New Inspiron ゲーミング デスクトップをレビュー 青く光るRyzen 7搭載のミドルタワーモデル
ゲーミングPC2017.12.08
販売終了しました

今回Dell(デル)の「New Inspiron ゲーミング デスクトップ スプレマシー VR」をお借りしました。
Inspironのゲーミングシリーズでは初となるデスクトップタイプで、8コア16スレッドのRyzen 7 1700XにGTX 1060を搭載したミドルクラスのモデルです。青色LEDが光輝くDellの意欲作をチェックしてみましょう。
スペック
| New Inspiron gaming 5675 スプレマシー
|
サイズ | W216×D437.53×H458.86mm |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
CPU | Ryzen 7 1700X (8コア16スレッド 3.4/最大3.8GHz) |
メモリ | 16GB(8GB×2 DDR4-2400) |
ストレージ | 256GB SSD(M.2 SATA)+1TB HDD |
グラフィクス | GeForce GTX 1060(GDDR5 6GB) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.1 |
電源 | 460W |
保証 | 1年(最大4年) |
価格 | 【クーポン利用】 159,980円(税・送料込)~ 135,983円(税・送料込)~
|
付属品 | ・各種マニュアル ・電源ケーブル ・キーボード/マウス |
※2017年12月8日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
※クーポンは販売ページに記載してあります。
外観
大胆なスリットデザイン

ミドルタワーサイズのケースですが、一般的なケースに比べ奥行きが短いので、のっぽに見えるのが特徴です。

そして特筆すべきはなんといっても大胆なデザイン。フロントとサイドパネルが大きくスリット加工され、フロントパネルのラウンドフォルムも相まって、とても躍動感があります。見た目だけでも買う価値がありますね。
これだけのスリットが設けられているので、エアフローは抜群。背面の9cmファンで前後にスムーズなエアフローを生み出し、内部に熱がこもる心配はありません。

ちなみにケースの素材は、特殊形成のため外側パネルがプラスチック、シャーシが金属となっています。
青色LEDで幻想的に輝く

このケース、なんと光ります。
フロントパネル裏側のスリット境界に、大型の青色LEDバーが仕込まれており、一本だけとはいえ、かなり明るく光ります。スリットから漏れる光はとても幻想的で、部屋を暗くするとよりいっそう美しさが際立ちます。
PCケースに電飾???と思うかもしれませんが、海外ではけっこう人気があります。光らせてナンボというものです。もちろん、付属のソフトで電飾の入り切りができるので、気分によって使い分けもできます。海外のトレンドを手軽に取り入れるチャンス!
それにしてもメーカー製ゲーミングPC、それも手ごろなミドルクラスで、電飾搭載モデルが出るとは時代も変わりましたね。感慨深いです…
非常に充実したインターフェース

従来の常識を打ち破る革新的なケースですが、インターフェースも非常に充実しています。
USBはなんと前後あわせて計11ポート!USB2.0×4、USB3.0×6、そして最新のモデルらしく、リバーシブルのUSB 3.1 Type-Cもついています。これだけあれば外部機器使いたい放題ですね。

さらにPS2ポートも搭載されているので、古いキーボードを再利用することもできます。フロント部分にSDカードリーダーもついているので、まさに至れり尽くせりです。
LANは有線LANに加え、無線LANも搭載しています。無線LANは高速通信が可能なac規格なので、有線環境が無くても快適にネットを楽しむことができます。もちろん無線LANに対応しているので、Bluetoothにも対応。まさにパーフェクト!
グラフィックボードの映像出力端子はDVI×1、HDMI×1、DisplayPort×3とGTX 1060の仕様通りで、現在メジャーな端子は一通りそろっています。
内部
拡張性は最小限

最初の方で「のっぽ」と書きましたが、内部写真を見ると縦長であることがよくわかります。そのためか、拡張性は5インチベイが1基、3.5インチが2基、DVD用のスリムドライブ1基のみ。ミドルタワーにしてはやや少ないですが、最低限のポイントはおさえてあります。
というのも奥行きを削ったため、3.5インチベイを多くすると、グラボと干渉してしまうからですね。拡張性という点ではちょっと不便ですが、マザーボードに付いている2つのM.2スロットでカバーすることもできます。

ちなみに、ドライブベイは最近はやりのツールレスタイプではなく、従来のねじ止め式です。ただ、ねじさえ外せば簡単に交換できるシンプルなつくりなので、そこまで不便ではありません。
海外メーカーらしいギミック

ケーブルをケース裏側に設けられたスペースに通してスッキリさせる「裏配線」には非対応です。しかし、ケーブルを束ねるホルダーが各所に設置されているので、ケーブル類がばらつかず、仕上げは非常にきれいです。
また、カードキーパーも装備されています。グラボを金属製のパーツで支えることにより、グラボが自重でたわむのを防ぐだけでなく、輸送中の破損を防止することもでき、まさに一石二鳥。
このあたりの細やかさは、いかにも海外メーカーらしいです。
オーソドックスなパーツを搭載

メーカー製ゲーミングPCということで、オーソドックスなパーツを採用しています。
グラフィックボードはフルHDに最適なGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を搭載しています。グラフィックメモリが6GBなので、FPSやオープンワールドなど、フレームレートの振れ幅が大きいゲームでは、3GBよりも安定してゲームをプレイできます。
よくあるブロワファン搭載の外排気タイプです。大型のファンを搭載したいわゆる「オリジナルファン」タイプより冷却性能は弱いですが、ダイレクトに外部へ排気できるのが強み。
CPUファンはAMDではおなじみの小型CPUファンを搭載しています。インテルの標準ファンとは違い、ヒートパイプが付いているので冷却性能はやや上。小型ファンではあるものの、ゲーム時ではそこまでうるさくなりません。
温度

こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
CPUは50℃前後なので、熱いRyzenにしてはよく冷えているほうです。やはりヒートパイプがあるだけでも全然違います。
グラボは80℃台前半と、外排気タイプのGTX 1060では標準的な温度となっています。SSDやHDDもしっかり冷えていることから、エアフローが非常にスムーズで、内部に熱がこもっていないことがわかります。
ベンチマーク
ゲーム系のベンチではCore i7-7700×GTX 1060(グラフィックメモリ6GB)搭載モデルと比較しています。
CINEBENCH
CINEBENCHは3Dグラフィックのレンダリングソフトで、CPUのシングル・マルチでの性能を測ることができます。
Ryzen 7 1700Xは8コア16スレッドのRyzen 7シリーズでは2番手のCPUです。Ryzenはインテルを意識したラインナップとなっており、Ryzen 7のライバルCPUはCore i7です。
結果はご覧の通り、圧倒的なマルチコア・スレッドで非常に高いマルチ性能を発揮します。ダブルスコアとまではいかないものの、Core i7は足元にも及びません。一方でシングル性能はCore i7を下回る結果に。
どちらかというと、マルチコア・スレッドの性能が特に要求される、レンダリングやエンコード、ゲーム+録画配信などのマルチタスクで高い性能を発揮します。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy)それぞれの条件で測定することができます。
現在主流の「Fire Strike」と「Time Spy」のスコアをチェックしてみましょう。
ミドルクラスのGTX 1060らしく、GTX 1080 Tiの半分のスコアに落ち着いています。
Ryzenの性能ですが、マルチコアでの性能の高さ(画像でいうとCPU score/Physics score)がしっかりと反映されており、スコアはCore i7よりも高くなっています。
ゲームの性能についてはインテルよりも下という評価が一般的ですが、条件さえそろえばインテルテルと互角かそれ以上のパフォーマンスを発揮することがわかりますね。
FF14
ゲーミングPC業界において、ある意味「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。
DirectX 11・フルHD解像度・最高品質という重量級のグラフィック設定で、スコア7000以上の「非常に快適」をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
| WQHD | フルHD |
New Inspiron | 7224 | 10299 |
Core i7×GTX 1060 | 7639 | 12157 |
圧倒的なマルチコア性能を発揮するRyzenですが、Core i7に大きく差をつけられています。それもそのはず、FF14は4コア8スレッドに最適化されたゲームだからです。
8コア16スレッドだとうまくその性能を使うことができないため、スコアが伸びないということですね。これは同じく8コア16スレッドのインテル製CPUでも同じことが言えます。
しかし、「Call of Duty: WWII」や「PUBG」などマルチコア・マルチスレッドに最適化されたゲームが増えてきているので、従来のゲームよりも、これからリリースされるゲームを主にプレイするのであればRyzenを選んでもOKです。
なかなか性能を発揮できないRyzen 7ですが、60 FPSをキープしつつ、「非常に快適」にプレイすることができます。
PSO2
こちらは軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。
スコア5000以上が快適にプレイできる目安です。フルHDではどちらも非常に高いスコアをマークし、快適にプレイできますが、スコアの差がかなり大きいですね。
ドラゴンズドグマ オンライン
このゲームもPSO2と同じく、軽めのゲームです。スコア7000以上で「とても快適」となります。
フルHDでのスコアは、Ryzen 7モデルが8017と苦しい結果に。Core i7モデルとはPSO2同様、大きく差が開いています。
モンスターハンターフロンティアZ
こちらはさらに軽いモンハンZのベンチマークスコアです。特に目安となるスコアはありませんが、どちらも高いスコアをマークしています。しっかりCPUの性能を使えているようで、Ryzen 7モデルの方がスコアが高くなっています。
ちなみに現在では「High Grade Edition」という高グラフィックバージョンがリリースされていますが、GTX 1060で十分プレイできます。
ドラクエ10
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で「すごく快適」の評価となります。
当然といえば当然ですが、どちらのモデルも非常に高いスコアをマークしていますが、Ryzen 7モデルの落ち込みが目立ちますね。
CrystalDiskMark
ストレージ速度を測るソフト「CrystalDiskMark」で、転送速度をチェックしてみました。
このモデルはSSDとHDDを搭載したデュアルストレージモデルとなっており、ゲーム類はSSDにインストールし、データ類はHDDに収納するといった、便利な使い分けができます。
SSDはhynix製のM.2タイプ(SATA接続)となっており、マザーボード上のM.2スロットに搭載されています。拡張性の低さをカバーする親切仕様です。
肝心の速度はSSDのランダム転送がちょっと遅いですが、体感はできず、快適そのもの。ゲームのロード時間が短く、ブラウジングもサクサクなので、やはりHDDとは比べ物になりません。
まとめ ~どんな場面で選ぶべき?
従来のゲームではイマイチ性能を発揮できませんが、スコア自体は快適にプレイできるレベルなので、そこまで神経質になる必要はありません。それどころか8コア16スレッドに最適化されたゲームが出てきているので、今後さらにゲーム面で輝く可能性も秘めています。
ということで、非常に高いマルチ性能を生かした動画編集や実況配信など、ゲーム+αのマルチタスクを重視する方に強くおすすめします。
また、価格が非常に安いのも魅力的。仮にCore i7モデルでこの構成をやろうとすると、税込・配送料込みで13万円台はまずムリです。
ということで、下の2点にピンときたらおすすめ!
- 実況配信に強く、Core i7よりも安いフルHDマシン
- 光る
兄弟モデル
New Inspiron ゲーミング デスクトップには派生モデルが多くあります。
CPUはRyzen 7のほか、Ryzen 5を搭載。Ryzen 5はインテルでいうとCore i5に相当するミドルクラスのCPUです。
Ryzen 5には1600X/1400がありますが、全くの別物。Ryzen 5 1400は4コア8スレッドのうえ、クロック数が低いので、クロックも重要な要素の一つになるゲームではやや不利です。
グラボはGTX 1060(GDDR5 6GB)のほか、Radeon RX580を搭載。性能はほぼ互角となっています。
SSDの容量に目をつむることができれば、プレミアムモデルがおすすめ。
スタンダード
■主なスペック
・CPU:Ryzen 5-1400(4コア8スレッド 3.2/最大3.4GHz)
・グラボ:Radeon RX580(GDDR5 8GB)
・メモリ:8GB
・ストレージ:1TB HDD
■価格
クーポン利用
119,980円⇒101,983円(税込・送料込)
プレミアム
■主なスペック
・CPU:Ryzen 5-1600X(6コア12スレッド 3.6/最大4.0GHz)
・グラボ:GeForce GTX 1060(GDDR5 6GB)
・メモリ:8GB
・ストレージ:128GB SSD+1TB HDD
■価格
クーポン利用
129,980円⇒110,483円(税込・送料込)
プラチナ
RX 580×256GB SSDモデル
■主なスペック
・CPU:Ryzen 7-1700X(8コア16スレッド 3.4/最大3.8GHz)
・グラボ:Radeon RX580(GDDR5 8GB)
・メモリ:8GB
・ストレージ:256GB SSD+1TB HDD
■価格
クーポン利用
154,980円⇒131,733円(税込・送料込)
GTX 1060×256GB SSDモデル
■主なスペック
・CPU:Ryzen 7-1700X(8コア16スレッド 3.4/最大3.8GHz)
・グラボ:GeForce GTX 1060(GDDR5 6GB)
・メモリ:8GB
・ストレージ:256GB SSD+1TB HDD
■価格
クーポン利用
149,980円⇒127,483円(税込・送料込)
GTX 1060×128GB SSDモデル
■主なスペック
・CPU:Ryzen 7-1700X(8コア16スレッド 3.4/最大3.8GHz)
・グラボ:GeForce GTX 1060(GDDR5 6GB)
・メモリ:8GB
・ストレージ:128GB SSD+1TB HDD
■価格
クーポン利用
139,980円⇒118,983円(税込・送料込)
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