今回はドスパラの「GALLERIA(ガレリア) GCF1060GF」をお借りしました。
ついにBTOにも120Hz対応ディスプレイ搭載のゲーミングノートが登場!第8世代Core i7&GTX 1060の高いパフォーマンスに加え、高い耐久性を誇る本格派のゲーミングノートをチェックしてみましょう。
今回はドスパラの「GALLERIA(ガレリア) GCF1060GF」をお借りしました。
ついにBTOにも120Hz対応ディスプレイ搭載のゲーミングノートが登場!第8世代Core i7&GTX 1060の高いパフォーマンスに加え、高い耐久性を誇る本格派のゲーミングノートをチェックしてみましょう。
※2018年7月22日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
筐体はオーソドックスなプラスチック製ですが、天板部分は金属調のパネルで装飾され、シンプルながら高級感があります。
プラスチック部分もざらついた安っぽい感じではなく、滑らかに仕上げてあります。手にしっとりなじむ感じですね、上品なさわり心地です。
サイズ・重さはともに標準的な15インチノートそのものです。どっしりしたフォルムはいかにもゲーミングモデルらしく、頼もしい限り。
ゲーミングノートの最大の問題はまさに発熱ですが、このモデルでは背面の左右2か所にデュアルファンを搭載し、CPU・GPUをしっかり冷却できるようになっていますが、ポイントは動作音が静かなこと。
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
最大でも50デシベルちょっとと、一般的なノートPCなみの静かさですね。風切り音はたしかにしますが、耳に突き刺すような感じではなく、マイルドなのであまり気になりません。
なお、最小時は46.5デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
静かさの秘訣は優秀なファンコントロールにもあり。CPUやGPUの温度に応じて細かくファンの回転数をコントロールしており、むやみに回転数が上がらないようになっています。
ちなみに、ファンコントロールに【SILENT OPTION】が用意されており、ファン回転数をカスタマイズできます。ただ、基本的には自動モードのままでいいでしょう。
インターフェースはよく使うものに絞って配置されており、ムダがありません。その分ゆとりのある配置で、ケーブルを多くつないでも取り回しがしやすくなっています。
USBはUSB3.0と2.0のあわせて計4ポートで、そのうち1つは最近採用されることが多い、小型&リバーシブルのType-Cポートとなっています。
画像出力端子はHDMIとminiDisplayPortを搭載し、地味ながら便利なSDスロットをしっかり完備しているのも◎。とりあえずこれだけあれば困ることはないでしょう。
フルHDの15.6インチディスプレイを搭載し、映り込みの少ないノングレアタイプを採用。さらにこのモデルでは【120Hz出力】にも対応しています!
1秒間に描写できる回数は、通常の60Hzモニターの2倍。描写回数が多い分、ぬるぬる滑らか。一瞬の遅れが即敗北につながる競技性の高いゲーム、特にFPSにもってこいのディスプレイです。
ちなみに肝心の画質ですが、コントラストは高めで、発色もいいですね。色むらも少なめです。きれいな映像でゲームを楽しむことができます。
ゲームミングマシンの要ともいえるキーボードは、【SteelSeries】製のフルカラーキーボードを採用しています。
ゲーミングマウスやキーボードで評判の高いメーカー製ということで、バツグンの耐久性を誇ります。また、キーキャップ周りが透過処理されており、LEDがよりいっそうきれいに輝きます。
キーボードそのものは6列のアイソレーションタイプで、テンキー付きのフルサイズ規格です。キーピッチは19mmと余裕があり、配置も素直なので、まず誤爆することはありません。
見ての通りキーストロークも深く、キーボードの盤面の剛性も高いので、タイピングはもちろんゲーム操作もはかどります。このどっしりとした安定感はクセになりますね。
ちなみに電源ボタン横のスイッチは、それぞれクーラーブースト・キーボードイルミネーション変更スイッチとなっています。
キーボードの陰に埋もれがちですが、キーパッドの完成度もなかなかのもの。
操作性に優れたクリックボタンとタッチパッドを分離したタイプを採用。タッチパッドはさらさらしており、追従性も上々です。また、クリックボタンも軽い力で反応し、動作音も静かです。以前のモデルよりもかなり進化しています。
また、キーパッド周りがダイヤモンドカット加工されており高級感を感じさせます。細かい部分もしっかり行き届いているのは好印象です。
ゲーミングノートらしく、【SYSTEM CONTROL MANAGER】をはじめ、ユーティリティーソフトが充実しています。
フルカラーキーボードですが、付属ソフトでカラーや発光パターンを調節可能。3ブロックごとに調整でき、アニメーション機能まで搭載しています。なお、明るさはOFF+3段階で調整できるので、LEDが苦手という方でも安心。
またこの画面でキーボードマクロを設定することもできます。
サウンド設定ツール【Sound BLASTER CINEMA5】も搭載。前バージョンよりも機能が拡張され、3Dバーチャルサラウンドが細かく設定できるようになりました。ヘッドセットでのゲーミングがよりはかどります。
ちなみに、ノートにしては破格のクアッドスピーカーを搭載しているので、ばっちりサラウンド効果を表現できています。ノートのスピーカーにしてはなかなかグッド。
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
このモデルでは、インテルのノート用ハイエンドCPU【Core i7-8750H】を搭載しています。
Core i7-8750Hは第8世代「Coffee Lake-H」のCPUで、デスクトップと同じく6コア12スレッドになり大幅にパワーアップ。
実際の性能もマルチコアで1000オーバーの高いスコアをマークし、前世代の4コア8スレッドCPU・Core i7-7700HQとの性能差は約49%とかなりの差をつけています。
マルチコア・スレッドを生かし、ゲームはもちろん、実況配信や動画編集など様々な場面で実力を発揮します。
人気沸騰中のバトルロイヤルゲーム【PUBG】のスコアも測ってみました。PvP(対人)なので、120Hz対応ディスプレイが最も輝くといっていいでしょう。
解像度はフルHD
時間帯は日中、快晴
パラシュート降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
ウルトラ | 高 | 中 | 低 | |
平均fps | 55fps | 81fps | 93fps | 119fps |
最低fps | 48fps | 66fps | 79fps | 88fps |
最高fps | 67fps | 100fps | 117fps | 132fps |
競技性が高いので、平均60fpsはしっかりキープしたいところ。平均100fpsキープできれば、さらに安定してプレイできます。
万能なGTX 1060なだけあり、PUBGでもfpsがよく伸びますね。画質重視の高設定でも平均60fpsをキープできます。ただ、120Hzディスプレイをしっかり生かすのであれば、中設定がおすすめ。きれいなグラフィックを楽しむゲームでもないので、中でも十分。
ちなみにPUBGはメモリの消費が激しいゲームですが、このモデルでは最大6GB程度なので、基本的には8GBメモリのままでもOK。ただ、ゲームと同時に録画配信ソフトを使うのであれば、メモリを16GBにカスタマイズしておきましょう。
無料版【PUBG】ということで最近人気のゲームです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、無料のわりにできることが多いのがポイント。さらにPUBGよりも軽いということで、人気なのもわかります。
解像度はフルHD
グライダー降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
エピック | 高 | 中 | 低 | |
平均fps | 83fps | 88fps | 101fps | 118fps |
最低fps | 71fps | 80fps | 87fps | 95fps |
最高fps | 97fps | 109fps | 121fps | 149fps |
競技性が高いので、平均60fpsはしっかりキープし、平均100fpsを狙いたいところ。
やはりPUBGより軽いですね。エピックでも平均83fpsと60fpsを大幅に超え、安定してプレイできます。しかし、120Hzディスプレイを生かすのであれば、中設定がおすすめ。軽いといえども、平均100fpsのハードルは高いことがわかります。
毎度おなじみDirectX 11の重量系ベンチマークです。DirectX 11・フルHD・最高設定で、スコア7000以上【非常に快適】をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
ただし、平均60fpsをキープして快適にということであれば、スコア9000以上は欲しいです。
結果はフルHD・最高品質でスコア10788(非常に快適)とド安定で楽しむことができます。
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価で、平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
フルHD・高品質はさすがに厳しく、フルHD・標準品質でもスコア5936(やや快適)とかなり微妙なラインです。テストでギリギリなので、実戦で使うのはおすすめしません。
ちなみに、フルHD・軽量品質だとスコア8081(快適)となりますが、テクスチャや質感もろもろのクオリティが低く、きれいなグラフィックが売りのFF15ではやはりおすすめしません。
こちらは軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア2700以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHD・設定6でスコア23243と余裕ですね。
このゲームもPSO2と同じく、軽めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
フルHD・最高品質でスコア9930(とても快適)をマークし、これもまた余裕です。
こちらも軽いモンハンZのベンチマークスコアです。スコア6000以上で平均60fpsをキープできます。
フルHDでスコア22166と非常に高いスコアなので、高グラフィックバージョンの「High Grade Edition」もプレイ可能です。
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
フルHD・最高品質でスコア18528(すごく快適)をマーク。これは言うまでもないでしょう。
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy)と、重量級から軽量級まで、それぞれの条件で測定することができます。
GPUの性能指標として、参考までにどうぞ。
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは250GB SSD+1TB HDDのデュアルストレージ構成となっています。ゲームは高速のSSDに、データ類はHDDに入れるという便利な使い分けができ、とても便利です。
SSDはドスパラのゲーミングノートでおなじみSKhynix製のスタンダードモデルです。速度は特に速いわけではありませんが、標準的な速度はしっかり出ています。ブラウジングはもちろん、ゲームやアプリの動作も速く、とても快適です。
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUは70℃台をキープし、よく冷えています。6コア12スレッドのCPUとは思えないですね。また、GPUも70℃前半とこちらも上々の冷え具合。冷却性能に関しては申し分ないでしょう。
基本的にカスタマイズ不要ですが、ゲーム+録画配信や編集用途であれば、16GBメモリへのカスタマイズがおすすめ。そのほか、ストレージの容量が足りないようであれば増やすのもいいでしょう。
正直ミドルクラスのGTX 1060で120Hzディスプレイを生かせるのか心配でしたが、重いPUBGでもしっかり100fps近く出せるので、とんだ杞憂でした。
最新CPUの性能も非常に高く、またキーボードや冷却システムなどもよく造りこまれており、トータルでの完成度が高いモデルです。
予算を抑えてFPSゲームをしっかり楽しみたいということであればまずおすすめ!
おトクなセール情報もチェック!