ガレリア XZをレビュー ド安定の4K性能を実現!Core i7-8700×RTX 2080 Tiのハイエンドモデル
ゲーミングPC

今回ドスパラの【GALLERIA(ガレリア) XZ】をお借りしました。
Core i7-8700とRTX 2080 Tiを搭載した、4Kでのゲーミングに最適な新世代モデルの実力をチェックしてみましょう。
スペック
| ガレリア XZ |
サイズ | W207×D520.7×H450.2mm |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
CPU | インテル Core i7-8700 (6コア12スレッド 3.2/最大4.6GHz) |
メモリ | 8GB(4GB×2、DDR4-2666) |
ストレージ | 500GB SSD+2TB HDD |
グラフィクス | GeForce RTX 2080 Ti(GDDR6 11GB) |
チップセット | インテル H370 チップセット |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 650W(80PLUS BRONZE) |
保証 | 1年(最大3年) |
価格 | 299,980円(税込)~ |
付属品 | ・各種マニュアル ・電源ケーブル ・キーボード/マウス |
※2018年10月28日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
スマートなミドルタワーケース

地に足のついた重厚なフォルムが特長のミドルタワーケースです。それもそのはず、横幅は20cmオーバーのワイドボディとなっています。そのどっしりとした存在感は、何とも頼もしい限りですね。

また、黒一色のボディに、エッジのかかったフロントマスクが印象的。日本刀をイメージしたデザインとのことで、余計なカラーリングは一切なく、とてもスマート。
非常に高い冷却性能

エアインテークは四方に設けられており、非常に排熱性が高くなっています。エアフローはフロントから吸気してリアと天板で排気するので、とてもスムーズ。

ご覧の通り、底面にも通気口がバッチリ。ちなみに防振用のインシュレーターですが、ゴム製の頑丈なタイプが取り付けられており、本体の振動をしっかり吸収し、まさにド安定。

ファンはフロントパネル・背面・天板に12cmファンが3基設置されており、給排気のエアフローがしっかり確立されています。発熱の高いパーツも難なく搭載できる優れたケースです。
ケースファン3基だとうるさくなりそうですが、どっこい、静音仕様のケースファンなのでとても静かです。性能には直結しないケースファンですが、静音仕様をチョイスするセンスの高さは、さすがドスパラですね。
充実したインターフェース
インターフェースの数もさることながら、最新規格を搭載する充実ぶりです。

USB端子は、USB3.0・USB2.0がフロント・背面あわせて計8ポートも搭載されています。そのうち背面の2ポートは最新のUSB3.1 Gen.2となっており、最大10Gbpsの高速転送に対応しています。
その他PS2ポートやSDカードリーダーも付いており、地味ながら便利です。映像端子はHDMI・DisplayPort×3と現在主流のポートに加え、最新グラボらしくUSB Type-Cを搭載しています。
内部
高い剛性&拡張性

電源下置きのスタンダートなパーツ配置で、内部もしっかり黒塗装されています。とても広々とした内部で、購入後のパーツの交換・増設もしやすくなっています。

ドスパラのミドルタワーケースといえば、他の追従を許さない圧倒的な拡張性でしょう。ドライブベイは5インチベイが5基、3.5インチベイが5基の計10基搭載されていますもちろん3.5インチベイは便利なツールレス式なので、交換増設もかんたんです。
また、このストレージ部分の支柱は縦方向の剛性を確保しています。頑丈なスチール製のボディにも相まって、全方向への剛性が高いのもポイント。たわみや軋みなどは一切ありません。

ちなみに裏配線スペースはありませんが、ケーブル類はエアフローを妨げないよう、余ったスペースを活用してきれいにまとめられています。
ASUS製マザーボード搭載

各種パーツを搭載するマザーボードにはASUS製のスタンダードマザーボード【PRIME H370-A」を搭載しています。高い品質と信頼性で、自作界隈でも人気の高いASUS製というのはとても安心。

スタンダードモデルながら、特に耐久性に優れているのがポイント。【5X Protection III】とよばれる5つの機能では、過電圧や過電流対策、拡張スロットの強化などが施されてます。
また、通常のSSDよりも4~5倍高速なNVMeタイプのSSDに対応したM.2スロットのを搭載するなど、最近のトレンドもしっかりと押さえているのも特徴です。

内部が見えるケースではありませんが、拡張スロットのロック部分にあるLED電飾がアクセントになっています。※写真はあくまで撮影用です。トラブル防止のため、内部へのアクセスは電源を切ってから行いましょう。
大型CPUクーラー搭載

標準で大型CPUクーラーが搭載されています。カスタマイズでいうと「静音パックまんぞくコース」に相当するものです。
メーカーはドスパラではおなじみの【DEEP COOL】製のサイドフロー式。前後のスムーズなエアフローを乱さず、4本のヒートパイプで高い冷却性能を発揮します。
Core i7-8700はコア数が増えた分、前世代のCore i7-7700よりピーク時の発熱が上がっているので、標準搭載というのは嬉しいですね。
ブロワファンタイプのRTX 2080 Ti搭載
グラボはリアルタイムレイトレーシング技術に対応した、ド安定の4Kグラボ【RTX 2080 Ti】を搭載しています。

メーカーはマザーボードと同じく【ASUS】製で、オーソドックスなブロワファンタイプとなっています。大型のファンを搭載したいわゆる「オリジナルファン」タイプより冷却性能は弱いですが、ダイレクトに外部へ排気できるのが強み。
オリジナルファンのように内部に排熱をまき散らさないので、エアフローがスムーズで内部に熱がこもりにくく、オーソドックスながらも優れた冷却システムです。
Corsair製電源採用

ちなみにPCの心臓ともいえる電源ですが、信頼性で人気バツグンのCorsair製の650Wブロンズクラス電源を搭載しています。ブロンズクラスは最大85%の電力変換効率を誇り、コンセントからの電力を効率よく変換できる、省エネ・低発熱の優れもの。
また、ケーブルはセミモジュラー式で、使わないケーブルを取り外すことで、内部をスッキリさせすことができます。さらに、フラットタイプなので、かさばりにくいのもポイント。
温度


こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
大型のCPUクーラーを搭載しているだけあり、CPUの温度は40℃台をきっちりキープし、よく冷えています。
またグラボも80℃台前半と、発熱の高いハイエンドグラボ×ブロワファンタイプながら上々の冷え具合。ケースのエアフローもバツグンです!
動作音
同じくFF14のベンチマークにて、実際の騒音値を測定してみました。※無響室・防音室での測定ではないので、あくまで参考までにどうぞ
ケースの左側面にて計測した結果です
ブロワファンタイプのグラボを搭載しているので、ややうるさくなりがち。それでもピーク時に55デシベルを超えず、51.9デシベルに抑えているのは大したものです。まさに静音ケースファンの賜物といっていいでしょう。
なお、アイドル時は45.9デシベルですが、ファンの回転数は抑えられており、ノイズはほとんど気になりません。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで性能をチェックしてみましょう。
RTX 2080 Ti搭載

最新のNVIDIA製ハイエンドグラボ【RTX 2080 Ti】を搭載。”Turing”アーキテクチャを採用することで大幅にパワーアップし、前世代のGTX 1080 Tiに比べ最大約60%の性能向上を実現しています。
4Kでの高いゲーミング性能はさることながら、リアルタイムレイトレーシングに対応しているのもポイント。GPU内部にレイトレーシング専用ユニット【RTコア】を搭載することで、従来よりもさらにリアルな映像描写が可能になっています。
上の画像はBattlefield Vのデモムービーですが、従来のGPUとの違いは一目瞭然。炎の描写が車体にもしっかり表現され、よりリアルになっているのがわかりますね。
このリアルタイムトレーシング機能を使うには、ゲームが対応している必要があります。今後発売予定のBattlefield Vなどで採用されるほか、PUBGやFF15など従来のタイトルにも順次対応していくとのこと。対応タイトルが待ち遠しい限りです。
CINEBENCH
CPUは最新のインテル第8世代【Core i7-8700】を搭載しています。前世代までのCore i7は長らく4コア8スレッドでしたが、ついに6コア12スレッドに進化し、大幅にパワーアップ。
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみると、この通りCore i7-7700よりも約58%も性能が向上しています。ゲームはもちろん、実況配信さらには動画編集何でもこなせるオールラウンダーCPUですね。
ちなみに、インテルの第9世代Core i9-9900KやCore i7-9700Kもデビューしましたが、ゲーム用途であればこの8700でも十分です。少しでもfpsを伸ばしたいのであれば、第9世代を選びましょう。
FF14

ゲーミングPC業界において、「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
4K | WQHD | フルHD |
10513 | 15850 | 17722 |