パソコン工房 LEVEL-M037-i3-LNをレビュー パワーアップしたCore i3-8100×GTX 1050の格安ゲーミングPC
ゲーミングPC2018.03.20

今回パソコン工房の【LEVEL-M037-i3-LN】をお借りしました。
インテル第8世代の最新Core i3とGTX 1050を搭載した、エントリークラスのミニタワーモデルです。大幅にパワーアップしたCore i3の実力やいかに!?さっそくチェックしてみましょう。
スペック
| LEVEL-M037-i3-LN
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サイズ | W190×D410×H356mm |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
CPU | インテル Core i3-8100 (4コア 3.6GHz) |
メモリ | 8GB(4GB×2 DDR4-2400) |
ストレージ | 1TB HDD |
グラフィクス | GeForce GTX 1050 |
チップセット | インテル Z370 チップセット |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 500W(80PLUS SILVER) |
保証 | 1年(最大4年) |
価格 | 79,980円(税込)~
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付属品 | ・各種マニュアル ・電源ケーブル ・キーボード/マウス
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※2018年3月20日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
カジュアルなデザイン

一種の可愛らしさも感じるミニタワーサイズのケースです。ミドルタワーケースに比べ、奥行きが短いので狭いスペースでも設置できます。また高さが低い分、ミドルタワーケース特有の威圧感が無く、万人受けしやすい大きさですね。

パソコン工房といえばミドルタワーケースと同じく、凝ったフロントマスクでしょう。ゲーミングマシンをイメージさせる赤のアクセントカラーと、通気口のオシャレなブロックパターンでカジュアルな印象を受けます。

電源ボタンとフロントのポート類を右サイドに設置しているのもこれまた洒落てますね。電源ボタンは半透明で、電源を入れるとマークが浮かび上がるギミックに…自分こういうの好きなんですよね

写真だとわかりづらいですが、赤の部分はグロスがかった感じになっており、フロントマスク前面はヘアライン模様のプリントがされています。
通気性バツグン

ゲーミングPCの天敵はまさに「熱」。ミドルタワーケースよりも小さいですが、ケースのエアフローは劣るとも勝らず。
このケースではフロント・サイドに大きく通気口が設置されており、この2か所から吸気し、背面の12cmファンと電源ファンの2か所から排気できるようになっています。ということで、エアフローはスムーズそのもの。熱がこもる心配はありません。
ちなみに吸気ファンは設置されていませんが、吸気ファンはあくまでも補助用なので、特になくても問題ありません。エアフローさえしっかりしておけば万事OK。むしろファンが少ないので静かなのがいいですね。

ちなみに底面にはこの通り、通気口は設置されていません。
充実したインターフェース


ミニタワーケースながら、ミドルタワーケース並みのインターフェースを搭載しています。
USB端子は、USB3.0・USB2.0がフロント・背面あわせて計8ポートも搭載されています。これだけあれば周辺機器も使いたい放題ですね。しかもPS2ポートも付いているので、古いキーボードなどを再利用することもできます。
映像端子はエントリークラスのグラボなので、DVI-D・HDMI・DisplayPortの3つだけですが、現在主流のものは一通りそろっています。
内部
高い拡張性

内部を見てみると、ミニタワー特有の電源上置き配置となっています。ケース裏側に配線用のスペースはありませんが、使わないスペースを活用してきれいにまとめてあります。
ミニタワーケースの最大の弱点は「拡張性」です。高さが低いということは、それだけ内部の収納スペースも制限されてしまいますからね。

しかし、このケースではミドルタワーケース並みの拡張性が確保されており、5インチベイが2基に3.5インチベイが4基(内2基は2.5インチベイと共用)の計6基も拡張ベイが用意されています。録画マシンでもない限り、これだけあれば十分でしょう。
ちなみに、最近はやりのツールレスベイではなく、オーソドックスなねじ止め式のベイとなっています。100均のドライバーさえあれば簡単にドライブの交換・増設が可能です。
Micro-ATXマザーボード搭載

小型ケースのため、マザーボードはミドルタワーケースに搭載されているものよりも一回り小さい、Micro-ATX規格のものが搭載されています。拡張スロットこそ少ないものの、M.2スロットなど最近のトレンドはしっかりおさえています。
ちなみにメーカーはMSI製の【Z370M-S01】です。市販されておらず、組み込み専用のようですね。

やはりパソコン工房といえば電源でしょう。多くのBTOメーカーがブロンズクラス電源を採用する中、ワンランク上のシルバークラス電源を搭載しています。メーカーは不明ですが、パソコン工房であれば十中八九FSP製のはず。
ブロンズクラス電源に比べ、コンセントからの電気を効率よく変換できるので、さらに省エネ&低発熱。パソコンの要ともいわれる電源ですが、標準で高グレードのものが搭載されているのはグッドです。
OC版のGTX 1050搭載

グラフィックボードはフルHD入門に最適なGTX 1050を搭載しており、通常版よりも性能が高いOC(オーバークロック)版タイプとなっています。性能差は10%程度ですが、少しでも性能の高い方が嬉しいですよね。
ボードは同じくMSI製で、大口径ファンを搭載し冷却能力が非常に高くなっています。
温度

こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
CPUの発熱も少なく、標準クーラーでも40℃台でしっかり冷却できています。グラボも発熱の少ないGTX 1050&大口径ファンで60℃台前半とこちらもしっかり冷却できています。Core i3レベルであればCPUクーラーのカスタマイズは必要ありません。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトでゲームでの性能をチェックしてみましょう。
CINEBENCH
CPUは最新のインテル第8世代【Core i3-8100】を搭載しています。Core i3ですが、最新のCore i3-8100は2コアから4コアになり、性能が大幅にパワーアップしました。
3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみると、なんと前世代のCore i5-7500よりも高いスコアをマークしました!
今まではCore i3をゲーミング目的で積極的におすすめしなかったのですが、予算を抑えたゲーミングPCということであれば、十分選択肢としてありです。
FF14
ゲーミングPC業界において、ある意味「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。
DirectX 11・フルHD解像度・最高品質という重量級のグラフィック設定で、スコア7000以上の「非常に快適」をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
結果はフルHD・最高品質でスコア7062「非常に快適」、フルHD・高品質でスコア8301「非常に快適」といずれも高いスコアをマークしていますが、残念ながら平均60fpsをキープしてスムーズにプレイできません。
あくまでもフルHD入門グラボですので、やはりFF14レベルであればGTX 1060は欲しいです。
FF15
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価で、平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
フルHD・標準品質でスコア3459(普通)、フルHD・軽量品質でもスコア4746(快適)といずれもスコア6000に届かず。推奨スペック未満なのでこれは仕方ないでしょう。
PUBG

人気沸騰中のバトルロイヤルゲーム【PUBG】のスコアも測ってみました。重量級のグラフィックでゲーミングPC泣かせのタイトルです。
測定条件
解像度はフルHD
時間帯は日中、快晴
パラシュート降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
| ウルトラ | 高 | 中 | 低 |
平均fps | 32fps | 51fps | 55fps | 59fps |
最低fps | 4fps | 41fps | 47fps | 51fps |
最高fps | 39fps | 59fps | 70fps | 66fps |