ガレリア ZVをレビュー 最新第8世代のCore i7とGTX 1070 Tiを搭載した新時代の4K入門モデル
ゲーミングPC2017.12.28
販売終了しました

今回ドスパラのウルトラハイエンドモデル「GALLERIA(ガレリア) ZV」をお借りしました。
最新のインテル製CPU、Core i7-8700KとGTX 1080に匹敵する性能を持つGTX 1070 Tiを搭載した、新世代のハイエンドモデルです。その実力をチェックしてみましょう。
スペック
| ガレリア ZV
|
サイズ | W207×D520.7×H450.2mm |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
CPU | インテル Core i7-8700K (6コア12スレッド 3.7/最大4.7GHz) |
メモリ | 8GB(8GB×1 DDR4-2666) |
ストレージ | 500GB SSD+1TB HDD |
グラフィクス | GeForce GTX 1070Ti(GDDR5 8GB) |
チップセット | インテル Z370 チップセット |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 500W(80PLUS BRONZE) |
保証 | 1年(最大3年) |
価格 | 179,980円(税込)~
|
付属品 | ・各種マニュアル ・電源ケーブル ・キーボード/マウス
|
※2017年12月27日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
スマートなミドルタワーケース

ブラックボディに、エッジ加工のスマートなフロントマスクが印象的です。シンプルながら鋭さを感じさせるデザインは、使う人を選びません。「質実剛健」という言葉がぴったりです。

ということで、防振用のインシュレーターもこの通り、ありがちなプラスチック製ではなく、頑丈なゴム製のものを装備しています。見えないところもしっかりしていますね。
高冷却ケース

エアインテークは四方に設けられており、非常に排熱性が高くなっています。エアフローはフロントから吸気してリアと天板で排気するので、とてもスムーズ。12cmファンが3基搭載されていますが、信じられないくらいに静かなので、ノイズの心配もなし。
冷却面に関してはBTO最強といってもいいでしょう。
ちなみに、フロントパネルにはダストフィルターが取り付けられており、フロントパネルを外せば掃除できます。ただ、パネルの配線がつながっているので、破損しないように注意です。
充実したインターフェース

インターフェースはメジャーな端子が勢ぞろいで、とても使いやすくなっています。
USB端子はオール3.0で、前後あわせて計8つ。その内1つは、スマートフォンなどで普及し始めたリバーシブルのType-Cとなっています。その他PS2ポートやSDカードリーダーも付いており、地味ながら便利です。

映像端子はGTX 1070の派生版というだけあり、DVI-I・HDMI・DisplayPort×3を搭載。ほとんどのモニターに対応できるようになっています。
内部
広々した内部&高い拡張性

電源下置きの標準的なケースですが、奥行きと幅があるので、内部はとても広々としています。購入後のパーツ交換や増設もらくらくできます。※購入後のパーツ交換・増設は自己責任なので注意。

とにかく拡張性が高く、ドライブベイは5インチベイが5基、3.5インチベイが5基の計10基搭載されています。電源が許す限り、ストレージや光学ドライブを入れたい放題です。
ちなみに、この3.5インチベイはツールレスとなっており、ワンタッチで取り外しが可能です。HDDやSSDの交換もかんたんにできるようになっています。

かさばる配線を裏側のスペースに回してスッキリさせる裏配線には非対応ですが、インシュロックできれいにまとめられているので、エアフローを乱すといった心配はありません。
ASRock製マザーボード搭載

各種パーツを搭載するマザーボードにはASRock製のド定番モデル「Z370 Pro4」を搭載しています。組み込み専用品ではなく、信頼性のあるメーカー品を搭載するのはとても安心。
高耐久で品質の高い部品を使用し、通常のSSDよりも4~5倍高速なNVMeタイプのSSDに対応したM.2スロットのほか、インテル製のLANチップや、独自のサウンドエンジン「ELNA Audio」を搭載しており、ゲーミングの基本的なポイントはしっかりおさえています。
大型CPUクーラー搭載

Zシリーズなので、標準で大型CPUクーラーが搭載されています。カスタマイズでいうと「静音パックまんぞくコース」に相当します。
メーカーはドスパラではおなじみの「DEEP COOL」製のサイドフロー式。前後のスムーズなエアフローを乱さず、4本のヒートパイプで高い冷却性能を発揮します。
Core i7-8700Kはコア数が増えた分、前世代のCore i7-7700Kよりピーク時の発熱が約10℃上がっているので、長時間安定した冷却には欠かせません。
デュアルファンのGTX 1070 Ti搭載

グラフィックボードはGTX 1080に匹敵する性能を持つGTX 1070 Tiを搭載しています。一応GTX 1070シリーズではありますが、性能に関してはその面影はありません。

ボードのタイプは冷却性に優れたデュアルファンタイプです。デュアルファンですが動作音はとても静かで、なんと一定以下の温度でファンが止まります!ブラウジングなどの軽作業ではさらに静かに。
このあたりのこだわりがいかにもドスパラらしいですね。
なお、電源は500Wブロンズクラス電源を搭載しています。信頼のデルタ製なので、品質面も安心!
温度


こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
CPUは50℃前後をキープしており、サイドフロー式CPUクーラーの本領発揮といったところ。グラボもデュアルファンなので、発熱が多いにもかかわらず70℃台をキープしているので、その冷却能力の高さがわかります。
SSDやHDDもしっかり冷えているので、ケースのエアフローも良好です。
ベンチマーク
CINEBENCH
CINEBENCHは3Dグラフィックのレンダリングソフトで、CPUのシングル・マルチでの性能を測ることができます。Core i7-7700Kと比較してみました。
その差圧倒的!6コア12スレッドと高いブーストクロックでマルチで約32%と大幅に性能が向上しています。さすがにセールスポイントの最大40%とはいきませんでしたが、きっちり進化していますね。
Core i7-7700Kよりもマルチコアでの性能高く、ゲーム+実況配信やエンコードなど、マルチタスクでさらに性能を発揮します。
ゲームではどうかというと、従来の4コア8スレッド前提で作られたゲームが多いので、現状では前世代のCore i7とほぼ同程度といったところ。ただ、6コア12スレッド/8コア16スレッドに最適化されたゲームが出始めているので、将来性では最新世代の方が上です。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy)それぞれの条件で測定することができます。
特にグラボの性能差が出やすい「Fire Strike」と「Time Spy」のスコアをチェックしてみましょう。Core i7-7700×GTX 1070/1080との比較も参考までにどうぞ。
| Time Spy | Fire Strike |
GTX 1080 | 6623 | 17605 |
ガレリア ZV | 6580 | 17399 |
GTX 1070 | 5632 | 14992 |