今回はドスパラの「GALLERIA(ガレリア) GCF1060GF-E」をお借りしました。
最新の第8世代Core i7とGTX 1060をスリム&コンパクトボディに詰め込み、さらに新機軸を採用したドスパラの意欲作をチェックしてみましょう。
今回はドスパラの「GALLERIA(ガレリア) GCF1060GF-E」をお借りしました。
最新の第8世代Core i7とGTX 1060をスリム&コンパクトボディに詰め込み、さらに新機軸を採用したドスパラの意欲作をチェックしてみましょう。
※2018年6月24日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
ボディそのものはプラスチック製ですが、天板とキーボード面がヘアライン仕上げのアルミパネルでコーティングされており、とても高級感があります。また天板部分のロゴが省略され、スマートさも兼ね備えています。
ゲーミングノートではやはり冷却が心配になりますが、底面はこの通り大きく通気口が搭載されており、背面2基のデュアルファンで強力に排気します。あとで温度をチェックしますが、冷却性能はかなり高く、熱がこもる心配はありません。
このモデルの最大の特徴は「とにかく軽い」こと。15インチのゲーミングノートでは破格の約2.0kgを実現しています。約2.35kgだった旧モデルと比較すると、いかに軽いかがわかると思います。
その秘訣はスリム&コンパクトな筐体にあり。極細ベゼルを採用することで、旧モデルに比べ、幅・奥行きともに約3cm小さくなり、厚さは約2mm薄くなりました。
ゲーミングノートはお世辞にも持ち運びに適しているとは言い難いのですが、このサイズと重さであれば、持ち運び用としてもかなり魅力的ですね。
スリムボディですが、インターフェースはなかなかの充実ぶり。
USB端子は、USB3.0・USB2.0を計4ポート搭載。USB3.0のうち一つは、最近スマートフォンなどで普及しつつある、小型&リバーシブルのType-Cポートとなっています。そのほかSDスロットが搭載されており、光学ドライブこそありませんが、便利なラインナップです。
画面出力はHDMI、miniDisplayPort×2が搭載され、複数画面への出力も可能です。ポートが背面配置という点に注目。ディスプレイケーブルって太さがあるので、けっこうかさばるんですよね。サイドをケーブルまみれにせず、分散させる発想はグッド!
ディスプレイサイズは15.6インチで、解像度は標準的なフルHDとなっています。映り込みの少ないノングレアタイプで、自分の顔とにらめっこすることなく、ゲームに集中できます。
外観でも触れた通り、ディスプレイのベゼル(枠)が幅7mmの極細仕様となっています。ボディの小型化はもちろん、見た目も野暮ったさがなく、とてもスタイリッシュですね。ゲーミングノートで極細ベゼルは珍しいですね。これだけでも希少価値あります。
ディスプレイの発色・コントラストともに高めできれいですね。目立った色ムラもなく、おそらくTNパネル以外の何かでしょう。
ゲーミングノートらしく、華やかなフルカラーキーボードを搭載しています。もちろん、付属のソフトでカラーや発光パターンを調節可能です。
一般的なメンブレン式ではなく、最新の光学式スイッチを採用しているのがポイント。メカニカルのような…とのうたい文句ですが、深めのキーストロークとスイッチ感はまさにメカニカルそのものです。
例えるなら【青軸】に近い感じですね。「カチッ、カチッ」という大きめの操作音でスイッチ感もしっかりあります。また、見ての通りキートップが平面仕様なので、どっしりとした安定感という点では好みが分かれそうです。
ーボードそのものは縦6列、テンキー付きのフルサイズ規格です。見かけによらず、キーピッチもしっかり19mmと余裕があるので、タイピングやゲーム操作は快適。ゲームでよく使う「W・A・S・D」キーにはマーキング処理され、わかりやすくなっています。
慣れの問題ですが、「Z」キーの横に「¥」キー、「変換・無変換」キーが同一…などなど配列が変則的なので注意。
ぱっと見、一体型のよくあるタッチパッドですが、表面はさらさらしておりカーソル操作は非常にスムーズです。
またクリックボタンですが、とても反応がよく軽い力で操作できます。旧モデルだとグッと押し込む必要がありましたが、しっかり改善されています。
ゲーミングノートらしく【Control Center】で、ファンやキーボードのLEDの調整やシステムのモニタリングなど、各種設定がワンストップでできるようになっています。
キーボードのLEDは単色やレインボー、さらにはウェーブなどのアニメーションにも対応しており、調整が意外に楽しい?です。ちなみに、フロントのLEDバーは初期状態だと点灯していないので、こちらのカスタマイズもお忘れなく。
サウンド設定ツール【Sound BLASTER CINEMA5】も搭載。前バージョンよりも機能が拡張され、3Dバーチャルサラウンドが細かく設定できるようになりました。ヘッドセットでのゲーミングがよりはかどります。
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
このモデルでは、インテルのノート用ハイエンドCPU【Core i7-8750H】を搭載しています。
Core i7-8750Hは第8世代「Coffee Lake-H」のCPUで、デスクトップと同じく6コア12スレッドになり大幅にパワーアップ。
前世代の4コア8スレッドCPU・Core i7-7700HQと比べてみると、シングル・マルチともに性能が向上しており、特にマルチコアでは約45%と大幅にパワーアップしています。ゲームはもちろん、ゲーム+録画配信などのマルチタスクによりいっそう強くなりました。
毎度おなじみDirectX 11の重量系ベンチマークです。DirectX 11・フルHD・最高設定で、スコア7000以上【非常に快適】をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
ただし、平均60fpsをキープして快適にということであれば、スコア9000以上は欲しいです。
結果はフルHD・最高品質でスコア9948(非常に快適)となり、きっちり60fpsをキープできます。
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価で、平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
やはり重い!フルHD・標準品質でスコア5722(やや快適)と6000に届かず。ノートなのでデスクトップに比べるとあと一歩といったところでしょうか。フルHD・軽量品質でようやくスコア6000をオーバーするようになります。
ただ、画質的に許容できるのは標準品質まで。軽量品質だと影とテクスチャの品質が大幅に落ちてしまうので、せっかくのきれいなグラフィックが台無しです。
標準品質で6000ギリギリだと動作に不安があるので、GTX 1070以上のモデルがおススメです。
人気沸騰中のバトルロイヤルゲーム【PUBG】のスコアも測ってみました。重量級のグラフィックでゲーミングPC泣かせのタイトルです。
解像度はフルHD
時間帯は日中、快晴
パラシュート降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
ウルトラ | 高 | 中 | 低 | |
平均fps | 55fps | 88fps | 95fps | 103fps |
最低fps | 46fps | 74fps | 67fps | 78fps |
最高fps | 63fps | 100fps | 109fps | 118fps |
競技性が高いので、60fpsはしっかりキープしたいところ。
マルチコアCPUとグラフィックメモリ6GBで安定感はバツグン!「高」設定でも最低60fps以上をキープすることができ、高い画質で安定してプレイできます。
ちなみにPUBGはメモリの消費が激しいゲームですが、このモデルだと最大でも6GB前後なので、とりあえず8GBのままでもOK。ゲームと同時に録画配信ということであれば、16GBに増やしておきましょう。
こちらは軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア2700以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHD・設定6でスコア22404と朝飯前です。
このゲームもPSO2と同じく、軽めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
フルHD・最高品質でスコア9024(とても快適)をマークし、これもまた余裕です。
こちらも軽いモンハンZのベンチマークスコアです。スコア6000以上で平均60fpsをキープできます。
フルHDでスコア21253と非常に高いスコアなので、高グラフィックバージョンの「High Grade Edition」もプレイ可能です。
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60 FPSをキープできます。
結果は言わずもがなでしょう。フルHD・最高品質でスコア17315(すごく快適)をマーク。
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy)と、重量級から軽量級まで、それぞれの条件で測定することができます。
GPUの性能指標として、参考までにどうぞ。
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは250GB SSD+1TB HDDのデュアルストレージ構成となっています。ゲームは高速のSSDに、データ類はHDDに入れるという便利な使い分けができ、とても便利です。
SSDはSKhynixのスタンダードモデルです。SKHynixに東芝…ノートPCだとよく見かけますね。肝心の速度ですが、書き込みがやや遅いかなといった程度で、標準的な速度はしっかり出ています。
いずれにせよ、ゲームのロード時間は短く、ブラウジングなどもサクサクで快適そのものです。
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUは70℃台、GPUは60℃後半と、ゲーミングノートにしてはよく冷えています。スリムタイプとは思えないレベルです。
ただ、ファンの風切り音がかなり豪快で気になりますね。。PCの正面で計測してみると、最大54.5デシベルをマークしました※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
ちなみに最小時では46.3デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。
対処法ですが、冷却には余裕があるので、ファンの回転数をカスタマイズするのがおすすめ。極論を言うなら、ヘッドホンやヘッドセットで一発解決です。
グラフィック描写が重いゲームが増えており、メモリは16GBあると安心です。後で増設するのもありですが、いまだに相性問題が付きまとうので、最初から入れておいた方があとあとラクです。
最新Core i7の高い性能もさることながら、15インチゲーミングノートをここまでコンパクト&軽量に仕上げてしまうとは驚きの一言。メカニカル風味のキーボードも斬新ですね。
全体的な完成度がとても高く、こだわりのGTX 1060モデルとしておすすめの一台です。
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