今回はG-Tuneの「NEXTGEAR-NOTE i5330」をお借りしました。
GTX 1050を搭載したエントリーゲーミングノートが、最新のCore i7を搭載してリニューアル!その実力をチェックしてみましょう。
今回はG-Tuneの「NEXTGEAR-NOTE i5330」をお借りしました。
GTX 1050を搭載したエントリーゲーミングノートが、最新のCore i7を搭載してリニューアル!その実力をチェックしてみましょう。
※2018年8月3日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
一番下のグレードながら凝ったデザインがポイント。エッジの効いた立体的なフォルムで躍動感があり、ゲーミングモデルらしさを前面に押し出したデザインに仕上がっています。
また、ボディそのものはプラスチック製ですが、天板部分が金属調のパネルで装飾され、安っぽさを感じません。むしろ高級感を感じるくらいです。
さらに天板部分のシンボルが赤色LEDで光るようになっています。ギラギラ光るのではなく、ほんのり光るところにセンスを感じます。
ちなみに、サイズ・重さはともに標準的な15インチノートそのものです。
背面から見てみるとシングルファンのように見えますが、右サイドにも排気口が設置されており、しっかりデュアルファン構成となっています。特に熱くなりがちなゲーミングノートですが、冷却面は万全です。
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
最大でも50デシベルちょっとと、一般的なノートPCなみの静かさとなっています。これはGTX 1050が低発熱ということもあるでしょう。実際PCの前にいても、風切り音こそするものの、耳に障るレベルではないですね。
なお、最小時は46.7デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
インターフェースはエントリーモデルであることを感じさせない充実ぶり。
USBは大容量給電に対応した3.1をはじめ、3.0・2.0が計4ポートも付いています。そのうちの一つは小型&リバーシブルのType-Cで、スマホなどをつなぐのに便利です。まさに新旧そろったオールスターの顔ぶれですね。
そして画像出力はHDMIだけではなく、miniDisplayPort×2を搭載。もちろんLANポートやSDスロットも搭載しており、周辺機器の接続でまず困ることはないでしょう。
ディスプレイは一般的な15.6インチサイズでl、解像度は現在主流のフルHDとなっています。また、映り込みが少なく、ゲームに集中できるノングレアタイプを採用しています。
画面の発色はそこそこ。やや淡白な感じで、サイドからのぞき込むと色むらがあります。これは価格なりといった感じで、オーソドックスという言葉がぴったりですね。
15インチのワイドボディなので、テンキー付きフル規格キーボードとなっています。縦6列の配置で、各キーが独立したアイソレーションタイプを採用しています。
パッと見てもわかる通り、クセが無いので突っ込みどころがほとんどありません。非常に素直なキー配置に、キーピッチも約18mmと十分余裕があるので、誤爆なしに快適なタイピング・ゲーム操作が可能です。
また、一般的なノートPCよりもキーストロークが深めになっており、打鍵感も上々です。
ゲーミングノートということで、しっかりLEDを搭載しています。フルカラーとまではいかないものの、白色LEDが華やかに輝きます。もちろんファンクションキーで消灯や明るさの調整が可能です。
気になるのは剛性くらいでしょうか。キーボード面の剛性がやや弱く、タイピング圧力が強いとたわんでしまいます。ただエントリークラスのモデルだと大体このレベルの剛性なので、そこは割り切ってしまいましょう。
タッチパッドそのものはプラスチック製のざらざらした感触で、カーソルの操作感はいたって普通ですが、分割式のクリックボタンがミソ。
左右が独立することで、一体型よりも操作性が高くなっており、軽い力で操作できます。動作音も小さいのもグッドですね。
ゲーミングノートらしく【CONTROL CENTER】を搭載しています。PCのモニタリングや機能の設定を直感的にできる便利なアプリで、キーボードのLED機能をはじめ、キーボードマクロなどをかんたんに設定することができます。
また、サウンド設定ツール【Sound BLASTER CINEMA5】も搭載。前バージョンよりも機能が拡張され、3Dバーチャルサラウンドが細かく設定できるようになりました。ヘッドセットでのゲーミングがよりはかどります。
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
このモデルでは、インテルのノート用ハイエンドCPU【Core i7-8750H】を搭載しています。
Core i7-8750Hは第8世代「Coffee Lake-H」のCPUで、デスクトップと同じく6コア12スレッドになり大幅にパワーアップ。前世代の4コア8スレッドCPU・Core i7-7700HQと比較してみると、約49%も性能が向上しています。
マルチコア・スレッドを生かし、ゲームはもちろん、実況配信や動画編集など様々な場面で実力を発揮します。
毎度おなじみDirectX 11の重量系ベンチマークです。DirectX 11・フルHD・最高設定で、スコア7000以上【非常に快適】をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
ただし、平均60fpsをキープして快適にということであれば、スコア9000以上は欲しいです。
結果はフルHD・最高品質だとスコア6245(とても快適)でやや苦しい結果に。ワンランク落としたフルHD・高品質であれば、スコア9156(非常に快適)と9000を超えるようになり、スムーズにプレイ可能です。
なお、最高品質でということであればGTX 1060は欲しいところ。
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価で、平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
フルHDではどの設定でも厳しく、HD・軽量品質でようやく6000を超えるレベルです。ノートだとGTX 1070が必要になるので、こればかりは仕方ないですね。
人気沸騰中のバトルロイヤルゲーム【PUBG】のスコアも測ってみました。重量級のグラフィックでゲーミングPC泣かせのタイトルです。
解像度はフルHD
時間帯は日中、快晴
パラシュート降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
ウルトラ | 高 | 中 | 低 | |
平均fps | 29fps | 44fps | 49fps | 65fps |
最低fps | 24fps | 29fps | 36fps | 53fps |
最高fps | 37fps | 57fps | 63fps | 80fps |
競技性が高いので、平均60fpsはしっかりキープしたいところ。平均100fpsキープできれば、さらに安定してプレイできます。
低設定なら辛うじて平均60fpsを超えますが、最低fpsが60を下回るので安定性に欠けます。そのうえ低設定だと描写距離が短いので、敵を視認しづらくかなり厳しいです。
このゲームなら最低でもGTX 1060は欲しいですね。
無料版【PUBG】ということで最近人気のゲームです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、無料のわりにできることが多いのがポイント。さらにPUBGよりも軽いということで、人気なのもわかります。
解像度はフルHD
グライダー降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
エピック | 高 | 中 | 低 | |
平均fps | 37fps | 53fps | 77fps | 129fps |
最低fps | 31fps | 46fps | 70fps | 108fps |
最高fps | 48fps | 62fps | 86fps | 166fps |
競技性が高いので、平均60fpsはしっかりキープし、平均100fpsを狙いたいところ。
PUBGに比べるとやはり軽く、中設定であれば平均60fpsを大きく超え、快適にプレイ可能です。コミック調ということもあり、画質的には中設定くらいで十分です。
やや軽めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
フルHD・最高品質でスコア8310(とても快適)と高いスコアをマーク。
こちらは軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア2700以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHD・設定6でスコア13307と余裕のハイスコア。
こちらも軽いモンハンZのベンチマークスコアです。スコア6000以上で平均60fpsをキープできます。
フルHDでスコア11935と非常に高く、高グラフィックバージョンの「High Grade Edition」もプレイ可能です。
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープでき、結果は言うまでもなくメタルスライム級です。
FF15やPUBGなど最新のゲームを動かすには厳しい性能ですが、従来のゲームであればしっかり動かすことが可能です。
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy)と、重量級から軽量級まで、それぞれの条件で測定することができます。
GPUの性能指標として、参考までにどうぞ。
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは256GB SSD+1TB HDDのデュアルストレージ構成となっています。ゲームは高速のSSDに、データ類はHDDに入れるという便利な使い分けができ、とても便利です。
メインストレージのSSDの速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の速度は速く、ランダムの伸びがイマイチといった感じです。ただSSDともなると数値の差はまず実感できないので、あまり気にする必要はありません。
ブラウジングをはじめ、ゲームやアプリもサクサク動くのでとても快適!
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUは6コア12スレッドですが、70℃台前半をキープし、よく冷えています。6コア12スレッドのCPUとは思えないですね。また、GPUも70℃台半ばとこちらも上々の冷え具合。それでいて冷却音も静かなので、もはや言うことはありません。
完成された初期構成なので、基本的にカスタマイズ不要です。クリエイティブ用途でもガッツリ使うのであればメモリやストレージを増やしてあげましょう。
ちなみに、+10,000円で16GBメモリ&512GB SSDにアップグレードされたモデルを購入できます。こちらの方がこのモデルをカスタマイズするよりも圧倒的におトク!
設定さえ落とせばFF14を動かせるパワーをもち、とりあえずフルHDのゲーミングノートが欲しいのであればオススメ。また、新しいCore i7の性能がとてつもなく高く、クリエイティブ用マシンとして活用できるのもおいしいですね。
さらに、充実したインターフェースやLEDキーボードなど、機能面のポイントもしっかり押さえており、エントリーモデルながら非常にコスパの優れた一台です。
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