ガレリア ZZをレビュー 最高峰の4Kマシン登場!Core i9-9900K×RTX 2080 Tiのフラグシップモデル
ゲーミングPC

今回ドスパラの【GALLERIA(ガレリア) ZZ i9-9900K搭載】をお借りしました。
インテル第9世代8コア16スレッドCPU・Core i9-9900Kと、ド安定の4K性能を誇るRTX 2080 Tiを搭載した、最新のハイエンドモデルをチェックしてみましょう。
スペック
| ガレリア ZZ i9-9900K搭載 |
サイズ | W207×D520.7×H450.2mm |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
CPU | インテル Core i9-9900K (8コア16スレッド 3.6/最大5.0GHz) |
メモリ | 16GB(8GB×2、DDR4-2666) |
ストレージ | 500GB SSD+3TB HDD |
グラフィクス | GeForce RTX 2080 Ti(GDDR6 11GB) |
チップセット | インテル Z390 チップセット |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 750W(80PLUS PLATINUM) |
保証 | 1年(最大3年) |
価格 | 339,980円⇒329,980円(税込)~ |
付属品 | ・各種マニュアル ・電源ケーブル ・キーボード/マウス |
※2018年12月7日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
シンプル&スマートなミドルタワーケース

黒一色のシンプルボディに、エッジのかかったフロントマスクが印象的なミドルタワーケースです。余分な装飾などは一切なく、使う人を選ばないスマートなデザインに仕上がっています。
横幅は20cmオーバーのワイドボディのどっしりとしたフォルムは、頼もしさも感じさせます。
非常に高い冷却性能

ゲーミングPCではとりわけ熱がネックになりますが、見ての通り、いたるところに通気口が設置されています。無いのはケース背面くらいのもの。とにかく通気性に優れ、内部に熱がこもる心配はありません。

ご覧の通り、底面にも通気口がバッチリ。ちなみに、四隅に取り付けられた防振用のインシュレーターは頑丈なゴム製。本体の振動をしっかり吸収し、ビビリ音はありません。安定性も非常に高く、申し分のない完成度です。

ファンは3基構成。前面のファンから吸気して、背面と天板のファンで排気する強力なエアフローとなっており、高い通気性も相まって熱の心配は一切ありません!
多数の通気口にファン3基でノイズが気になるところですが、ファンが静音タイプなので、ほとんど気になりません。地味ながら静音性に直結する重要パーツにこだわる姿勢は、さすがドスパラですね。
充実したインターフェース
インターフェースの数もさることながら、最新規格を搭載する充実ぶりです。
USB端子は、USB3.0・USB2.0がフロント・背面あわせて計7ポートも搭載されています。そのうち背面の2ポートは最新のUSB3.1 Gen.2となっており、最大10Gbpsの高速転送に対応しています。
その他PS2ポートやSDカードリーダーも付いており、地味ながら便利です。映像端子はHDMI・DisplayPort×3と現在主流のポートに加え、最新グラボらしくUSB Type-Cを搭載しています。
内部
高い剛性&拡張性

電源下置きのオーソドックスな造りですね。とても広々とした内部で、購入後のパーツの交換・増設もしやすくなっています。普段見ることはありませんが、しっかり黒塗装されているのがグッド!

ドスパラのミドルタワーケースといえば、高い拡張性でしょう。ドライブベイは5インチベイが5基、3.5インチベイが5基の計10基搭載されています。電源が許す限り、ストレージや光学ドライブの増設は思うがまま。

もちろん3.5インチベイは便利なツールレス式で、かんたんに取り出しが可能。つまみの強度もしっかりしており、折れたりする心配はありません。
また、このストレージ部分の支柱は縦方向の剛性を確保しています。頑丈なスチール製のボディにも相まって、全方向への剛性が高いのもポイント。たわみや軋みなどは一切ありません。

ケース背面に配線専用スペースはありませんが、配線はきれいにまとめられているので、内部のエアフローもスムーズです。
ゲーミングマザーボード搭載

各種パーツを搭載するマザーボードには、定番のパーツメーカーASrock製の【Z390 Phantom Gaming 4】を搭載しています。ゲーミング用ということで、通常のマザーボードよりもタフなのがポイント。

その秘訣は【Super Alloy】とよばれる高耐久規格です。
プレミアムチョークコイルの採用や電源周りの回路を強化することで、安定した動作を実現。また、ボードの素材にはガラス繊維を採用しており、湿度にも強くなっています。さらに、拡張スロットはスチール製となっており、重いグラボを搭載しても破損の心配はありません。
もちろん、通常のSSDよりも4~5倍高速なNVMeタイプのSSDに対応したM.2スロットや、ストレージ用の高速キャッシュデバイス【Optaneメモリー】用スロットも搭載しています。

そのほか、安定性したネットワーク性能で定評のある【インテル製LANチップ】や、ノイズの少ないサウンドを実現する【ELNA製オーディオコンデンサ】を採用するなど、ゲーミング要素もしっかり押さえているのもいいですね。
サイズ製の大型CPUクーラー搭載

大型のCPUクーラーが標準で搭載されています。サイドフロー式とよばれるタイプで、CPUから吸収した熱を、前後のスムーズなエアフローにのせて強力に発散する、優れた冷却方式です。
ハイエンドモデルらしく、自作で定番中の定番モデル、サイズ製【虎徹】を搭載しているのがミソ。高密度の冷却フィンと4本のヒートパイプで高い冷却性能を発揮します。実にいいチョイスです!
Core i9-9900Kはコア数が増えた分、前世代のCore i7-8700Kよりピーク時の発熱がさらに上がってしまっているので、この装備はとてもありがたいですね。
Palit製のRTX 2080 Ti搭載
グラボはリアルタイムレイトレーシング技術に対応した、ド安定の4Kグラボ【RTX 2080 Ti】を搭載しています。

※写真は撮影用です。トラブル防止のため、内部での作業は電源を切ってから行いましょう。
ドスパラでおなじみ【Palit】製オリジナルモデルで、堂々の3スロット仕様!OC(オーバークロック)仕様となっており、通常モデルよりもさらに性能が高い優れものです。
ブラック&ゴールドの高級感あふれる配色も相まって、ハイエンドグラボの貫禄バツグンですね。LEDのワンポイントも決まってます。

大口径の9cm静音ファンを2基搭載することで、冷却面も万全。長時間のゲームも何のそのです。
SILVERSTONE製電源採用
PCの心臓ともいえる電源ですが、信頼性で人気バツグンのSILVERSTONE製の750Wプラチナクラス電源を搭載しています。

最大92%の電力変換効率を誇り、コンセントからの電力を効率よく変換できる、省エネ・低発熱の優れた電源です。
また、フルモジュラー式というのがいいですね。各パーツへのケーブルは全て脱着可能。使わないケーブルは取り外すことでケース内はスッキリ。エアフローもスムーズです。
ちなみに、このモデルはファンストップ機能を搭載しており、低負荷時はファンが停止します。ノイズ対策に関してはパーフェクトといっていいでしょう。
温度


こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
8コア16スレッドの熱々CPUですが、40℃半ば~50℃半ばでしっかり冷やせています。Core i7-8700Kよりもやや熱いくらいの温度に抑えられており、【虎徹】効果がしっかり出ていると言っていいでしょう。
グラボも71℃とハイエンドらしからぬ低い温度です。オーソドックスなブロワファンよりも約10℃低く、さすがにデュアルファンはよく冷えますね。
動作音
同じくFF14のベンチマークにて、実際の騒音値を測定してみました。※無響室・防音室での測定ではないので、あくまで参考までにどうぞ
ケースの左側面にて計測した結果です
ファンのノイズ対策がしっかりされており、見た目によらず非常に静かです。ピーク時でも49.8デシベルで50デシベルを超えない驚きの静かさ。これは静音系のノートPCと同程度のレベルです。
また、アイドル時の47.6デシベルとあまり差が無いのもポイント。ハイエンドモデルでこの静かさは感動ものです。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで性能をチェックしてみましょう。
RTX 2080 Ti搭載

最新のNVIDIA製ハイエンドグラボ【RTX 2080 Ti】を搭載。”Turing”アーキテクチャを採用することで大幅にパワーアップし、前世代のGTX 1080 Tiに比べ最大約60%の性能向上を実現しています。
4Kでの高いゲーミング性能はさることながら、リアルタイムレイトレーシングに対応しているのもポイント。GPU内部にレイトレーシング専用ユニット【RTコア】を搭載することで、従来よりもさらにリアルな映像描写が可能になっています。
上の画像はBattlefield Vのデモムービーですが、従来のGPUとの違いは一目瞭然。炎の描写が車体にもしっかり表現され、よりリアルになっているのがわかりますね。
このリアルタイムトレーシング機能を使うには、ゲームが対応している必要があります。現在ではBATTLEFIELD Vで対応していますが、順次増えるとのこと。今後の展開に期待です!
CINEBENCH
3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
CPUは最新のインテル第9世代【Core i9-9900K】を搭載しています。前世代の6コア12スレッドCPU・Core i7-8700Kよりもさらにコア・スレッド数が増え、ついに8コア16スレッドになりました。
その分性能も大幅にパワーアップしており、マルチコアでの性能は驚きの2000オーバー!約41%も性能が向上しています。ゲームでは高いフレームレートをキープしつつ安定してプレイできるのはもちろん、動画や画像編集などでも高いパフォーマンスを発揮します。
FF14

ゲーミングPC業界において、「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
4K | WQHD | フルHD |
10671 | 17866 | 21058 |