今回はG-Tuneの「NEXTGEAR-NOTE i5340 ブロンズモデル」をお借りしました。
GTX 1050を搭載したエントリーゲーミングノートに、大胆にもデスクトップ用のCore i5を搭載!細部にもこだわったお値段以上のモデルをチェックしてみましょう。
【参考】Core i7-8750H×GTX 1050の兄弟モデルも発売中

今回はG-Tuneの「NEXTGEAR-NOTE i5340 ブロンズモデル」をお借りしました。
GTX 1050を搭載したエントリーゲーミングノートに、大胆にもデスクトップ用のCore i5を搭載!細部にもこだわったお値段以上のモデルをチェックしてみましょう。
【参考】Core i7-8750H×GTX 1050の兄弟モデルも発売中
※2018年10月31日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
エントリーモデルではありますが、オール樹脂製ではなく、天板部分が金属調のパネルで装飾されています。
カラーはシルバーとなっており、クール&スマートな感じに仕上がっています。
反面、厚みのある重厚ボディに、背面の立体的な排気グリルも相まって、力強さも感じさせます。外観についてはお値段以上の完成度ですね。
光学ドライブこそ非搭載ではありますが、インターフェースはなかなかの充実ぶり。
USBは大容量給電に対応したUSB3.1をはじめ、3.0・2.0の計4ポート構成。USB3.1の一つは小型&リバーシブルのType-Cとなっており、周辺機器の接続で困ることはありません。
そして画像出力はHDMIだけではなく、miniDisplayPortを搭載。もちろんLANポートやSDスロットも完備し、必要なものは一通り網羅しています。
ディスプレイは一般的な15.6インチサイズで、解像度はオーソドックスなフルHDとなっています。また、映り込みが少なく、ゲームに集中できるノングレアタイプを採用しています。
画面の発色・コントラストは可もなく不可もなくで、やや淡白な感じ。サイドからのぞき込むと白っぽくなります。のぞき込んでゲームをすることはまずありえないので、あまり気にする必要はありません。
キーボードはマウスでおなじみのタイプですね。テンキー付きフル規格キーボードで、各キーが独立したアイソレーションタイプを採用しています。
このキーボードのいいところは、何といってもキー配置がとても素直なこと。五目並べのようにきっちり並べてあり、キーピッチも約18mmと余裕があるので、誤爆なくスムーズにタイピングできます。ゲームでの安定感もバツグン!
また、一般的なノートPCよりもキーストロークが深めとなっており、打鍵感を楽しめるのもいいですね。ただし、キーボード面の剛性がやや弱く、タイピング圧力が強いとたわんでしまうのがネック。エントリーモデルということで、そこは割り切ってしまいましょう。
ゲーミングノートらしく白色LEDを内蔵しています。明るさは5段階で調整でき、もちろんOFFにすることも可能です。単色なので華やかに輝くのがポイント。フルカラーもいいけど白の単色もなかなかです。
タッチパッドそのものはプラスチック製で適度にざらつきがあり、カーソルの追従性は良好です。
また、クリックボタンが分割式となっており、ふわっとした感じの一体型に比べると、操作の確実性は格段に上。軽い力で反応し、動作音も静かなのでとても快適!
さらに、タッチパッド周りはエッジ加工が施されており、細かいところまで造りこむ姿勢はグッドですね。
ゲーミングノートらしく【CONTROL CENTER】を搭載しています。PCのモニタリングや機能の設定を直感的にできる便利なアプリで、キーボードのLED機能をはじめ、キーボードマクロなどをかんたんに設定することができます。
また、サウンド設定ツール【Sound BLASTER CINEMA5】も搭載。前バージョンよりも機能が拡張され、3Dバーチャルサラウンドが細かく設定できるようになりました。ヘッドセットでのゲーミングがよりはかどります。
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
このモデルでは、インテルのデスクトップ用ミドルCPU【Core i5-8400】を搭載しています。ちなみに、兄弟モデルにはノート用ハイスペックCPU【Core i7-8750H】が搭載されています。参考までに比較してみましょう。
Core i7-8750Hはノート用とはいえ6コア12スレッドなだけあり、6コアのCore i5-8400より約20%も性能が高くなっています。ただしゲーム用途、さらにいうとエントリーGPUとの組み合わせであれば、ほとんど性能に差が出ません。
ゲーム用途にプラスして、動画や画像などの編集用途でも使うのであれば、Core i7-8750Hがおすすめ。
ゲーミングPC業界において、「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHD・最高品質だとスコア6365(とても快適)と7000にも及ばず。ワンランク落としたフルHD・高品質であれば、スコア9383(非常に快適)となり、実戦投入できるようになります。
高品質で動くのであれば、エントリーモデルとして御の字でしょう。
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価で、平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
HD・軽量品質でようやく6000を超えるレベルで、FF15はまずムリです。。
重量級のオープンワールドゲームで、ゲーミングPC泣かせのタイトルです。平均と最低fpsを計測しました。
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 30(24)fps | 35(28)fps | 40(31)fps | 51(40)fps |
平均60fpsはしっかりキープしたいところですが、いずれも60fpsに届かず。さすがにオープンワールドは荷が重いですね。
無料版【PUBG】ということで最近人気のゲームです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、無料のわりにできることが多いのがポイント。さらにPUBGよりも軽いということで、人気なのもわかります。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度は4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:エピック/高/中/低
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
エピック | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 40(33)fps | 55(47)fps | 81(69)fps | 126(108)fps |
競技性が高いので、平均60fpsはしっかりキープし、平均100fpsを狙いたいところ。
FPSゲームといえば重いというイメージが先行しますが、この通り中設定なら快適にプレイできます。グラフィックが売りのゲームでもないので、中設定の画質で十分。
以下軽めのゲームをチェックしていきましょう。
やや軽めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
フルHD・最高品質でスコア8641(とても快適)と高いスコアをマーク。
こちらは軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア2700以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHD・設定6でスコア13237と余裕のハイスコア。
こちらも軽いモンハンZのベンチマークスコアです。スコア6000以上で平均60fpsをキープできます。
フルHDでスコア12962と非常に高く、高グラフィックバージョンの「High Grade Edition」もプレイ可能です。
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできますが、結果は言うまでもなし。
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy)それぞれの条件で測定することができます。PCの性能指標として、参考まで。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Time Spy | 1856 | 1684 | 4433 | ー |
Fire Strike | 5523 | 5991 | 11833 | 2316 |
Sky Diver | 17141 | 19121 | 10613 | 20079 |
Cloud Gate | 20464 | 39094 | 7671 | ー |
Ice Storm | 129031 | 172943 | 68319 | ー |
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは通常500GB HDDのみ搭載されていますが、SSDを追加し、240GB SSD+500GB HDDのデュアルストレージ構成となっています。ゲームは高速のSSDに、データ類はHDDに入れるという便利な使い分けができ、とても便利です。
SSDには通常のSSDよりも4~5倍高速のNVMeタイプのものを搭載しています。メーカーはSSDやメモリでおなじみのADATA製です。
実際の速度は、シーケンシャル(連続データ)の速度は読み書きともに爆速の4ケタ。ランダムもよく伸びます。これでもNVMe SSDの中ではスタンダードの速度。でも十分すぎる速さです。ゲームもブラウジングもサクサクで快適そのもの。
なお、通常のSSDとの価格差が小さいので、SSDを入れるならNVMe SSDがおすすめ!
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUは60℃台後半~70℃でよく冷えています。デスクトップ向けの6コアCPUをノートに入れたということで、少し心配でしたが全くの杞憂でしたね。
GPUは別途付属アプリで確認したところ、70℃前後と安心・安全な温度に。発熱の低いGTX 1050×デュアルファンの賜物でしょう。
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
最大でも51.4デシベルで、ゲーミングノートにしてはかなり静かです。それこそ一般的なノートPCレベル。ファンは高速回転していますが、耳障りな感じはしません。温度も動作音も非常に優秀。
なお、最小時は45.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
基本的なポイントはおさえた構成ですが、やはりSSDを入れたいですよね。快適さが格段に上がります。編集用でもということであれば、メモリを16GBにするのがおすすめ。
最新の重量級ゲームはさすがに厳しいですが、設定さえ落とせばFF14を動かせるパワーは魅力的。また、デザインから入力デバイスにいたるまでよく造りこまれているのもいいですね。
お値段以上のエントリーモデルとして自信をもっておすすめできる一台です。
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