G-Tune NEXTGEAR-MICRO im610SA1-Cをレビュー 大人気モデルがリニューアル!Core i5-8500×GTX 1060の高コスパPC
ゲーミングPC

今回G-Tuneの【NEXTGEAR-MICRO im610SA1-C】をお借りしました。
ミニタワーの【NEXTGEAR-MICROシリーズ】がフルモデルチェンジ!新開発のケースにCore i5-8500・GTX 1060・デュアルストレージを搭載し、高いコスパで大人気のモデルをチェックしてみましょう。
スペック
CPUクーラーを【高冷却仕様 オリジナルトップフローCPUファン】にカスタマイズしています。
| NEXTGEAR-MICRO im610SA1-C |
サイズ | W188.8×D396×H400mm |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
CPU | インテル Core i5-8500 (6コア 3.0/最大4.1GHz) |
メモリ | 8GB(DDR4-2400) |
ストレージ | 240GB SSD+1TB HDD |
グラフィクス | GeForce GTX 1060(GDDR5 3GB) |
チップセット | インテル B360 チップセット |
光学ドライブ | オプション |
電源 | 500W(80PLUS BRONZE) |
保証 | 1年(最大3年) |
価格 | 109,800円(税込)~
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付属品 | ・各種マニュアル ・電源ケーブル
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※2018年7月30日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
ムダのないシンプルなデザイン

ユニークなケースでおなじみ、InWin製のミニタワーケース【301】をG-Tune用にカスタムしたモデルです。

ブラック一色のフラットボディに、フロント・天板部分の切り落とし処理のみの、シンプルなデザインです。一種の機能美を感じさせます。
ゲーマーの意見を反映したケースとのことですが、実際に自作界隈ではフラット&シンプルなケースが人気なので、トレンドをしっかり取り入れたケースということができますね。
高い冷却性能

通気口の設置場所がちょっと変則的で、メインの通気口は右サイド・底面に2か所設置されています。背面のケースファン1基で、前後のエアフローを生み出しています。

以前のケースに比べると、通気口・ケースファンともに少ないのですが、内部がエアフロー特化の構造になっているので、冷却性能はほぼ同等でしっかり冷えます。しかもファンが少ない分だけ静かというメリットも。のちほど詳しくチェックしてみましょう。

ちなみに防振用のインシュレーターですが、前モデルと同じくゴム製の頑丈なタイプが取り付けられており、安定性はバツグンです。

またほこり対策として、ダストフィルターも設置されています。マグネット式なので、簡単に取り外して丸ごと水洗いもできます。
VR機器の取り回しがとてもラク

このケースの独自ギミックとして、フロント部分にHDMI端子が設置されています。なんでこんなところに付いているのかというと、VR機器を接続するためです。
後ろにつなぐとなると、その分だけケーブルの長さがとられる上、他のケーブルと絡まったりするなど、取り回しに色々不便です。が、前に差し込めばそんな不便は一切なし。ケーブル周りで悩まされることはありません。

フロント部分のHDMI端子を使うときは、背面に収納されているケーブルをグラボに差し込みましょう。差し込むと下のような感じになります。

またインターフェースも非常に充実しており、USB端子はフロント・背面あわせて計8ポート搭載!そのうち背面の4ポートは大容量給電に対応したUSB3.1 Gen.1となっています。さらにPS2ポートも搭載しているので、古いマウスやキーボードを再利用でき地味ながら便利。
映像端子はDVI-D・HDMI・DisplayPort×3と一通りメジャーな端子はそろっています。DVIがあるので、古いモニターにもしっかり対応できます。
内部
チャンバー構造採用

サイドパネルのネジを外して内部にアクセスすると、この通りとてもスッキリした内部となっています。
これは【チャンバー構造】という方式で、通常はケース下部に配置されている電源や各種ベイを上部に集約。内部をスッキリさせエアフローを極限まで高めることにより、最小限の通気口・ケースファンで高い冷却性能を実現できます。

もちろん裏配線にも対応しており、かさばる配線類はケースの裏側の配線スペースに通すことで、エアフローを妨げるものはなにもなし。まさにパーフェクトな内部構造です。
拡張性は最小限

ミニタワーにしては拡張性が低く、スリムタイプの5インチベイ×1、3.5インチベイ×1、2.5インチ×2のみとなっています。特にHDDを搭載する3.5拡張ベイが1基というのがどうにも引っかかりますね。
SSDもかなりお手頃な価格になっていますが、大容量タイプとなるとラインナップが少なく、とにかく高いのが実情。2.5インチHDDという手もありますが、ノート用なので速度が遅く、大容量だと価格も高め。あえてデスクトップで使うものではないですよね。
一方3.5インチHDDは大容量化で価格も安く、2.5インチHDDよりも高速ということで、データの保存ならやはり3.5インチHDDに分があります。
やはり購入後の増設を考えると、3.5インチベイは余分にある方が安心。拡張性でいうなら、ミドルタワーの【NEXTGEARシリーズ】のほうがおすすめです。
ASRock製マザーボード搭載

ミニタワーケースということで、マザーボードは一回り小さいmicro ATX規格で、ミドルクラスのB360チップセットとなっています。定番のパーツメーカーASRock製の【B360M】を搭載。どうやらBTO独自のボードのようですね。

CPUクーラーですが、一見標準ファンに見えますが、やや大型の【オリジナルトップフローCPUファン】へカスタマイズしてあります。クーラーマスターのスタンダードモデル【iシリーズ】っぽい感じ。肝心の温度は後でチェックしてみましょう。
ブロワファンタイプのGTX 1060

グラフィックボードはミドルクラスのGTX 1060を搭載。コスパに優れたグラフィックメモリ3GB版で、フルHDでのゲーミングであればまずこのレベルは欲しいところ。
ボードはオーソドックスなブロワファンタイプとなっています。グラボの排熱を内部にまき散らさず、直接背面に排気できるのがメリットです。
PCの心臓ともいえる電源は、500Wブロンズクラス電源を搭載。ブロンズクラス電源は最大85%の電力変換効率を誇り、コンセントからの電力を効率よく変換供給できる、省エネ・低発熱の優れた電源です。
温度

こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
CPUは40℃~50℃台前半とよく冷えています。900円のCPUクーラーにしては上出来。また、グラボも70℃半ばとブロワファンタイプにしてはかなり低い温度です。ケースそのものの冷却性能が非常に高いことがわかりますね。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで性能をチェックしてみましょう。
CINEBENCH
CPUは最新のインテル第8世代【Core i5-8500】を搭載しています。ついに4コアの殻を破って6コアになり大幅にパワーアップ!
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックすると、前世代の4コア8スレッドCPU・Core i7-7700を超えるスペックになっています。
Core i5とは名前だけで、とんでもない性能になったものです。
FF14
ゲーミングPC業界において、ある意味「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。
DirectX 11・フルHD解像度・最高品質という重量級のグラフィック設定で、スコア7000以上の「非常に快適」をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
ただし、平均60fpsをキープして快適にということであれば、スコア9000以上は欲しいです。
結果はフルHD・最高品質でスコア11019「非常に快適」となり、余裕で平均60fps以上キープできます。なお、WQHD・最高品質ではスコア7095と9000に届きませんでした。
FF15
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価で、平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
フルHD・高品質ではスコア3721(普通)で全く歯が立ちません。フルHD・標準品質でもスコア5942(やや快適)となり、ギリギリで届かず。軽量品質にすればスコア7845(快適)になりますが、品質がかなり落ちるのでおすすめしません。
グラフィックメモリ6GB版のGTX 1060では6000オーバーが可能ということを考えると、メモリ容量の差がもろに影響していることがわかります。
オープンワールドやFPSゲームなど重量級のゲームでは、グラフィックメモリが性能に直結するので、性能重視であればやはりグラフィックメモリ6GB版がおすすめ。
PUBG

人気沸騰中のバトルロイヤルゲーム【PUBG】のスコアも測ってみました。重量級のグラフィックでゲーミングPC泣かせのタイトルです。
測定条件
解像度はフルHD
時間帯は日中、快晴
パラシュート降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
| ウルトラ | 高 | 中 | 低 |
平均fps | 49fps | 76fps | 86fps | 120fps |
最低fps | 41fps | 62fps | 73fps | 104fps |
最高fps | 62fps | 99fps | 118fps | 131fps |