G-Tune NEXTGEAR i680SA1-e-sportsをレビュー ゲーマー大満足!リニューアルしたGTX 1060搭載のミドルタワーモデル
ゲーミングPC

今回G-Tuneの【NEXTGEAR i680SA1-e-sports】をお借りしました。
ケース丸ごとフルモデルチェンジ!最新の第8世代インテルCore i7にGTX 1060、さらにデュアルストレージを搭載した、G-Tuneのスタンダードモデルをチェックしてみましょう。
スペック
実機では、【水冷CPUクーラー ( メンテナンスフリー型 )】にカスタマイズしてあります。
| NEXTGEAR i680SA1-e-sports |
サイズ | W210×D520.5×H435mm |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
CPU | インテル Core i7-8700 (6コア12スレッド 3.2/最大4.6GHz) |
メモリ | 8GB(8GB×1 DDR4-2400) |
ストレージ | 240GB SSD+2TB HDD |
グラフィクス | GeForce GTX 1060(GDDR5 3GB) |
チップセット | インテル Z370 チップセット |
光学ドライブ | オプション |
電源 | 500W(80PLUS BRONZE) |
保証 | 1年(最大3年) |
価格 | 129,800円(税込)~
|
付属品 | ・各種マニュアル ・電源ケーブル
|
※2018年8月21日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
シンプルながら大胆なデザイン

ユニークなケースでおなじみ、InWin製のミドルタワーケース【101】をG-Tune用にカスタムしたモデルです。
ゲーマーの意見を取り入れたモデルとのこと。前モデルとは打って変わり、使う人を選ばない、フラットボディの非常にすっきりした外観になりました。

シンプルではありますが、フロントパネルはなかなか大胆。斜め、しかも下方向にカットされており、インパクト抜群です。また光学ドライブ上の意匠もうまくはまっており、躍動感もあります。

左サイドの通気口がオシャレな幾何学模様になっているのもポイント。

電源を入れるとフロントのG-Tuneマークが光ります。派手すぎず、ほどよいワンポイントアクセントですね。
高い冷却性能

通気口の設置場所がちょっと変則的で、メインの通気口は右サイド・底面に2か所設置されています。背面のケースファン1基で、前後のエアフローを生み出しています。
以前のケースに比べると、通気口・ケースファンともに少ないのですが、内部がエアフロー特化の構造になっているので、冷却性能はほぼ同等でしっかり冷えます。しかもファンが少ない分だけ静かというメリットも。

ちなみに防振用のインシュレーターですが、前モデルとは異なりゴム製の頑丈なタイプが取り付けられています。見た目通りの高い安定性です。

またほこり対策として、ダストフィルターも設置されています。マグネット式なので、簡単に取り外して丸ごと水洗いもできます。
VR機器に最適なインターフェース配置

VR機器の取り回しがしやすいポート配置になっており、大胆にもフロントの天面部分にHDMI端子を配置しているのがポイント。
後ろにつなぐとなると、その分だけケーブルの長さがとられる上、他のケーブルと絡まったりするなど、取り回しに色々不便です。が、前に差し込めばそんな不便は一切なし。ケーブル周りで悩まされることはありません。

フロントのHDMI端子を使う際には、背面のHDMIをグラボのHDMI端子に接続しましょう。HDMIケーブルのおさまりがイマイチ…ちょっと惜しい。

インターフェースの数も充実しており、USB端子は、USB3.1・USB3.0が天面・背面あわせて計10ポートも搭載されています。USB2.0が搭載されていない点に時代を感じますね。さらにレガシーなPS2ポートやSDスロットも付いた親切仕様です。
このポート類の天面配置が個人的にはお気に入り。特にパソコンをデスクの下に設置したときに便利なんですよね。ポートが見えるので、ケーブル類がとても差し込みやすいです。
映像端子はDVI-D・HDMI・DisplayPort×3と新旧のポートがそろい踏み。あらかたのモニターに対応できる便利なラインナップです。
内部
チャンバー構造採用

サイドパネルのネジを外して内部にアクセスすると、この通りとてもスッキリしています。
これは【チャンバー構造】という方式で、通常はケース下部に配置されている電源や各種ベイを上部に集約。内部をスッキリさせエアフローを極限まで高めることにより、最小限の通気口・ケースファンで高い冷却性能を実現できます。
拡張性もバッチリ

かなり内部をスッキリさせていますが、拡張性はしっかり確保されており、スリムタイプの5インチベイ×1、3.5インチベイ×2、2.5インチ×2を搭載可能です。

3.5インチベイはケース上部に設置されており、ツールレスでかんたんに取り出すことができます。

2.5インチベイはなんと裏配線スペースに設置されています。全く無駄のない配置ですね。
ちなみに裏配線とはこの通り、ケース裏側のスペースを使って配線するテクニックです。かさばる配線類をケースの裏側の配線スペースに通すことで、さらにエアフローを高めることができます。
ちなみにG-Tuneにはコスパに優れたミニタワーモデル【NEXTGEAR-MICRO im610】がありますが、3.5インチベイが1基しかないので、将来的な拡張性を考えるとやや不安ではあります。大は小を兼ねるということで、基本的にはミドルタワーがおススメ。
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Z370チップセット搭載

ミドルタワーなので、マザーボードは標準的なATX規格のものを搭載しています。上級のZ370チップセットを搭載し、通常のSSDよりも4~5倍高速のNVMe SSDを搭載可能です。ちなみにボードはMSI製ですが、BTO専用の【Z370-S01】となっています。

CPUクーラーは水冷式にカスタマイズしています。CPUの熱をダイレクトに吸収し、背面のラジエーターから強力に排熱するので、標準の空冷式クーラーに比べて約20~30℃も低く冷却できます。
また、ファンそのものを減らすことができ、より静かにできるというメリットもあります。
ブロワファンタイプのGTX 1060

グラフィックボードはミドルクラスのGTX 1060を搭載。コスパに優れたグラフィックメモリ3GB版で、フルHDでのゲーミングであればまずこのレベルは欲しいところ。
ボードはオーソドックスなブロワファンタイプとなっています。グラボの排熱を内部にまき散らさず、直接背面に排気できるのがメリットです。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、写真右側にはカードキーパーが設置されています。輸送中のスロット破損を防ぐのに役立つギミックですが、細かいところまでしっかり考えられていますね。
温度


こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
CPUは40℃台と非常に低い温度で冷却できています。小型の標準クーラーだと50~60℃あたりなので、いかに冷却能力が高いのかがわかりますね。
グラボも70℃前半とブロワファンにしてはかなり冷えています。これについては高冷却ケースのたまものといってもいいでしょう。さすがトレンドを取り入れたケースなだけあります。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで性能をチェックしてみましょう。
CINEBENCH
CPUは最新のインテル第8世代【Core i7-8700】を搭載しています。第7世代のCore i7では4コア8スレッドでしたが、6コア12スレッドになり大幅にパワーアップ。
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみると、この通りCore i7-7700よりも約61%も性能が向上しています。
マルチコア・スレッドをフルに生かし、ゲーム+録画配信などのマルチタスクにより一層強くなりました。
FF14
ゲーミングPC業界において、ある意味「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。
DirectX 11・フルHD解像度・最高品質という重量級のグラフィック設定で、スコア7000以上の「非常に快適」をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
ただし、平均60fpsをキープして快適にということであれば、スコア9000以上は欲しいです。
結果はフルHD・最高品質でスコア11074「非常に快適」となり、余裕で平均60fps以上キープできます。
なお、WQHD・最高品質ではスコア7018と9000に届かず。ワンランク設定を落としても9000を超えられないので、フルHDで楽しむのがベストです。
FF15
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価で、平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
フルHD・高品質ではスコア3529(普通)、となりところどころでカクつきます。フルHD・標準品質でもスコア5824(やや快適)とあと一歩及ばず。軽量品質にすればスコア7613(快適)になりますが、品質がかなり落ちるのでおすすめしません。
グラフィックメモリ6GB版のGTX 1060では6000オーバーが可能ということを考えると、メモリ容量の差がもろに影響していることがわかります。
グラフィックメモリ3GB版はたしかにコスパがいいのですが、オープンワールドやFPSゲームなど重量級のゲームでは力不足。性能重視であればやはりグラフィックメモリ6GB版がおすすめ。
PUBG

人気沸騰中のバトルロイヤルゲーム【PUBG】のスコアも測ってみました。重量級のグラフィックでゲーミングPC泣かせのタイトルです。
測定条件
解像度はフルHD
時間帯は日中、快晴
パラシュート降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
| ウルトラ | 高 | 中 | 低 |
平均fps | 52fps | 74fps | 89fps | 117fps |
最低fps | 46fps | 60fps | 76fps | 108fps |
最高fps | 58fps | 95fps | 114fps | 126fps |