今回はHPの「Pavilion Gaming 15-cx0000」をお借りしました。
新たに誕生したカジュアルゲーミングブランド【Pavilion Gaming】のゲーミングノート第一弾。HPらしい洗練されたデザインが魅力の、GTX 1050 Ti搭載フルHD入門モデルをチェックしてみましょう。
今回はHPの「Pavilion Gaming 15-cx0000」をお借りしました。
新たに誕生したカジュアルゲーミングブランド【Pavilion Gaming】のゲーミングノート第一弾。HPらしい洗練されたデザインが魅力の、GTX 1050 Ti搭載フルHD入門モデルをチェックしてみましょう。
※2018年12月20日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
ブラックボディ+ロゴのシンプルなデザインですが、HPらしく「+α」の要素を加えた、こだわりのデザインに仕上げているのがポイント。
ボディの四方にエッジ加工が施されており、ダイナミックさとシャープさを持ち合わせた、躍動感のあるフォルムとなっています。
大胆にカットされた排気グリルも相まって、さながら戦闘機のようなデザインで、ゲーミングモデルらしさバツグンですね。
一般ノートの”Pavilion”もそうですが、スタンダードモデルながら「見て楽しめる」デザインに仕上げるセンスの良さは、さすがの一言です。
ボディそのものはオーソドックスな樹脂製ですが、キーボード面はヘアライン加工がされた金属調のパネルで装飾されており、高級感があります。また、タッチパッド周りもダイヤモンドカット加工がされており、さりげなくオシャレ。
また、スピーカー部の幾何学模様がアクセントになっており、とてもオシャレ。写真だとフラットに見えますが、凹凸のある立体的な造形に仕上がっています。
さらに、電源ボタンがLEDのラインで輝くようになっているのもいいですね。細部までしっかりデザインされているのがHPのいいところ。
スタンダードモデルということで、インターフェースはポイントをおさえたオーソドックスなラインナップとなっています。
USBはオールUSB3.1で、大容量給電に対応したGen.1規格の計4ポートを搭載しています。ポートのバリエーションは、通常のType-A端子と小型&リバーシブルのType-C端子のどちらも搭載。周辺の機器の接続にはまず困りません。
画像出力にはメジャーなHDMIポート、そのほか地味に便利なSDスロットを装備しています。まさに教科書通りの内容ですね。
ディスプレイサイズは15.6インチサイズで、解像度はオーソドックスなフルHDとなっています。反射の少ないノングレアタイプで、ゲームに集中できます。ゲーミングモデルとしての基礎はしっかり押さえていますね。
最大の目玉はこれ、IPSパネルを搭載しています。高コントラスト・高発色・高視野角の3拍子揃ったパネルで、きれいなグラフィックでより一層ゲームを楽しむことができます。エントリーモデルでもIPSパネルを搭載するのは、海外メーカーのいいところですね。
さらにディスプレイのふちが狭い【ナローベゼル】を採用しています。幅を詰めることでボディをコンパクトにし、なにより見た目の野暮ったさが無く、スタイリッシュなのがいいですね。
15インチサイズということで、テンキー付きのフル規格キーボードを搭載しています。
整然と並べられた各キーはクセが無く、誤爆の心配はまずありません。キーピッチは1.8mmと標準的な間隔を確保しており、深めのキーストロークも相まってタイピングはとても快適。
なにより金属調のパネルでおおわれているだけあり、とにかく剛性が高い!通常のタイピング程度ではビクともせず、激しい操作が求められるゲームでは何とも頼もしい限りです。
高い操作性もさることながら、ゲーミングモデルらしく白色LEDを内蔵しています。キートップの周りが透過処理されており、あふれ出さんばかりの華やかな輝きです。もちろん、ファンクションキーでON/OFFの切り替えができ、その日の気分次第で調整もできます。
先にも取り上げた高級感あふれるタッチパッドですが、操作性もバツグン。
タッチパッドはサラサラしており、指になじむ感じでカーソル操作はとてもスムーズ。また、クリックボタンの操作性も良好で、軽い力で反応し、動作音も静かでグッド。
デンマークの高級オーディオメーカー【BANG & OLUFSEN】のサウンドエンジンを採用しています。スタンダードモデルということで、ライト版の【B&O Play】となっています。付属アプリで自分の好みのサウンドにチューニング点は本家と同じです。
スピーカーの音質ですが、あくまでも内蔵タイプなのでそこそこです。高音・中音よりで、低音は迫力不足。音質重視ならスピーカーやヘッドフォンなどは必要ですね。
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
このモデルでは、インテルのノート用ハイエンドCPU【Core i7-8750H】を搭載しています。Core i7-8750Hは第8世代「Coffee Lake-H」のCPUで、デスクトップと同じく6コア12スレッドになり大幅にパワーアップ。
前世代の4コア8スレッドCPU・Core i7-7700HQと比較してみると、約28%も性能が向上しています。マルチコア・スレッドを生かし、ゲームはもちろん、動画・画像編集など様々な場面でより高いパフォーマンスを発揮します。
ゲーミングPC業界において、「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHD・最高品質ではスコア6787(とても快適)と7000にも届かず。ただし、ワンランク設定を落とした高設定であれば、スコア10047(非常に快適)ときっちり9000を超えてきます。
設定を落とす必要はありますが、エントリークラスのGPUで平均60fpsをキープして動かせるのはかなり魅力的ではないでしょうか。
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価で、平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
流石に推奨動作環境を満たしていないため、フルHDではカクカクです。HD・軽量品質にガッツリ落とせばようやく動かせるレベル。基本的にGTX 1070以上は欲しいので、こればかりは仕方ありません。
大御所のFPSゲーム【BATTLEFIELD】の最新作。前作では第一次世界大戦でしたが、本作では久々に第二次世界大戦に戻ってきました。「グランド・オペレーション」や「コンバインド・アームズ」などのゲームモードが追加され、前作よりもさらにパワーアップしています。
ゲーム内容もさることながらグラフィックも大幅に進化。ただ、その分要求スペックは高く、特にリアルタイムレイトレーシングともなるとハイエンドマシンが必須になるレベルです。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中/低(モーションブラー”オフ”、垂直同期”オフ”)
プレイモード:コンクエスト
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 38(32)fps | 46(42)fps | 57(51)fps | 73(65)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
かなりヘビーですね…中設定で何とか動かせるかというレベル。このゲームはリアルなグラフィックをウリにしているので、最低でも高設定でプレイしたいところ。GTX 1060以上は欲しいです。
ド定番のFPSゲーム【Call of Duty】の最新作。おなじみの「マルチモード」や「ゾンビモード」のほか、新たにバトルロワイアルの「Blackout」が加わり、遊びの幅がさらに広がりました。重量級のグラフィックでゲーミングPC泣かせのタイトルです。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:超高/高/中/低モーションブラー”OFF”、垂直同期”OFF”、アンチエイリアス品質”低”)
プレイモード:Blackout
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
超高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 63(53)fps | 78(63)fps | 92(80)fps | 106(95)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
フレームレートの変動が激しく、中庸なfpsをピックアップしました。ドライバが最適化されているせいか、思いのほか伸びた印象です。超高設定でも平均60fpsオーバーを達成!安定性重視なら高設定がおすすめ…これは正直驚き。
無料版【PUBG】ということで最近人気のゲームです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、無料のわりにできることが多いのがポイント。さらにPUBGよりも軽いということで、人気なのもわかります。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度はフルHD
グライダー降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
エピック | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 52(46)fps | 73(64)fps | 114(97)fps | 135(101)fps |
競技性が高いので、平均60fpsはしっかりキープし、平均100fpsを狙いたいところ。
エピックはさすがに厳しいですが、高設定なら平均・最低fpsともに60fpsを超え、安定してプレイできます。コミック調なのであまり画質に差が無く、高設定でも十分すぎるくらい。
やや軽めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
フルHD・最高品質でスコア9085(とても快適)でとてもスムーズ。
こちらは軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア2700以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHD・設定6でスコア20634とかなり余裕を感じさせるスコア。
こちらも軽いモンハンZのベンチマークスコアです。スコア6000以上で平均60fpsをキープできます。
フルHDでスコア13235の高いスコアなので、高グラフィックバージョンの「High Grade Edition」もプレイ可能です。
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。結果は言うまでもないでしょう。
従来の国内オンラインゲームであれば余裕で動かせる性能ですね。
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。GPUの性能指標として参考までにどうぞ。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Time Spy Extreme | 1085 | 990 | 2387 | ー |
Time Spy | 2396 | 2193 | 5045 | ー |
Night Raid | 5749 | 5466 | 8148 | ー |
Fire Strike Ultra | 1754 | 1671 | 14102 | 905 |
Fire Strike Extreme | 3366 | 3403 | 13868 | 1518 |
Fire Strike | 6890 | 7270 | 14027 | 2640 |
Sky Diver | 20526 | 23994 | 11770 | 21207 |
Cloud Gate | 24758 | 48305 | 9149 | ー |
Ice Storm | 102838 | 135943 | 55519 | ー |
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは128GB SSD+1TB HDDのデュアルストレージ構成となっています。ゲームは高速のSSDに、データ類はHDDに入れるという便利な使い分けができ、とても便利です。
さらに、SSDは通常のSSDよりも4~5倍速いNVMeタイプのSSDを採用する充実ぶり。メーカーは珍しいLITEON製で、シーケンシャル(連続データ)の読み込みが早く、それ以外はそこそこといったところです。
ゲームのロード時間も速く、各種アプリもサクサク動いてとても快適です。が、128GBはやはり少ない!Windowsを除くと実際に使える容量が50~60GB程度なので、BATTLEFIELD Vなど容量が非常に多いゲームを入れることができません。。
HDDに入れるのは本末転倒、非常手段なので、256GBは欲しかったところです。これだけは非常にもったいない。
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPU・GPUともに70℃半ばと安定した温度でしっかり冷却できています。SSDはNVMeということで50℃オーバーと熱く、夏場使う際は下にノート用の冷却台をおくのがおすすめ。
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
HPのノート全般に言えることですが、とても静かですね。ゲーミングノートにもかかわらずピーク時でほぼ50デシベルと、下手な一般ノートよりも静か。耳障りなファンノイズが少なく。そばにいてもあまり気になりません。
なお、最小時は45.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
実に惜しいモデル
SSDが128GBというのはやはり少ないですよね。スタートからすでに容量との戦いというのはマイナス要素です。HPらしい洗練された外観をはじめ、性能面や静音性もろもろの完成度の高さが光るだけに、惜しさ倍増。
使い勝手という点では、次の2モデルがおすすめ!
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア IPS
■CPU:Core i5-8300H
■メモリ:8GB(DDR4-2666)
■グラボ:GTX 1050
■ストレージ:HDD 1TB(Optane 16GB)
■【キャンペーン中】109,800円(税込)~
前8世代の4コア8スレッドCPU・Core i5-8300HとGTX 1050を搭載した、フルHD入門モデル。Core i5といえども、前世代のCore i7に匹敵する性能なので、パワーは十分。
8GBメモリにHDDのみのシンプルな初期構成ですが、Optaneメモリーを搭載しているので、HDDながらSSD並みの速度を実現しています。エントリーモデルならこれで手を打つのもいいでしょう。
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
15.6インチ 4K ノングレア IPS
■CPU:Core i7-8750H
■メモリ:16GB(DDR4-2666)
■グラボ:GTX 1050 Ti
■ストレージ:SSD 256GB+HDD 1TB
■【キャンペーン中】169,800円(税込)~
ハイパフォーマンスモデルをさらにグレードアップしたモデルで、256GB SSDに4Kディスプレイを搭載しています。ストレージの容量はもちろん、4Kの高解像度を生かし、動画や画像編集にも使える高コスパモデルです。
おトクなセール情報もチェック!