません。
そのほかHDMIポートやLANポート、microSDスロットも搭載し、普段使いで必要なものは一通りそろっています。まさに教科書通りといったところ。
また無線LANですが、Wi-Fi 6(802.11ax)に対応しているのもポイント。現行のWi-Fi 5(802.11ac)よりもさらに速くなり、最大約9.6Gbpsと約1.5倍の高速通信を実現しています。また遅延も少なくなっているため、無線でのブラウジングがより安定します。
ディスプレイ&キーボード
発色に優れたディスプレイ
ディスプレイはオーソドックスな15.6インチサイズ。13・14インチよりも一回り大きく、だいぶゆとりがあり、視認性は◎。据え置きマシンならまずおすすめのサイズです。
解像度は現在主流のフルHDですね。HDよりも画素数が多く、美しい映像描写ができるのはもちろん、表示領域も広く、オフィス作業もはかどります。
パネルの種類については特に記載はありませんが、美しい発色と高いコントラストで映像クオリティはかなり高め。また、視野角も広く、横から見ても色むらがほとんどなし。
なお、パネルの種類は特に記載がありませんが、型番を調べてみるとIPSパネルとのこと。ただし、公式情報ではないので、ものによっては違うパネルが搭載されている可能性がある点に注意。
手堅い完成度のキーボード
横幅の広い15インチモデルということで、テンキーはしっかり搭載しています。
キーは連結キーなどなく、すべて独立しています。一部キーが小さかったり、テンキーの配置に若干クセがあったりしますが、基本的に配列は非常に素直。キーピッチも約19mmとデスクトップキーボード並みのゆとりが確保されているので、まず誤爆する心配はありません。
注意するとしたら、一番右上の電源ボタンくらいでしょうか。ボタンの硬さは通常のキーとほとんど変わらないので、うっかりスリープにしないようにしましょう。
キーストロークは浅すぎず深すぎず、ノートの標準的な深さといったところ。適度に反発もあるので、打鍵感は上々です。キーボード面の剛性ですが、樹脂製ということもあり普通レベルですね。
なお、LEDイルミネーションは非搭載となっています。
スムーズなタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンとパッドが一緒になった、オーソドックスな一体型のタイプです。
表面はサラサラした材質で、カーソル操作はとてもスムーズ。クリックボタンも建付けがしっかりしているので、軽い力でしっかり反応し、動作音も控えめ。
一体型タイプでは、深く押し込んでようやく反応するものなど、完成度がピンキリですが、しっかり造りこまれているのは好印象ですね。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
CINEBENCH
まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。


このモデルでは、インテル最新世代のミドルクラスCPU・Core i5-10210Uを搭載しています。第8世代のCore i5-8265Uと同じ4コア8スレッド構成となっています。
参考までに、上位の4コア8スレッドCPU・Core i7-10510Uと比較してみると、シングル性能はほぼ同じですが、マルチ性能はCore i7の方が約39%高くなっています。基本的にはCore i5で十分ですが、編集用途でも使うなら、Core i7がおすすめ。
PCMark 10
【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測る定番ソフトです。
ブラウジングや各種編作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、スコア3000をしっかりクリア。ブラウジングやオフィスソフトなどの軽作業から、動画や画像編集などヘビーな作業までしっかりこなせる性能であることがわかりますね。
ちなみに、総合スコアで比較すると、Core i7-10510Uとの差は約8%程度。普段使いではほとんど変わらない使用感です。
動画エンコード
【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。
エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・QSVでエンコードしています。なお、QSVとはCPUのグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。
H.264(フルHD) | 2Pass | 1Pass | QSV |
Core i5-10210U | 1:01:09 | 31:18 | 4:39 |
Core i7-10510U | 49:52 | 25:43 | 3:35 |
クロックが高い分Core i7-10510Uが有利ですね。まず軽めのH.264ですが、ソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)ではCore i7が約18%、ハードウェアエンコード(QSV)では約23%早く変換を終えています。
H.265(フルHD) | 2Pass | 1Pass | QSV |
Core i5-10210U | 1:31:28 | 46:30 | 6:44 |
Core i7-10510U | 1:12:17 | 37:15 | 6:27 |
重量級のH.265でもやはり動作クロックの高いCore i7-10510Uが有利。ソフトウェアエンコードでは約20~21%、QSVでは約4%早く変換を終えています。
画像変換
【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。
JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。
CR2→DNG | CR2→JPEG | |
Core i5-10210U | 2:24 | 6:38 |
Core i7-10510U | 1:36 | 4:21 |
画像変換でもCore i7-10510Uがやはり有利。軽めのDNG変換では約33%、重量級のJPEG変換でも約34%早く変換を終えています。
動画や画像編集の機会が多い方は、同じく4コア8スレッドCPUながら、動作クロックの高いCore i7が高いパフォーマンスを発揮し、動画や画像編集の機会が多い方はCore i7を選ぶのがおすすめです。
ドラクエ10
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
最高品質 | 標準品質 | 低品質 | |
HD | 7782 | 9073 | 10123 |
フルHD | 3940 | 5297 | 6242 |
さすがにドラクエは軽く、フルHD・標準品質なら(ほぼ)平均60fpsをキープできます。
PSO2
こちらはやや軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア4500以上で平均60fpsをキープできます。
設定6 | 設定5 | 設定4 | 設定3 | |
HD | 1019 | 2397 | 2481 | 4449 |
フルHD | 340 | 998 | 1045 | 1894 |
さすがにドラクエのようにはいかず、HDでも最低ラインまで落としてもスコア4500に届かず。。UHDシリーズだとフルHDでのゲーミングはまだまだ厳しい感じ。
FF14
おなじみの重量級ベンチマークです。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
最高品質 | 高品質 | 標準品質 | |
HD | 1620 | 2258 | 2771 |
フルHD | 808 | 1157 | 1481 |
FFクラスになると手も足も出ません。よくてドラクエどまりといったところ。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。PCの性能指標として、参考まで。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Time Spy | 411 | 359 | 2442 | ー |
Fire Strike | 952 | 1028 | 8235 | 331 |
Night Raid | 4668 | 4687 | 4566 | ー |
Sky Diver | 4051 | 3763 | 6762 | 3951 |
Cloud Gate | 7300 | 8009 | 5575 | ー |
Ice Storm | 55675 | 58755 | 47045 | ー |
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは250GB SSDのシングルストレージ構成となっています。128GBでは実質使える容量が100GB未満と少なめですが、250GBもあればデータ類の保存にもしっかり対応できます。なお、動画や画像などを多く保存したいということであれば、HDDを追加してデュアルストレージにするのがおすすめ。
SSDはオーソドックスなSATAⅢタイプで、Western Digitalのスタンダードモデル・BLUEシリーズを採用。その実力ですが、シーケンシャル&ランダムともにムラなく速度が出ていますね。もちろん、OSの起動からブラウジング、各種アプリの動作にいたるまでサクサク動いて、とても快適です。
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPU・GPUいずれもピーク時で60℃前半と低い温度をキープ。次の項目でもチェックしますが、ファンの動作がずば抜けて静かなので、冷却性能はかなり優秀です。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ


50デシベルを超えるとノイズが気になるようになりますが、ピーク時で48.0デシベルと下回っており、非常に静かです。アイドル時との差はなんと1デシベルちょっと。実際かすかにファンの動作音が聞こえるレベルなので、静音性重視の方にもおすすめです。
ちなみに最小時では46.7デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。
バッテリー持続時間
「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。
- 電源設定:バランス、より良いバッテリー
- バックライト:40%
- 10秒ごとにキー入力
- 1分ごとに無線LAN経由でネット接続
結果は約7時間10分と公称値に近いバッテリー持続時間となっています。モバイルノートではないので、これだけもてば十分ですね。
まとめ&関連モデル
使う人を選ばないシンプルボディに、オールラウンダーCPUのCore i5をはじめ、トレンドのWi-Fi 6やUSB3.2 Gen.2 Type-Cを搭載。充実した内容で価格は5万円台と安く、コスパも◎。早くほしい方はもちろん、クセの無いノートパソコンが欲しい方にもおすすめです。
なお、編集用途でも使うなら、メモリやSSDの容量を増やしたり、別途HDDの追加をしたりするのがおすすめです。
DX-C3
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア
■CPU:Core i3-10110U
■メモリ:8GB(DDR4-2666)
■グラフィック:UHD Graphics(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 250GB
■価格:54,980円(税込)~
インテルの第10世代2コア4スレッドCPU・Core i3-10110Uを搭載した、ベーシックモデル。ブラウジングやオフィスソフトなど軽作業メインであれば、このモデルでもOK!
DX-C7
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア
■CPU:Core i7-10510U
■メモリ:16GB(DDR4-2666)
■グラフィック:UHD Graphics(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 500GB(PCIe NVMe)
■価格:79,980円(税込)~
Core i7を搭載したハイスペックモデル。
大容量の16GBメモリに大容量SSDの充実した初期構成で、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用。とてもコスパの高いモデルとなっています。
あわせて知りたい
3ステップでわかるノートPC+α