G-Tune NEXTGEAR-MICRO im590SA1をレビュー 第8世代Core i5とGTX 1060を搭載した高コスパモデル
ゲーミングPC
販売終了しました

今回G-Tuneの「NEXTGEAR-MICRO im590SA1」をお借りしました。
最新のインテル製CPU、Core i5-8400とGTX 1060(グラフィックメモリ3GB)を搭載した、フルHDでのゲーミングに最適なコスパ重視モデルの実力をチェックしてみましょう。
スペック
| NEXTGEAR-MICRO im590SA1 |
サイズ | W190×D482×H457mm |
重量 | 約13.95kg |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
CPU | インテル Core i5-8400 (6コア 2.8/最大4.0GHz) |
メモリ | 8GB×1(DDR4-2400) |
ストレージ | 1TB HDD(SerialATAIII 7200rpm) |
グラフィクス | GeForce GTX 1060(GDDR5 3GB) |
チップセット | インテル Z370 チップセット |
光学ドライブ | 非搭載(オプション) |
カードリーダー | 非搭載(オプション) |
電源 | 500W(80PLUS SILVER) |
保証 | 1年(最大3年) |
価格 | 104,800円(税込)~
|
付属品 | ・各種マニュアル ・電源ケーブル ・HDMI-DVI変換アダプタ |
備考 | キーボード・マウス非搭載
|
※2018年5月2日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
In Win製ケース

天板部分を見るとわかりますが、これはIn Win製の【Dragon Slayer】をG-Tune用にカスタムしたものです。直線主体のボディにラウンドフォルムのフロントパネルで躍動感があり、見ていて飽きないデザインが特長です。

ぱっと見ミドルタワーケースに見えますが、奥行きが短く、カテゴリーとしてはミニタワーケースです。横から見ると、高さはあるのに奥行きが短いのでのっぽな感じがしますね。ユニークな外観に仕上がっています。

縁の下の力持ち、インシュレーターもこの通り頑丈なゴム製のものを装備する徹底ぶり。ケースの振動を抑え、頼もしい安定感です。普段見ない場所もしっかりしています。
通気性バツグン

サイドパネルとフロントパネルのほぼ全面ががメッシュ加工になっており、とにかく通気性がバツグン!

そして搭載しているファンの数は怒涛の4基。前面の14cmファンと8cmファンで吸気し、後部の9cmファンと天面の14cmファンで排気する強力なエアフローを実現しています。パソコンの天敵である「熱」の心配は全く無用。
ただし、高速回転する小型ファンが2基もあり、風切り音がちょっと気になりますね。
充実したインターフェース

フロントパネル上部は、光学ドライブ用の5インチベイとカードリーダー用の3.5インチベイとなっています。G-Tuneでは原則光学ドライブは非搭載なので、必要な場合は購入時にカスタマイズする必要があります。
一昔前ならいざ知らず、現在ではオンラインコンテンツが充実しているので、光学ドライブは無ければ無いで何とかなります。機能面はUSBメモリでも代用できますからね。
USB端子は、USB3.0・USB2.0がフロント・背面あわせて計7ポートも搭載されています。これだけあれば周辺機器も使いたい放題ですね。しかもPS2ポートも付いているので、古いキーボードなどを再利用することもできます。
グラフィックボードの映像出力端子は、DVI-D、HDMI、DisplayPort×3となっており、一通り新旧のポートがそろって使いやすいのがポイント。
内部
グラボ重視の拡張性

BTOでミニタワーだと電源上置きが多いのですが、このケースでは王道の電源下置きとなっています。内部の黒塗装や、裏配線スペースを活用したきれいなケーブルマネジメントなど、細かい部分の完成度も高いのは好印象です。
高さのあるケースですが、拡張ベイは3.5インチベイが3基に、5インチベイが1基の計4基とミニタワーケースそのものの標準的な数です。どちらかというとグラボの拡張性を重視しており、長いグラボの搭載や2枚構成などがやりやすいようになっています。
ちなみに、各ベイはツールレスなので、黄色のハンドルを回すだけで簡単に取り外せます。
Micro-ATXマザーボード搭載

マザーボードはミドルタワーケースに搭載されているものよりも一回り小さい、Micro ATXサイズのものを搭載しています。チップセットは上位のZ370チップセットで、ものはMSI製の【Z370M-S01】となっています。
市販されていない組み込み専用品のようですが、最近のマザーボードらしく、ボード面にプリント加工がされているのがオシャレ。
メモリは8GBですが、1枚のみのシングルチャンネル構成です。Z370はデュアルチャンネル仕様なので、4GB×2の二枚構成のほうが速度が出るのですが、ほぼその違いを体感できないので、1枚構成でも十分ですね。

グラフィックボードはGTX 1060のショート基盤モデルを搭載しています。通常このタイプは小型ケースで使うことが多く、標準サイズのものと比べ冷却能力が低め…と言われますが、大口径ファンを搭載していることもあり、全く問題ありません。
シルバークラス電源搭載

電源はBTOパソコンでは定番のFSP製500Wシルバークラス電源を搭載しています。シルバークラス電源は電力変換効率90%以上の省エネ・低発熱の電源なので、初期の状態でこのグレードが標準装備になるとは、いい時代になったものです。
温度


こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
標準の小型CPUクーラーを搭載しており、CPUの温度はは50℃台と、高くもなく低くもなくといったところ。
一方グラボが60℃台をキープし、よく冷えていますね。よくあるブロワファンタイプだと80℃オーバーでアツアツなのですが、大型のシングルファンの冷却能力はなかなか優秀です。
ベンチマーク
CINEBENCH
CPUは最新のインテル第8世代【Core i5-8400】を搭載しています。4コアから6コアになり大幅にパワーアップ。その性能は前世代の4コア8スレッドCPU、Core i7-7700Kに匹敵するほどです。
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみると、この通りCore i7-7700Kとほとんど同じ結果になりました。予算重視のCPUといえども、頼もしい性能になりましたね。
FF14
ゲーミングPC業界において、ある意味「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。
DirectX 11・フルHD解像度・最高品質という重量級のグラフィック設定で、スコア7000以上の「非常に快適」をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
ただし、平均60fpsをキープして快適にということであれば、スコア9000以上は欲しいです。

結果はフルHD・最高品質でスコア11027「非常に快適」で、スムーズにゲームを楽しむことができます。なお、WQHD・最高品質ではスコア7170と9000超えならず。標準品質まで落とす必要があり、WQHDだと力不足です。
FF15
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価で、平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
フルHD・高品質ではスコア3619(普通)とお話になりません。フルHD・標準品質もでスコア5943(やや快適)と、6000一歩手前ですが越えられない。
グラフィックメモリ6GB版のGTX 1060だと6000オーバーとなるので、やはりメモリの差がスコアに響いているようです。
PUBG

人気沸騰中のバトルロイヤルゲーム【PUBG】のスコアも測ってみました。重量級のグラフィックでゲーミングPC泣かせのタイトルです。
測定条件
解像度はフルHD
時間帯は日中、快晴
パラシュート降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
| ウルトラ | 高 | 中 | 低 |
平均fps | 48fps | 82fps | 93fps | 113fps |
最低fps | 31fps | 69fps | 72fps | 103fps |
最高fps | 64fps | 104fps | 103fps | 125fps |