パソコン工房 LEVEL-R0X3-R72-RNRをレビュー ゲーミング性能が向上したRyzen 7 2700&GTX 1060搭載モデル
ゲーミングPC2018.07.13
新チップセット登場により、販売終了しました
後継モデル【LEVEL-R0X4-R72-RNR】
今回パソコン工房の【LEVEL-R0X3-R72-RNR】をお借りしました。
AMDの8コア16スレッドCPU【Ryzen 7】がリニューアルし、2000シリーズに。ゲーミング性能が大幅に向上した、Ryzen 7 2700×GTX 1060のミドルクラスモデルをチェックしてみましょう。
スペック
後継モデル、
【LEVEL-R0X4-R72-RNR】の変更点は3つ。価格は139,980円(税込)~
icon-check-circle X370チップセット→X470チップセット
icon-check-circle 16GBメモリ→8GBメモリ
icon-check-circle240GB SSD+2TB HDD→240GB SSD+1TB HDD
| LEVEL-R0X3-R72-RNR |
サイズ | W190×D477×H432mm |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
CPU | Ryzen 7 2700 (8コア16スレッド 3.2/最大4.1GHz) |
メモリ | 16GB(8GB×2 DDR4-2666) |
ストレージ | 240GB SSD+1TB HDD |
グラフィクス | GeForce GTX 1060(GDDR5 6GB) |
チップセット | AMD X370 チップセット |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 500W(80PLUS SILVER) |
保証 | 1年(最大4年) |
価格 | 156,980円(税込)~
|
付属品 | ・各種マニュアル ・電源ケーブル ・キーボード/マウス
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外観
カジュアルなデザイン

ゴテゴテした装飾や加工などはなく、シンプルなフラットボディを採用。赤のアクセントカラーがゲーミングPCらしさを演出しています。

また、フロントパネルの通気口はブロックパターンになっており、パネル前面はヘアライン模様のプリントがされているなど、細かいところのこだわりもグッド。
シンプルすぎず、くどすぎず、ちょうどいい感じのカジュアルなミドルタワーケースです。
高冷却ボディ

ゲーミングPCは発熱の高いパーツを多く搭載しているので、特に冷却性が重要となります。
このケースではフロント・底面・背面、そしてサイドに大きく通気口が設置されているので、通気性は◎。背面の12cmファンで前後へスムーズなエアフローを生み出し、冷却性能は申し分ありません。

ちなみに、底面とフロント部分には防塵フィルターが設置されており、ほこりの侵入を防ぐことができます。
とても充実したインターフェース
USB端子はフロント・背面あわせて堂々の11ポート!内容も充実しており、背面の2ポートは高速転送・大容量給電に対応した最新のUSB3.1 Gen.2となっています。また、最近普及し始めている小型&リバーシブルのType-Cポートも設置されています。
さらにレガシーなPS2ポートも付いているので、古いキーボードを再利用することもできます。

個人的にお気に入りなのが、フロントポート類の設置場所。真正面ではなく、上部に設置されており、特にパソコンをデスクの下に設置したときにアクセスしやすくなっています。
映像端子はGTX 1060ということで、DVI-D・HDMI・DisplayPort×3のオールスターのラインナップです。とりあえずどんなモニターでも使える万能さが魅力的。
内部
高い拡張性

電源下置きのオーソドックスなパーツ配置です。内部もしっかり黒塗装されており、全体的な統一感はバッチリですね。

ミドルタワーらしく拡張性も高く、5インチベイ×3、3.5インチベイ×4の計7基でSSDやHDDの追加もお手の物。内部の5インチベイは、3.5/2.5インチを別途購入してストレージ用に回すこともできます。
この拡張ベイですが、3.5インチベイはツールレスになっており、両端のつまみでかんたんに出し入れできます。
裏配線対応

BTOで珍しく裏配線に対応しています。
裏配線とは、ケース裏側の配線用スペースにかさばるケーブル類をきれいにまとめてしまうこと。ケーブルをスッキリさせることで、見た目もすっきりし、なによりエアフローがスムーズになります。
あまり内部を見ることはありませんが、配線もきれいで好印象ですね。
ASUS製X370マザーボード搭載

各種パーツを搭載するマザーボードには、高品質で信頼の高いASUS製の【PRIME X370 PRO】を搭載しています。ATX規格の上位モデルなので機能が充実しています。

まず拡張性ですが、マルチGPUに対応しており、SLIやCrossFireXといったグラボの2枚構成でさらに高いゲーミング性能を構築することができます。また、通常のSSDよりも4~5倍高速のPCIe接続SSDに対応したM.2スロットも用意されています。
機能面では、国産のオーディオ・コンデンサを採用したサウンドシステムに、安定した通信環境を実現するインテルのLANチップを搭載。さらに【AURA Sync】に対応したLEDイルミネーションも搭載し、PCのドレスアップも気軽に楽しめるようになっています。

もちろん耐久性もバツグン!【5X Protection III】とよばれる5つの機能では、過電圧や過電流対策、拡張スロットの強化などが施されてます。さらに拡張スロットは金属プレートで補強されているので、グラボの自重で破損することが無いようになっています。
なお後継モデルでは、さらに進化した【PRIME X470 PRO】を搭載しています。
LED仕様のWraith SPIRE搭載

CPUファンはAMD謹製【Wraith SPIRE】のLEDバージョンを搭載しています。所詮は標準クーラーでしょ…と思うかもしれませんが、標準クーラーのわりに冷却性能が高い優れものです。
イルミネーションがきれいに光るので、ちょっとトクした気分になりますね。ちなみにこのイルミネーションは上述の【AURA Sync】に対応しているので、マザーボードの付属ソフトで発光を自由自在に調整できます。
もちろんOFFにもできるので、LED苦手という方も安心。ただ一応おことわりしておくと、LEDはサイドパネルを閉めた状態だと通気口から見える程度です。
ショート基盤のGTX 1060搭載

グラフィックボードはフルHDでのゲーミングに最適なGTX 1060です。グラフィックメモリが6GBなので、オープンワールドやFPSゲームなどフレームレートの振れ幅が大きいゲームでの安定感が抜群です。
ボードは定番のブロワファンタイプではなく、ボードの長さが短いショート基盤のものを搭載しています。ミニケースで使われることが多いタイプで、大口径ファンを搭載しており、冷却性能がとても高いのが特徴です。
なおPCの心臓ともいえる電源には、電力変換効率最大88%を誇る500Wのシルバークラス電源を搭載。コンセントからの電力を効率よく変換できる、省エネ・低発熱の優れものです。メーカーは定番のFSP製で、品質面も安心。
温度


こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
CPUは標準ファンながら40℃後半とかなり冷えており、グラボも大口径ファンのおかげで70℃前後とこちらもよく冷えています。
ベンチマーク
CINEBENCH

CPUはインテルではなくAMDというのがポイント。最新の【Ryzen 7 2700】を搭載しています。
前世代と基本的な仕様はほぼ変わらず、8コア16スレッドはそのまま。ベース・最大クロックを引き上げ、さらに自動クロックアップ機能の“Precision Boost”をブラッシュアップしており、いわば【高クロック版Ryzen】というべきCPUです。
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。性能的にライバルとなるインテルのCore i7-8700(6コア12スレッド)を比較までにどうぞ。
さすがにRyzen 7は8コア16スレッドなだけあり、Core i7よりも性能が高いですね。ただ最新のRyzen 7が一味違うのは「ゲームの性能も高い」という点です。
前世代のRyzen 7ではCore i7にゲーミング性能が劣る…という残念な結果だったのが一転、Core i7に迫る性能になりました。
以下Core i7-8700×GTX 1060モデルと比較しつつ、チェックしてみましょう。
FF14
ゲーミングPC業界において、ある意味「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。
DirectX 11・フルHD解像度・最高品質という重量級のグラフィック設定で、スコア7000以上の「非常に快適」をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
| フルHD | WQHD |
Ryzen 7 2700 | 11536 | 7617 |
Core i7-8700 | 11862 | 7508 |