今回HPの【Pavilion Gaming Desktop 790-0012jp】をお借りしました。
HPのカジュアルゲーミングブランド【Pavilion Gaming】には790&690シリーズの2種類がありますが、790はインテルCPU搭載モデルとなります。HPらしさあふれるスマートなデザインが魅力の、GTX 1070搭載ミニタワーモデルをチェックしてみましょう。
スペック
※2019年2月2日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
今回HPの【Pavilion Gaming Desktop 790-0012jp】をお借りしました。
HPのカジュアルゲーミングブランド【Pavilion Gaming】には790&690シリーズの2種類がありますが、790はインテルCPU搭載モデルとなります。HPらしさあふれるスマートなデザインが魅力の、GTX 1070搭載ミニタワーモデルをチェックしてみましょう。
※2019年2月2日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
ケースそのものは場所を取らないミニタワーサイズですが、一般的なミニタワーモデルに比べ幅が狭く、ちょっとしたすき間に置けるのがポイント。
カジュアルモデルらしくシンプルなデザインですが、立体感のある三面にカットされたフロントパネルはブラッシュメタル加工(ヘアライン加工)がされており、精悍な印象です。上手く質感を撮影できなかったので、公式画像を掲載します。。
【Razer】をほうふつとさせる、アシッドグリーンのアクセントカラーもバッチリきまっていますね。ゲーミングPCといえば、ブラックやレッドのカラバリが多いのでかなり斬新。星の数ほどあるゲーミングモデルですが、カラバリでしっかり差別化できています。
なお、センター部分と電源部分はLEDイルミネーションとなっており、電源と連動して光ります。LEDの使い方が上手く、地味すぎず派手すぎずちょうどいい塩梅です。このあたりのセンスの良さは、さすがHPといったところですね。
ゲーミングPCは発熱が高いパーツを多く搭載しているため、ケースの冷却性能も重要になってきます。
一見通気性が悪そうに見えますが、左サイドのほか底面に通気口が設置されており、通気性はしっかり確保されています。この2か所から吸気し、背面のファンで排気する王道のなエアフローとなっており、熱がこもる心配はありません。
ちなみに吸気ファンは設置されていませんが、吸気ファンはあくまでも補助用なので、特になくても問題ありません。エアフローさえしっかりしておけば万事OK。むしろファンが少ないので静かなのがいいですね。
ミニタワーモデルながら、インターフェースの充実ぶりはなかなかのもの。
USB端子はフロント・背面あわせて怒涛の全11ポート構成。
フロント部分には大容量給電&最大10Gbpsの高速転送に対応したUSB3.1 Gen.2×3、大容量給電に対応したUSB3.1 Gen.1×2をそれぞれ搭載しています。Gen.2ポートのうち1つは最近普及し始めている小型&リバーシブルのType-Cポートとなっています。
さらにUSBポートの下にはSDスロットを搭載。機器を介さずに直接SDカードを読み込むことができ、地味ながら便利です。なお、光学ドライブはデザイン性を損なわないスリムドライブとなっています。
背面には、USB3.1 Gen.1×4、オーソドックスなUSB2.0×2をそれぞれ搭載しています。ミドルタワーをしのぐレベルで、これだけあれば周辺機器の接続に困ることはまずありません。
映像端子はGTX 1070そのもの。HDMI・DisplayPort×3・DVIのメジャーな端子がそろい踏み。DVIがあるので、古いタイプのモニターにも接続できます。
一般的なMicro-ATXケースではなく、海外メーカーらしさあふれる、独自の特殊ケースを採用しています。
手前右側の黒いユニットが拡張ベイになっており、HDDや光学ドライブは地面に対して水平ではなく、垂直に設置されています。見かけによらず拡張性は高く、HDDを収納する3.5インチベイが3基用意され、あと2台設置することができます。
各種パーツを搭載するマザーボードも変わり種で、一部切り欠きのある特殊規格を搭載しています。イメージでいうと右下部分。仮にマザーボードが故障した場合、市販のボードではどうにもできないので、延長保証にはぜひ入っておきましょう。
グラフィックボードはWQHDでのゲーミングに最適なGTX 1070で、ボードのタイプは標準的なブロワファンタイプとなっています。
大口径ファンを搭載したメーカーオリジナルモデルに比べ、冷却性能はやや劣りますが、ボード内で吸排気が完結するため、内部のエアフローを乱さないというメリットがあります。特にこのような内部のスペースに余裕がない小型ケースで重宝するタイプです。
ちなみに、グラボにはカードキーパーが搭載されています。グラボをしっかり固定することで、輸送中に振動による接続スロットの破損を防ぎます。細かいギミックもよく考えられています。
各パーツに電力を供給する電源には、500Wのゴールドクラス電源を搭載。電力変換効率は最大90%となっており、コンセントからの電力を効率よく変換できる、省エネ・低発熱の優れた電源です。
カジュアルモデルでゴールドクラス・プラチナクラス電源を搭載するのはHPくらいのもの。電源は地味ながら重要パーツなので、これは好印象ですね。
こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
CPUは小型のファンなので、50℃後半~60℃後半と動作に支障はないものの、高めとなっています。
グラボは70℃後半、最大でも80℃とブロワファンにしてはよく冷えているほうです。ブロワファンでこの温度なので、ケース内のエアフローがスムーズということができます。
同じくFF14のベンチマークにて、実際の騒音値を測定してみました。※無響室・防音室での測定ではないので、あくまで参考までにどうぞ
ケースの左側面にて計測した結果です
ピーク時で50.4デシベルとゲーミングPCらしからぬ静かさです。アイドル時と比べてみるとわかりやすく、その差は3デシベル以下。とんでもなく静かということがわかります。
小型CPUファン×ブロワファンのうるさくなりがちなコンビですが、意外や意外、うまく調整されているようですね。
各種ベンチマークソフトで性能をチェックしてみましょう。
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
CPUはインテル第8世代【Core i7-8700】を搭載しています。第7世代のCore i7では4コア8スレッドでしたが、6コア12スレッドになり大幅にパワーアップ。なんと約47%も性能が向上しています。
ちなみに、第9世代の8コアCPU・Core i7-9700Kもデビューしていますが、その性能差は約18%ほど。動画・画像編集などのクリエイティブ用としては最新のCore i7を選びたいところですが、ゲーム目的であればCore i7-8700でも十分すぎます。
ゲーミングPC業界において、「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
4K | WQHD | フルHD |
4970 | 10181 | 15267 |
いずれも最高品質での結果となります。WQHDまでならスコア9000をきっちり超える高いパフォーマンスを発揮します。4Kはさすがに厳しく、標準品質に落とせばスコア11485(非常に快適)と平均60fps以上でプレイすることが可能です。
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価&平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨グラボにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
高品質 | 標準品質 | 軽量品質 | |
フルHD | 6284 | 8229 | 10544 |
WQHD | 4658 | 5678 | 7644 |
4K | 2656 | 3026 | 4160 |
フルHDのレベルですでに重く、高品質でスコア6284(快適)と大分差し込まれています。WQHDでは軽量品質のみスコア6000オーバーで、4Kは論外です。
このゲームはグラフィックの美しさを売りにしており、フルHDで楽しむのがベストですね。
大御所のFPSゲーム【BATTLEFIELD】の最新作。前作では第一次世界大戦でしたが、本作では久々に第二次世界大戦に戻ってきました。「グランド・オペレーション」や「コンバインド・アームズ」などのゲームモードが追加され、前作よりもさらにパワーアップしています。
ゲーム内容もさることながらグラフィックも大幅に進化。ただ、その分要求スペックは高く、特にリアルタイムレイトレーシングともなるとハイエンドマシンが必須になるレベルです。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中/低(モーションブラー”オフ”、垂直同期”オフ”)
プレイモード:コンクエスト
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 80(69)fps | 91(81)fps | 111(98)fps | 130(106)fps |
WQHD | 61(55)fps | 70(60)fps | 85(74)fps | 102(90)fps |
4K | 35(29)fps | 39(33)fps | 46(41)fps | 57(50)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
重いゲームではありますが、DirectX 12モードがしっかり最適化され、WQHD・最高設定でも平均60fpsをキープできる上々の結果に。4Kは荷が重すぎるようで、いずれも平均60fps以下とさすがに厳しいですね。
ド定番のFPSゲーム【Call of Duty】の最新作。おなじみの「マルチモード」や「ゾンビモード」のほか、新たにバトルロワイアルの「Blackout」が加わり、遊びの幅がさらに広がりました。重量級のグラフィックでゲーミングPC泣かせのタイトルです。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:超高/高/中/低(モーションブラー”OFF”、垂直同期”OFF”、アンチエイリアス品質”低”)
プレイモード:Blackout
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
超高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 125(110)fps | 131(118)fps | 146(132)fps | 158(126)fps |
WQHD | 91(79)fps | 97(85)fps | 108(94)fps | 122(97)fps |
4K | 43(38)fps | 48(42)fps | 54(49)fps | 62(53)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。フレームレートの変動が激しく、中庸なfpsをピックアップしました。
フルHDではいずれも平均100fpsを大きく超え、まさにド安定。WQHDでも高い設定を狙いつつ、平均100fps(近く)キープできる頼もしいパフォーマンスです。4Kでも平均60fpsいけなくもないですが、最低fpsが落ち込むのでおすすめしません。
無料版【PUBG】ということで最近人気のゲームです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、無料のわりにできることが多いのがポイント。さらにPUBGよりも軽いということで、人気なのもわかります。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:エピック/高/中/低
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
エピック | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 123(110)fps | 157(127)fps | 255(160)fps | 279(198)fps |
WQHD | 77(71)fps | 101(88)fps | 173(157)fps | 236(177)fps |
4K | 38(35)fps | 54(49)fps | 84(71)fps | 150(133)fps |
競技性の高いゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。平均100fpsをキープできれば、さらに安定してプレイできます。
やはり軽い!フルHDでは平均100fps以上も余裕で、144Hzの高リフレッシュレートモニターの運用もできます。WQHDでも高設定なら平均100fps以上をキープでき、さらに設定さえ妥協すれば4Kでも楽しめます。
なお、このゲームはコミック調のグラフィックなので、正直なところ中設定でも十分だったりします。
やや軽めのゲームです。スコア7000以上で「とても快適」となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
フルHD・最高品質でスコア14606(とても快適)でとてもスムーズ。
エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア4500以上で平均60fpsをキープできます。
4K | WQHD | フルHD |
11210 | 41644 | 57734 |
いずれも設定6での結果となりますが、4Kだって何のその、いずれもオールグリーンのハイスコアをマーク。
PSO2と同等の軽いゲームで、スコア6000で平均60fpsをキープできます。
4K | WQHD | フルHD |
10482 | 22571 | 36529 |
PSO2と同じく、4Kでもプレイ可能なハイスコアです。もちろん高グラフィック版の「High Grade Edition」もプレイ可能です。
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
4K | フルHD |
17107 | 21624 |
結果は言うまでもなし!
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。
マシンの性能指標として、参考までにどうぞ。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Time Spy Extreme | 2713 | 2643 | 3194 | ー |
Time Spy | 5916 | 5709 | 7449 | ー |
Night Raid | 37200 | 62328 | 11326 | ー |
Fire Strike Ultra | 4147 | 4032 | 18523 | 2129 |
Fire Strike Extreme | 7552 | 7803 | 18500 | 3549 |
Fire Strike | 14546 | 16064 | 18576 | 7152 |
Sky Diver | 36946 | 51309 | 16553 | 29525 |
Cloud Gate | 37532 | 91316 | 12260 | ー |
Ice Storm | 161295 | 291745 | 62884 | ー |
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは512GB SSD+2TB HDDを搭載した、大容量のデュアルストレージ構成です。ゲームは高速のSSDに、データ類は大容量のHDDに入れるという使い分けができるので、とても便利。
さらにSSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用するこだわりようで、インテルの【660pシリーズ】を搭載しています。スタンダードモデルとして、BTOでよく見かける定番のSSDですね
実際の性能ですが、爆速とは言えないものの、シーケンシャル(連続データ)の読み込みが4ケタをマーク。ランダムの読み書きも安定して早く、スタンダードモデルとはいえ、通常のSSDとは比べるまでもありません。
ヘアライン調のフロントパネルにアシッドグリーンのLEDがバッチリきまった、スマートなミニタワーモデルです。グリーンのアクセントカラーというのは非常に珍しいので、カラバリで選ぶのもあり。
初期構成の充実ぶりもなかなかのもので、WQHDの高解像度でゲームを楽しめるGTX 1070の性能も魅力的。
ただこの記事の作成時点で、最新のリアルタイムレイトレーシング(DXR)に対応し、さらにGTX 1070 Tiに匹敵する性能を持つ後継グラボ【RTX 2060】がデビューしているので、性能面・価格面でこのモデルを選ぶのはおすすめしません。
代わりと言ってはなんですが、兄弟モデルに3年保証付きのおトクなGTX 1060搭載モデルがあるので、790シリーズであればそちらをおすすめします。
【スペック】
■OS:Windows 10 Pro
■CPU:Core i7-8700
■チップセット:H370チップセット
■メモリ:16GB(DDR4-2666)
■グラボ:GTX 1060(VRAM6GB)
■ストレージ:SSD 512GB+HDD 2TB
■電源:400W(80PLUS PLATINUM)
■【キャンペーン中】188,000円(税込)~
3年保証付き!GTX 1060搭載モデル
GTX 1060(VRAM6GB)を搭載した、フルHDでのゲーミングに最適なミニタワーモデル。基本的な構成はGTX 1070搭載モデルとほぼ同じですが、電源は最大92%とさらに変換効率の高いプラチナクラス電源を採用しています。
3年保証付きのGTX 1060搭載フル装備モデルと考えれば、かなりおトクですね。
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