今回はG-Tuneの【NEXTGEAR-NOTE i5350SA1】をお借りしました。
NVIDIAの最新エントリークラスGPU・GTX 1650を搭載!さらに進化したゲーミング性能と充実した装備が光る、新世代のフルHD入門モデルをチェックしてみましょう。
スペック
※2019年8月12日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
シンプルなデザイン
エントリークラスモデルらしく、オーソドックスな樹脂製ボディです。全体的に凹凸が少なく、実用性重視のプレーンなフォルムに仕上がっています。
シンプルではありますが、細部は意外と凝っており、コンパクトな排気グリルはエッジの利いたデザインでゲーミングモデルらしさはバッチリです。
また、側面にはおしゃれなテクスチャ調の加工が施されているのもポイント。上位モデルならともかく、このグレードでテクスチャ加工はなかなか気合が入っていますね。
底面はこの通り、大きく通気口が開けられており通気性はバツグン。2基のデュアルファンでCPUとGPUを強力に冷却します。
軽量&コンパクトボディ
ディスプレイのベゼル(ふち)がスリム仕様となっているため、横幅と奥行きがコンパクトになっており、一般的な15インチモデルよりも一回り小さいサイズを実現しています。
また、通常ベゼルに比べ野暮ったさがなく、とてもスタイリッシュ。まさに一石二鳥ですね。
もちろんコンパクトな分、実測で2156gと15インチゲーミングノートにしては非常に軽く、持ち運びもラクラクです。
便利なポート配置
USBはUSB3.1×2、USB3.0、USB2.0の全4ポート構成で、そのうち右サイドのUSB3.1ポートは、小型&リバーシブルのType-Cとなっています。そのほか、SDスロットも搭載しており、基本的なものは一通り揃っています。
ポートの配置も最近のトレンドをしっかりおさえているのもポイント。画像出力(HDMI・miniDisplayPort)やLANポート、電源ポートが背面に配置されており、サイドの配線と混線しないようになっています。
これらのケーブルはとにもかくにもかさばるので、この配置は嬉しい限りです。
ディスプレイ&キーボード
高発色の15インチディスプレイ
ディスプレイはオーソドックスな15.6インチサイズで、解像度はフルHDとなっています。もちろん画面はノングレアタイプなので、映り込みの心配はありません。
パネルの種類はわかりませんが、コントラスト・発色ともに良好で、映像表示はとてもきれいです。
横から覗いても色むらは少なめですが、明るさにムラがあるのが気になります。ただ、横から覗いてゲームすることはまずないので、そこまで気にする必要はありません。
フルカラーキーボード搭載
ワイドボディの15インチモデルなので、テンキー付きのオーソドックスなキーボードを搭載しています。
エントリークラスのモデルですが、なんとフルカラーLEDを内蔵する気前の良さ。キーキャップ周りは透過処理されており、LEDイルミネーションがサイドからあふれんばかりに輝きます。
ちなみに、カラーは付属アプリで好みの色に変更することも出来ますが、単色仕様となっており、ブロックごとの変更やアニメーションには対応していません。
各キーはきっちりと整然に並べられ、配列も素直。さらに、キーピッチは約1.85mmとデスクトップキーボード並のゆとりがあるので、基本的に誤爆の心配はありません。
ファンクション機能が非常に充実しているのもいいですね。
キーストロークはこの通り深めで、しっかりした打鍵感を味わえます。深すぎず、適度な反発はクセになる感じです。もちろん応答性は高く、キーボード面の剛性も確保されているので、ゲーム操作やタイピングも非常に快適!
操作性に優れたクリックボタン
タッチパッドはよくある一体型ではなく、クリックボタンとタッチパッドが独立した分離タイプを採用。両者が干渉しないため、一体型よりも操作しやすいのが特徴です。
それぞれの完成度も高く、タッチパッドはツルツルした感触で操作性は上々、癖になる感じですね。また、クリックボタンは少し押しこむだけで反応し、動作音もほとんどなく、とても静かです。
便利機能いろいろ
ゲーミングノートらしく【CONTROL CENTER】を搭載しています。
PCのパフォーマンス設定やファンコントロールをはじめ、キーボードのLEDやマクロ設定などをかんたんに設定することができます。
また、サウンド設定ツール【Sound BLASTER CINEMA5】も搭載。前バージョンよりも機能が拡張され、3Dバーチャルサラウンドが細かく設定できるようになりました。
内蔵スピーカーの音質ですが、やはり中音域メインでどうにも迫力不足。サラウンド効果を活用するためにも、ヘッドセット・ヘッドホンの仕様をおすすめします。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
CINEBENCH
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。


このモデルでは、インテルの第9世代ハイエンドCPU【Core i7-9750H】を搭載しています。第8世代のCore i7-8750Hと同じく6コア12スレッドですが、動作クロックとキャッシュ容量が強化され、約5%性能が向上。ややパワーアップといったところでしょうか。
第7世代の4コア8スレッドCPU・Core i7-7700HQとの性能差は一目瞭然、ゲームはもちろん、録画配信や動画・画像編集などのマルチタスクで高いパフォーマンスを発揮します。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
このモデルでは、NVIDIAのエントリークラスGPU・GTX 1650を搭載しています。最新”Turing”のGPUで、前世代のGTX 1050・GTX 1050 Tiの後継モデルとなります。
もちろんパフォーマンスは大幅に向上しており、GTX 1050と比べてみると、グラフィクススコアはTime Spyで約201%、Fire Strikeで約149%の性能となっています。
特に最新のDirectX12環境ではダブルスコアとなっており、さすが新世代GPUといったところですね。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Port Royal | ー | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme | 1601 | 1498 | 2640 | ー |
Time Spy | 3644 | 3387 | 6399 | ー |
Night Raid | 27733 | 41953 | 9496 | ー |
Fire Strike Ultra | 1824 | 1697 | 16059 | 1033 |
Fire Strike Extreme | 3868 | 3871 | 16372 | 1799 |
Fire Strike | 8063 | 8921 | 16322 | 3251 |
Sky Diver | 25566 | 31089 | 13730 | 24600 |
Cloud Gate | 29004 | 56655 | 10710 | ー |
Ice Storm | 82249 | 94981 | 55985 | ー |
FF14
知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。
最高品質 | 高品質 | 標準品質 | |
フルHD | 9381 | 12514 | 14258 |
高性能CPUのアシストもあり、なんと最高品質でもスコア9000を突破!たしかな進化を感じさせる結果で、エントリーモデルながらあっぱれですね。
BATTLEFIELD V
大御所のFPSゲーム【BATTLEFIELD】の最新作。前作では第一次世界大戦でしたが、本作では久々に第二次世界大戦に戻ってきました。「グランド・オペレーション」や「コンバインド・アームズ」などのゲームモードが追加され、前作よりもさらにパワーアップしています。
ゲーム内容もさることながらグラフィックも大幅に進化。ただ、その分要求スペックは高く、特にリアルタイムレイトレーシングともなるとハイエンドマシンが必須になるレベルです。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中/低(モーションブラー”オフ”、垂直同期”オフ”)
プレイモード:コンクエスト
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 51(47)fps | 56(52)fps | 67(62)fps | 89(82)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
さすがにエントリーGPUでは荷が重く、中設定でようやく平均60fpsを超えてきます。グラフィック品質的が大きく落ちるので、画質にこだわらなければありといったところですね。
METRO EXODUS(メトロ エクソダス)
重厚なストーリーと戦術性の高い戦闘が魅力のサバイバル系FPSゲーム”メトロシリーズ”最新作です。
舞台は核戦争による文明崩壊から23年が経過した2036年のロシア。シリーズを通じて長らく生活していたモスクワのメトロ地下構内をついに離れ、武装列車「オーロラ号」に乗り、安住の地を求めて広大なロシアへの旅に出るストーリーです。
ストーリーの各章がオープンワールドになり、前作よりもサバイバル要素が強くなっているのがポイント。荒廃したフィールドを自由に探索し、道中で拾った素材で自分好みの武器を作成できるようになっています。
以前とは比較にならないくらいに向上したグラフィック品質も相まって、没入感はかなり高めですが、最新ゲームの例にもれず、負荷はかなり重いです。下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:DirectX 12、ウルトラ/高/中/低(垂直同期”OFF”、ヘアワーク”ON”、上級物理演算”ON”)
ウルトラ | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 40(33)fps | 49(39)fps | 62(46)fps | 77(56)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
こちらもバトルフィールドと同じような傾向で、平均60fpsをキープするには中設定までガッツリ設定を落とす必要があります。
Call of Duty: Black Ops 4
ド定番のFPSゲーム【Call of Duty】の最新作。おなじみの「マルチモード」や「ゾンビモード」のほか、新たにバトルロワイアルの「Blackout」が加わり、遊びの幅がさらに広がりました。重量級のグラフィックでゲーミングPC泣かせのタイトルです。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:超高/高/中/低(モーションブラー”OFF”、垂直同期”OFF”、アンチエイリアス品質”低”)
プレイモード:Blackout
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
超高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 90(77)fps | 96(83)fps | 100(88)fps | 103(92)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。フレームレートの変動が激しく、中庸なfpsをピックアップしました。
リリース当初よりもだいぶ最適化が進み、最高設定でも平均90fpsをマーク。まさにド安定で、安心して楽しめます。
Rainbow Six Siege
ユービーアイソフトでおなじみ【Tom Clancy’sシリーズ】のFPSゲームで、2015年12月の発売以来、今なお絶大な人気を誇ります。ゲームそのものも軽く、お手軽にできるのもポイントですね。
内容はかなりリアル志向。5対5のマルチプレイでは、個性あふれるオペレーターを駆使し、拠点防衛と攻撃を入れ替えで行います。死角多数の複雑に入り組んだマップで繰り広げられる戦闘は、自動回復のないシビアなライフシステムも相まって、高い緊張感を味わえます。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高/超高/高/中/低(V-Sync”OFF”)
プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)
最高 | 超高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 128(110)fps | 134(121)fps | 147(136)fps | 163(153)fps | 178(162)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
ずば抜けて軽く、最高設定で100fpsオーバーもラクラク。お好みでレンダリング解像度を上げてみるのもいいでしょう。
Apex Legends
最近人気のバトロワ系FPSゲームです。個性的なスキルを持ったキャラクター”レジェンド”を操り、3名1組のチーム戦を繰り広げます。
【パッシブ・戦術・アルティメット】の各スキルをしっかり生かすのはもちろん、キャラの組み合わせによって戦略が変化するので、いかに連携できるかが勝利へのカギとなります。スピーディーな操作性で爽快感はバツグン!テンポよく楽しみたい方におすすめ。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高・低(垂直同期”OFF”)
APEXゲーム(本編)
最高 | 低 | |
フルHD | 78(63)fps | 96(77)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
このゲームは比較的軽く、最高設定でも平均60fpsを大きく超えてきます。
Fortnite(フォートナイト)
こちらも同じくバトロワ系の鉄板タイトルです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、Apex Legendsとはまた違ったベクトルの楽しみ方ができます。チーム戦だけでなく、ソロで気軽にプレイできるのもいいですね。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:エピック/高/中/低
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
エピック | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 67(55)fps | 89(72)fps | 100(88)fps | 102(92)fps |
競技性の高いゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。平均100fpsをキープできれば、さらに安定してプレイできます。
エピックでしっかり60fpsを超え、安定してプレイできます。軽そうに見えて意外と重い、不思議なゲームですね。
モンスターハンターワールド
言わずと知れた「狩り」ゲームの最新版です。最近のゲームらしく、とてもきれいなグラフィックですが、その分負荷はかなり高いです。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高/高/中/低(垂直同期”OFF”)
プレイモード:フリークエスト
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 33(25)fps | 50(44)fps | 52(46)fps | 102(87)fps |
スムーズにプレイするには平均60fpsは絶対にキープしたいところ。
ラスボス級にグラフィック負荷が重く、低設定まで下げないとまともに動きません。最低でもGTX 1660 Tiは欲しいですね。
ドラクエ10
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
スコア20000の大台を突破し、朝飯前レベルですね。
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。


このモデルは256GB SSD+1TB HDDのデュアルストレージ構成です。ゲームは高速のSSDに、データ類は大容量のHDDに入れるという使い分けができるので、とても便利。
SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMewタイプを採用しており、SanDiskのものを搭載しています。
肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは1000オーバーと爆速。ランダムの読み書きは爆速とまではいかないものの、ムラなく早く、手堅い感じのSSDといったところです。
もちろん、ゲームのロード時間も短く、各種アプリの動作もサクサク動いて快適そのものです。
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUは6コア12スレッドながら、基本的には60℃台をきっちりキープ。GPUも同じく60℃台をキープしており、冷却面は万全です。夏場でも安心して使うことが出来ます。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ


55デシベルが一つの目安となりますが、ピーク時で54.5デシベルをマーク。一歩手前ということで、風切り音はなかなか豪快です。ただ、耳障りな甲高いファンノイズではないので、十分許容範囲内ではあります。
なお、最小時は45.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
おすすめカスタマイズ
大容量メモリにデュアルストレージの充実した初期構成なので、基本的にカスタマイズ不要です。最近のゲームは容量が多くなっており、SSDの容量を増やすとより便利になります。
まとめ
最新のゲームはさすがに厳しいものがありますが、エントリーモデルでFF14を最高設定で楽しめるようになるとは、本当にいい時代になったものです。従来のゲームをプレイする分にはGTX 1650で十分ですね。
また、ボディのデザインも凝っており、フルカラーキーボードを搭載するなど、エントリーモデルながら内容が充実しているのもポイント。ワンランク上のGTX 1650搭載モデルが欲しい方にオススメ。
あわせてチェック
おトクなセール情報もチェック!



