OMEN by HP 15-dc000をレビュー 144Hzディスプレイ搭載!大幅に進化したMax-Q版GTX 1070搭載の高性能モデル

今回はHPの「OMEN by HP 15-dc000」をお借りしました。

本格派のゲーミングブランド【OMEN】の15インチノートが大幅に進化。ボディからパーツにいたるまで見直された、最新モデルをチェックしてみます。

 

スペック

 OMEN by HP 15-dc000
サイズW360×D263×H25.5~30mm
重量約2.48Kg
OSWindows 10 Pro(64ビット)
CPUCore i7-8750H
(6コア12スレッド 2.2/最大4.1GHz)
メモリ16GB(DDR4-2666)
ストレージ256GB SSD(PCIe NVMe)+2TB HDD
グラフィクスGTX 1070 Max-Q(GDDR5 8GB)
ディスプレイ15.6インチ、フルHD(1920×1080)、
ノングレア、IPS、144Hz、G-Sync
インターフェースUSB3.1 Gen.2 Type-C、
USB3.1 Gen.1×3、HDMI 2.0、
Mini DisplayPort、
マイク入力、ヘッドフォン出力、
SDスロット、LANポート
光学ドライブ×
カメラHP Wide Vision HD Webcam
(約92万画素)
スピーカー内蔵デュアルスピーカー
(Auduio by Bang & Olufsen)
キーボードバックライトキーボード(日本語配列)
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth5.0
保証1年(最大3年)
価格219,800円(税別)~
189,900円(税別)~
付属品・ACアダプター(526g)
・電源ケーブル(118g)
・各種マニュアル

※2018年11月22日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

近未来的なデザイン

OMENシリーズといえばこれ、直線主体の近未来的なデザインが特徴です。ステルス戦闘機をモチーフにしたとのことで、大型の排気グリルやエッジの効いたシャープなフォルムは、たしかに戦闘機そのものですね。

 

天板部分のデザインも凝っており、全体を大胆にもX字に分割しています。

 


テクスチャ調とヘアライン調のパネルがそれぞれ上下左右対称に配置され、見ていて飽きないデザインに仕上がっています。幾何学模様のOMENロゴと相性もバツグンですね。

 

あまり見る機会はありませんが、底面も同じような意匠になっており、統一感があります。吸気グリルはデザインに合わせて大きくカットされ、通気性はバツグンです。

 

細かいですが、電源ボタンがLEDのラインで輝くようになっているのもいいですね。細部までしっかりデザインされているのがHPのいいところ。

 

コンパクトなボディ

性能もさることながら、ボディサイズも前世代に比べ大幅に進化しています。

ナローベゼルを採用することで、横幅は2.8mm狭くなり、さらに奥行きも12mm小さくなり、サイズは一回り小さくなっています。

カバンに収納しやすく、重さも2.5Kg以下に収まっているので、持ち運びもラクラクです。

 

充実したインターフェース

ハイスペックモデルらしく、インターフェースは最新のものまで一通りそろっています。

 

USBは4ポート全てが最新のUSB3.1で、うち1つは高速転送・大容量給電・高解像度出力に対応したGen.2規格で、小型&リバーシブルのType-Cポートなっています。もちろん、40Gbpsの超高速転送ができる【Thunderbolt 3】にも対応しています。

 

画像出力端子はHDMIとMini DisplayPortを搭載し、地味ながら便利なSDスロットをしっかり完備しているのもいいですね。

 

なかなか気が利いていると感じたのがポートの配置です。LANポートや画像端子が背面に搭載されており、有線マウスや電源ケーブルと干渉しないようになっています。太いLANケーブルは意外に邪魔なので、これは何気に嬉しい。

 

ディスプレイ&キーボード

ナローベゼル×IPSパネル

ディスプレイサイズは15.6インチサイズで、解像度は現在主流のフルHDとなっています。映り込みの少ないノングレアタイプで、自分の顔とにらめっこすることなく、ゲームに集中できます。

 

高コントラスト・高発色・高視野角の3拍子揃ったIPSパネルを搭載しています。この通りどこから見ても美しい映像で、よりいっそうゲームを楽しむことができます。

 

先にもちょっと触れましたが、ディスプレイのふちが狭いナローベゼルを採用しています。幅は最薄部でわずか6.39mm!ボディの小型化はもちろん、見た目も非常にスタイリッシュでかっこいいですね。

 

G-Sync&144Hz対応ディスプレイ

120Hzよりもさらに高速描写が可能な144Hz出力対応の高リフレッシュレートモニターを搭載しています。144Hzディスプレイは、1秒間に描写できる回数が通常の60Hzディスプレイの2倍以上。その分だけ映像が滑らかになり、ゲームのプレイ精度が上がります。

普段60Hzモニターを使っている方は、その違いに驚くはず!

 

さらに【G-Sync】にも対応。G-SyncとはNVIDIAの映像同期技術のことで、スタッター(カクつき)やテアリング(分断)を抑え、正確なゲーム環境を実現します。

144Hz&G-SyncのW効果で映像描写はスムーズそのもの。特に正確さが求められるFPSゲームで効果テキメンです。どちらかだけというのはよくあるのですが、両方ともとなるとかなり珍しいですね

 

フルカラーキーボード搭載

15インチサイズということで、キーボードはテンキー付きのフル規格となっています。遠目だと分かりにくいのですが、キーボード面はヘアライン調の金属パネルで装飾され、高級感があります。

 

横幅が狭くなった分、各キーが無駄なくきっちりと並べられ、壮観ですね。こう見えてキーピッチは約1.9mm近くあり、デスクトップ並みのゆとりがあります。トリッキーなキー配置もなく、誤爆する心配はまずありません。

キーストロークは一般的なノートPCに近い感じで、やや深めといったところでしょうか。金属調のパネルで補強されたキーボード面は剛性がとても高く、たわみは一切なし。軽快&安定した操作感で、ゲームも快適にプレイできます。

 


前モデルでは赤色LEDの単色でしたが、ついにフルカラーLEDイルミネーションを搭載するようになり、ゲーミングモデルらしくなりました。最近はやりのキーキャップ周りが透過処理されているタイプではなく、光り方は控えめ。ある意味貴重なモデルですね。

 

もちろん付属アプリ【OMEN Command Center】で、4ブロックに分けてカラーや明るさを調整できます。ゲームでは移動の要となる「W・A・S・D」ブロックが独立しており、視認性を高められるのがいいですね。

 

スムーズなタッチパッド

キーボードだけでなく、タッチパッドの完成度も◎。

 

パッドはサラサラしており、カーソル操作はとてもスムーズ。さらにクリックボタンは「スコスコ」した感じのクセになる操作性で、応答性はバツグン!さらに動作音が静かなのもいいですね。

また、タッチパッドのふちはダイヤモンドカット加工が施されており、さりげなく高級感も感じさせます。

 

OMEN Command Center

 

OMENシリーズということで、専用ユーティリティー【OMEN Command Center】を搭載。先に紹介したキーボードのカラー変更やネットワークの帯域割り当て、さらにファンコントロールまで、ゲーミングに必要な機能を細かく設定できます。

 

HPでは毎度おなじみ、デンマークの高級オーディオメーカー【BANG & OLUFSEN】のサウンドエンジンを採用し、付属アプリで自分の好みのサウンドにチューニングできるようになっています。

スピーカーの音質ですが、中音メインでそれなりといったところ。内蔵タイプ特有の感じですね。ゲームならヘッドセットをつかってナンボなので、あまり気にする必要はありません。

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

Max-Q版GTX 1070搭載

このモデルでは【Max-Q版】GTX 1070を搭載しています。Max-Q版とは、スリムモデルなど冷却に余裕のないモデルに向けて開発された、いわば省エネ・低発熱バージョンのこと。

オリジナルのGTX 1070と基本的な仕様は共通していますが、Max-Qでは動作クロックが下げられており、低発熱とのトレードオフで、性能は10~20%ほど下がってしまいます

果たしてその性能やいかに!?

 

CINEBENCH

3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

このモデルでは、インテルのノート用ハイエンドCPU【Core i7-8750H】を搭載しています。Core i7-8750Hは第8世代「Coffee Lake-H」のCPUで、デスクトップと同じく6コア12スレッドになり大幅にパワーアップ。

前世代の4コア8スレッドCPU・Core i7-7700HQと比較してみると、約54%も性能が向上しています。コア・スレッド数1.5倍は伊達じゃないですね。

マルチコア・スレッドを生かし、ゲームはもちろん、実況配信や動画編集など様々な場面で実力を発揮します

 

FF14

ゲーミングPC業界において、「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。

結果はフルHD・最高品質でスコア12986(非常に快適)と9000を大きく超え、通常のGTX 1070並みにスコアが伸びます。

 

FF15

「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価で、平均60fps以上でプレイできます。

FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。

 

一方でこちらは大苦戦!フルHDでは全く歯が立たず、HDでようやくスコア6000を超えます。GTX 1060以下のスコアで、かなりムラっ気がありますね。

 

Call of Duty: Black Ops 4

ド定番のFPSゲーム【Call of Duty】の最新作。おなじみの「マルチモード」や「ゾンビモード」のほか、新たにバトルロワイアルの「Blackout」が加わり、遊びの幅がさらに広がりました。重量級のグラフィックでゲーミングPC泣かせのタイトルです。

平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:フルHD

  ゲーム設定:超高/高/中/低(モーションブラー”OFF”、アンチエイリアス品質”低”)

  プレイモード:Blackout

  降下後、1分間のダッシュ&屋内探索

 超高
フルHD95(72)fps102(80)fps111(88)fps127(97)fps

FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。

CPUのフル活用をはじめ最適化がしっかりしており、超高でも100fps近くをキープし、安定してプレイできます。これはかなり優秀ですね。

 

Fortnite(フォートナイト)

無料版【PUBG】ということで最近人気のゲームです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、無料のわりにできることが多いのがポイント。さらにPUBGよりも軽いということで、人気なのもわかります。

平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度はフルHD

  グライダー降下後、1分間のダッシュ&屋内探索

 エピック
フルHD87(73)fps98(84)fps110(91)fps140(110)fps

競技性が高いので、平均60fpsはしっかりキープし、平均100fpsを狙いたいところ。

エピックでも余裕で60fpsを超え、なんとも頼もしい限り。安定性を重視するなら中設定がおすすめ。画質に違いがあまりないので、わざわざ高設定にする必要はありません。

 

ドラゴンズドグマ オンライン

やや軽めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。

フルHD・最高品質でスコア11140(とても快適)と余裕のハイスコアです。

 

PSO2

こちらは軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア2700以上で平均60fpsをキープできます。

結果はフルHD・設定6でスコア39257と40000に迫る非常に高いスコアをマーク。

 

モンスターハンターフロンティアZ

こちらも軽いモンハンZのベンチマークスコアです。スコア6000以上で平均60fpsをキープできます。

フルHDでスコア31578とこちらも非常に高いスコアをマーク。もちろん、高グラフィックバージョンの「High Grade Edition」もプレイ可能です

 

ドラクエ10

グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。結果は20000オーバーの大台に達しています。

ドラゴンズドグマオンライン~ドラクエ10の国内タイトルでは、通常のGTX 1070を超える高い性能を発揮します。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。

ベンチマークスコアは通常のGTX 1070に比べると総じて低め。一例をあげると、グラフィックスコアはTime Spyで約14%、Fire Strikeで約21%ほど低くなっています。

 総合スコアGraphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Time Spy
Extreme
224421882631
Time Spy486447515630
Night Raid32660598259141
Fire Strike
Ultra
33713256154461769
Fire Strike
Extreme
66166871154263101
Fire Strike1257514219150895940
Sky Diver31881464731348224382
Cloud Gate334519641610181
Ice Storm16110534351956359

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

このモデルは256GB SSD+2TB HDDのデュアルストレージ構成となっています。ゲームは高速のSSDに、データ類はHDDに入れるという便利な使い分けができ、とても便利です。

SSDは通常のSSDよりも4~5倍速いNVMeタイプのSSDで、さらに速度で定評のあるサムスン製を搭載。速度は圧巻の4ケタをマークし、とにかく速い!特に読み込みが早いのがポイント。書き込みは普通レベルで、NVMe SSDでは中の上クラスのパフォーマンスです。

 

温度

FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

CPUは80℃台と一見高いですが、ゲーミングノートでは標準的な温度なので全く問題なし。熱対策として、ノートPCクーラーを下においてあげるとなおよし。

一方で熱くなりがちなGPUですが、70℃前半でよく冷えています。CPUよりも低い温度となっており、Max-Qの本領発揮といったところでしょうか。また、爆熱になりやすいNVMe SSDも30℃台半ばできっちり冷えているのもいいですね。

冷却性能についてはかなり優秀といっていいでしょう。

 

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

ゲーミングノートなのに、ピーク時でも50デシベルを超えずとても静か!もちろんファンは高速回転していますが、耳障りな感じがしないんですよね。よく造りこまれています。

なお、最小時は45.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。

 

まとめ&関連モデル

デザインの良さはそのままでさらにコンパクトになり、144Hzディスプレイ搭や最新CPUを搭載するなど、順当に進化したモデルに仕上がっています。

Max-Q版GTX 1070の性能が気がかりでしたが、通常のGTX 1070とそん色ないパフォーマンスで発熱も低く、うまい具合に調整されてます。ムラっ気がどうにも…とは感じますが、最近ではMax-Qばかりなので、ほぼ選択のしようがありません。

価格設定も良心的で、フル装備で18万円台なら選択肢としてかなり有力。ちなみに、下位モデルにGTX 1060搭載モデルがありますが、約4,000円差なので基本的にはこちらがおすすめ。

 

OMEN by HP 15-dc000[GTX 1060搭載モデル]

【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア IPS 144Hz
■CPU:Core i7-8750H
■メモリ:16GB(DDR4-2666)
■グラボ:GTX 1060(メモリ6GB)
■ストレージ:SSD 256GB+HDD 2TB
■価格:199,800円185,300円(税別)~

6コア12スレッドのハイパワーCPU、Core i7-8750HとGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を搭載した、フルHDでのゲーミングに最適なモデル。

同じく大容量の16GBメモリにデュアルストレージ構成の充実した初期構成となっています。

 

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