今回はパソコン工房の「LEVEL-15FX095-i7-RNSV」をお借りしました。
定番のGPU・GTX 1060に120Hzの高リフレッシュレートディスプレイを搭載し、さらに高いコスパを実現した、FPSゲーム御用達のゲーミングノートをチェックしてみます。
今回はパソコン工房の「LEVEL-15FX095-i7-RNSV」をお借りしました。
定番のGPU・GTX 1060に120Hzの高リフレッシュレートディスプレイを搭載し、さらに高いコスパを実現した、FPSゲーム御用達のゲーミングノートをチェックしてみます。
※2018年9月25日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
パソコン工房でおなじみの15インチ筐体です。プラスチック製のシンプルなボディで、アクセントカラーや装飾など一切なく、使う人を選ばないデザインがポイント。
天板はよくあるざらついた感触ではなく、滑らかに仕上げており、さわり心地はもちろん見た目も上々です。
上から見ても下から見ても非常にシンプル。スピーカーは底面の手前に2つ配置されており、スリットもあけられているので、音がこもる心配はありません。
ゲーミングノートは狭いボディに熱々のパーツを搭載しているので、特に冷却面が心配になります。
ぱっと見シングルファンに見えなくもないのですが、この筐体は変則的なデュアルファン構成になっており、背面と右側面にそれぞれ1基ずつ搭載されています。れっきとしたデュアルファン構成で冷却面は全く心配ありません。
格安モデルながら、インターフェースもなかなかの充実ぶり。
まずUSBですが、大容量給電に対応した3.1~2.0まで計4ポートも付いています。そのうちの一つは、大容量給電に対応した小型&リバーシブルのType-Cで、スマホなどをつなぐのに便利です。
そして画像出力はHDMIだけではなく、miniDisplayPort×2を搭載。miniDisplayPortを使えば、4Kモニターへの出力もできる優れモノ。もちろんLANポートやSDスロットも搭載しているので、まさに万全のラインナップですね。
フルHDの15.6インチディスプレイを搭載し、映り込みの少ないノングレアタイプを採用。さらにこのモデルでは【120Hz出力】にも対応しています!
1秒間に描写できる回数は、通常の60Hzモニターの2倍。描写回数が多い分、ぬるぬる滑らか。一瞬の遅れが即敗北につながる競技性の高いゲーム、特にFPSにもってこいのディスプレイです。
最近ではさらに描写回数の多い144Hzディスプレイ搭載モデルも出てきていますが、価格がグンと跳ね上がるのがネック。。価格面はもちろん、ミドルクラスのGTX 1060レベルであれば、120Hzで手を打つのが現実的です。
ちなみに画質ですが、発色・コントラストともにいたって普通です。
サイドからのぞき込むと多少の色むらはあるものの、まずそのような使い方はしないので、あまり気にする必要はありません。
縦6列のテンキー付きフル規格キーボードで、見ての通り整然と並べられた素直なキー配置が特徴です。まさにお手本通りで誤爆のしようがありません。
また、キーピッチは19mmとデスクトップなみの余裕があり、キーストロークも深めなので、ゲーム操作はもちろん、タイピングもサクサク快適にこなせます。
剛性が可もなく不可もなくといった感じなので、ちょっと惜しい。剛性が高ければパーフェクトでしたね。
ゲーミングノートらしく白色LEDを内蔵しています。明るさは5段階で調整でき、もちろんOFFにすることも可能です。単色なので華やかに輝くのがポイント。フルカラーもいいけど白の単色もなかなかです。
一見普通のタッチパッドですが、表面はさらさらしており、カーソルの追従性は上々でとても快適。また、クリックボタンが分離式ということで、一体型よりも反応がよく、クリック音も静かで、こちらも快適そのもの。
コスパモデルではありますが、ゲームの要である入力デバイスにもしっかり力を入れているのは好印象です。
ゲーミングノートらしく【CONTROL CENTER】を搭載しています。PCのモニタリングや機能の設定を直感的にできる便利なアプリで、ファンの回転数やキーボードのLED機能、キーボードマクロなどをかんたんに設定することができます。
キーボードのLEDは5段階+OFFで調整可能。一定時間操作が無い場合にLEDを消灯する機能も付いています。
キーボードマクロ機能も付いており、ゲームでよく使う操作を登録しておけば、プレイの精度が上がること間違いなし!
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
このモデルでは、インテルのノート用ハイエンドCPU【Core i7-8750H】を搭載しています。
Core i7-8750Hは第8世代「Coffee Lake-H」のCPUで、デスクトップと同じく6コア12スレッドになり大幅にパワーアップ。前世代の4コア8スレッドCPU・Core i7-7700HQとの性能差は約54%と、とんでもない差をつけています。
マルチコア・スレッドを生かし、ゲームはもちろん、実況配信や動画編集など様々な場面で実力を発揮します。
人気沸騰中のバトルロイヤルゲーム【PUBG】のスコアも測ってみました。PvP(対人)ということで、120Hz対応ディスプレイの本領を発揮するゲームです。
解像度はフルHD
時間帯は日中、快晴
パラシュート降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
ウルトラ | 高 | 中 | 低 | |
平均fps | 62fps | 88fps | 96fps | 110fps |
最低fps | 52fps | 75fps | 83fps | 90fps |
最高fps | 70fps | 103fps | 117fps | 134fps |
競技性が高いので、平均60fpsはしっかりキープしたいところ。平均100fpsキープできれば、さらに安定してプレイできます。
想定以上に伸びたといった感じで、ウルトラでも平均60fpsをキープできます。ただし、最低が50fpsあたりまで落ち込んでしまうので、高設定の方が無難。
さらに安定性を重視するのであれば、中設定がおすすめです。グラフィックが売りのゲームでもないので、中設定でもなんら問題ありません。
なおメモリの消費が激しいPUBGですが、このモデルでは最大でも6.3GBまでなので、基本的には8GBメモリそのままでもOK。ゲーム+録画配信などマルチタスク重視であれば、16GBメモリに増やしてあげましょう。
無料版【PUBG】ということで最近人気のゲームです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、無料のわりにできることが多いのがポイント。さらにPUBGよりも軽いということで、人気なのもわかります。
解像度はフルHD
グライダー降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
エピック | 高 | 中 | 低 | |
平均fps | 78fps | 86fps | 100fps | 112fps |
最低fps | 65fps | 77fps | 84fps | 91fps |
最高fps | 94fps | 105fps | 125fps | 144fps |
競技性が高いので、平均60fpsはしっかりキープし、平均100fpsを狙いたいところ。
どの設定でも平均60fpsを大きく超えてキープできるだけあり、やはり軽いですね。安定性重視で平均100fpsということあれば、PUBGと同じく中設定がおすすめ。画質を確保しつつ、120Hzディスプレイをできる限り生かすことができます。
毎度おなじみDirectX 11の重量系ベンチマークです。DirectX 11・フルHD・最高設定で、スコア7000以上【非常に快適】をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
ただし、平均60fpsをキープして快適にということであれば、スコア9000以上は欲しいです。
結果はフルHD・最高品質でスコア10638(非常に快適)とド安定で楽しむことができます。
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価で、平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
フルHD・高品質はさすがに厳しく、フルHD・標準品質でもスコア5945(やや快適)と惜しくも一歩届かず。テストでギリギリなので、実戦で使うのはおすすめしません。
ちなみに、フルHD・軽量品質だとスコア7338(快適)となりますが、テクスチャや質感もろもろのクオリティが低く、きれいなグラフィックが売りのFF15ではやはりおすすめしません。
デスクトップのようにはいかないですね。
やや軽めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
フルHD・最高品質でスコア10330(とても快適)と高いスコアをマーク。
こちらは軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア2700以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHD・設定6でスコア27723と余裕ですね。
こちらも軽いモンハンZのベンチマークスコアです。スコア6000以上で平均60fpsをキープできます。
フルHDでスコア25951と非常に高いスコアなので、高グラフィックバージョンの「High Grade Edition」もプレイ可能です。
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
フルHD・最高品質でスコア17371(すごく快適)をマーク。これは言うまでもないでしょう。
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy)と、重量級から軽量級まで、それぞれの条件で測定することができます。
GPUの性能指標として、参考までにどうぞ。
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは250GB SSD+1TB HDDのデュアルストレージ構成となっています。ゲームは高速のSSDに、データ類はHDDに入れる使い分けができ、とても便利。
SSDは最近パソコン工房で採用されることが多い、WESTERN DIGITAL製のBLUEシリーズです。スタンダードモデルながら、シーケンシャル(連続データ)の読み書きが速い!ランダムも標準的な速度が出ており、なかなか魅力的なSSDですね。
ともあれ、OSの起動やゲームの読み込みが早く、ブラウジングなどもサクサクでとても快適です。
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUは70℃後半~80℃前半をキープ。めちゃ冷える…とは言えませんが6コア12スレッドにしてはよく冷えています。一方GPUは70℃半ばあたりと、こちらは優秀な冷え具合です。
トータルで見ると申し分ない冷却性能といっていいでしょう。
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
ボーダーは55デシベルですが、ピーク時でも53.3デシベルに収まっています。風切り音はそれなりにしますが、耳障りなノイズはなく、十分許容範囲内のレベル。55デシベル越えとは雲泥の差です。
なお、最小時は45.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
基本的にカスタマイズ不要ですが、ゲーム+録画配信や編集用途であれば、16GBメモリへのカスタマイズがおすすめ。メモリをカスタマイズするなら、最後に紹介するモデルがおすすめ。
120Hzディスプレイ搭載のGTX 1060デュアルストレージモデルが13万円台とは、はっきり言って驚きの一言。しっかり造りこまれたキーボードやシステム管理アプリなど、ゲーミングモデルのポイントもバッチリおさえており、コスパの高さは群を抜いています。
144Hzディスプレイ搭載モデルもありますが、GTX 1060レベルであれば120Hzでも十分なので、フルカラーキーボードにこだわりが無ければ、このモデルがとにかくおすすめ!
最後におすすめモデルを紹介するので、あわせてどうぞ。
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア 120Hz
■CPU:Core i7-8750H
■メモリ:8GB(DDR4-2400)
■グラボ:GTX 1060(グラフィックメモリ6GB)
■ストレージ:SSD 240GB
■価格:129,980円(税込)~
とにかく安く!ということであれば、SSD一本に絞るのも手です。
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア 120Hz
■CPU:Core i7-8750H
■メモリ:16GB(DDR4-2400)
■グラボ:GTX 1060(グラフィックメモリ6GB)
■ストレージ:SSD 250GB+HDD 1TB
■価格:146,980円(税込)~
大容量の16GBメモリに、通常のSSDよりも4~5倍高速のNVMe SSDを搭載したモデル。メモリを16GBにするなら、このモデルがおトクです。
もはや言うことのない構成ですが、ストレージの容量が足りないようなら増やすのもいいでしょう。
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