ガレリア ゲームマスター GXFをレビュー 第8世代Core i7とGTX 1070 Tiを搭載した新生フラグシップモデル
ゲーミングPC

今回ドスパラの「GALLERIA GAMEMASTER (ガレリアゲームマスター)GXF」をお借りしました。
esports公式PCとして採用実績のある、ドスパラのプレミアムゲーミングPC【GALLERIA GAMEMASTER】がリニューアル。一新されたミドルタワーケースに第8世代Core i7とGTX 1070 Tiを搭載したハイエンドモデルをチェックしてみましょう。
スペック
| GALLERIA GAMEMASTER GXF |
サイズ | W210×D490×H450mm |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
CPU | インテル Core i7-8700 (6コア12スレッド 3.2/最大4.6GHz) |
メモリ | 8GB(4GB×2、DDR4-2666) |
ストレージ | 500GB SSD+1TB HDD |
グラフィクス | GeForce GTX 1070 Ti(GDDR5 8GB) |
チップセット | インテル H370 チップセット |
光学ドライブ | × |
電源 | 600W(80PLUS TITANIUM) |
保証 | 1年(最大3年) |
価格 | 229,980円(税込)~
|
付属品 | ・各種マニュアル ・電源ケーブル ・キーボード/マウス |
※2018年5月27日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
GALLERIA GAMEMASTERとは?

ブランドサイト icon-external-link
GAMEMASTERとは【安心・安定・快適】をコンセプトに、誰でもeスポーツを楽しめるように設計された、いわば「上級モデル」です。ポイントは3点ー
- 冷却性能と静音性に優れた専用ケース
- 信頼性の高いパーツを使用し、高い安定性を実現
- 40タイトル以上のゲームサポートと24時間365日のサポート対応
最新CPUや高速ストレージのSSDを標準搭載するなど、初期構成が充実しており、カスタマイズなしで快適に使える内容に仕上がっています。また、冷却性の高い専用ケースや高品質のパーツを使用することにより、安定性がバツグンに高いのもポイント。
そして24時間365日のサポート対応は、パソコンそのものだけではなく、ゲームのインストールやチュートリアルなど、ゲーム全般に関する相談も対象となるので、ゲーミングPCが初めてという方でも安心!
外観
落ち着いたデザイン

シンプルなブラックボディに、ヘアライン模様のブロックパターンが配置されたフラットなフロントパネルー

装飾や加工がバリバリのいかにもなゲーミングPCという感じではなく、使う人を選ばないシンプルで落ち着きのあるデザインに仕上げています。自作ではFractal Designなどのシンプルなケースが人気ということもあり、うまくトレンドを取り入れていますね。

サイドは強化ガラスとなっており、内部が見えるようになっています。機能面でのメリットはありませんが、別途LEDイルミネーションで装飾してあげると見た目が華やかになります。ゲーミングPCなので楽しんでナンボ。遊び心は大事ですよ!
ちなみに内部へのアクセスは便利なツールレス式で、サイドパネル上部のつまみ部分でロック&開閉できます。
正圧の冷却システム

このケースでは通気口が右側面・背面・底面の3か所、ケースファンが右側面×2基・背面×1基の計3基構成となっており、通常のミドルタワーケースよりも少なくなっています。冷却性能は落ちているのでは…と考えてしまうかもしれませんが、心配無用!
吸気ファンが排気ファンよりも多いということで、ケース内部はいわゆる吸気過多の「正圧」状態になります。正圧だと内部の空気を強力に押し出すエアフローになるので、最大の熱源であるCPUやグラボの排熱がとてもスムーズ。内部に熱がこもる心配はありません。
また冷却面もさることながら、開口部が小さく、ファンも少ないためとても静か。まさに一度で二度おいしいケースですね。

ちなみに底面はメッシュ状のダストフィルターが取り付けられており、スライドさせることでかんたんに脱着可能です。
充実したインターフェース

ハイエンドモデルらしく、インターフェースは非常に充実しています。
USB端子はフロント・背面あわせて計10ポートで、背面の4ポートは上位規格のUSB3.1となっています。USB3.1にはGen.1と、大容量給電・高速転送に対応したGen.2の2タイプがありますが、いずれも搭載しています。
グラフィックボードの映像出力端子は、DVI-D、HDMI、DisplayPort×3と現在主流のものは一通りそろっています。
ちなみに光学ドライブは非搭載ですが、最近では省略されることが多いですね。デザイン重視というのはもちろん、オンラインコンテンツが増えているので、以前に比べ重要性が低くなったこともあります。無ければ無いで何とかなるという感じです。
ただ親切なことに、フロント上部にスリムベイが用意されているので、自力でスリムタイプの光学ドライブを取り付けることは可能です。
内部
チャンバー構造採用

感動レベルのすっきりした内部ですね。いわゆる【チャンバー構造】というシステムで、電源とストレージエリアを上部に分離させることで、エアフローが非常にスムーズです。この構造もやはり自作でのはやりのスタイル。

さらに裏配線にも対応しており、ケース裏側の配線用スペースにかさばるケーブル類をまとめています。すっきりした見た目もさることながら、エアフローを妨げないのが最大のメリット。チャンバー構造も相まって、エアフローはまさにパーフェクトですね。

機能性重視ということで拡張性は最小限となっており、HDDを収納する3.5インチベイ×2、背面の2.5インチベイ×2の計4基構成です。ただし、ストレージそのものの容量が大きくなってきているので、このくらいあればまず十分でしょう。
3.5インチベイはツールレスとなっているので、ストレージの交換・増設もかんたんです。
ハイグレードパーツ搭載
上級モデルということで、初期構成が非常に充実しています。
大型CPUクーラー&ダイヤモンドグリス

CPUクーラーには大型のサイドフロー式クーラーを標準搭載。4本のヒートパイプと大型放熱フィンで冷却性能はバツグン。長時間のゲームでも安定してCPUを冷却することができます。メーカーはドスパラではおなじみの【DEEPCOOL】製です。
ちなみに、サイドフロー式は、ヒートシンクの熱を前から後ろに排熱するタイプで、エアフロー上冷却効率に優れた構造になっています。

上位モデルらしく、CPUクーラーのみならず、ワンランク上のCPUグリスを使っているのもポイント。グリスとはCPUとCPUクーラーの間に塗布するペースト状のもので、熱伝導率を上げ、CPUの温度を下げるために使います。
通常はシリコン製ですが、このモデルでは非常に高い熱伝導率のダイヤモンド製を使用しています。その効果は高く、5℃ほど温度が下がります。グリス単体だと地味ですが、大型CPUクーラーとセットで輝くカスタマイズです。
ASUS製マザーボード

各種パーツを搭載するマザーボードにはASUS製のスタンダードマザーボード【PRIME H370-A」を搭載しています。高い品質と信頼性で、自作界隈でも人気の高いASUS製というのはとても安心。

スタンダードモデルながら、特に耐久性に優れているのがポイント。【5X Protection III】とよばれる5つの機能では、過電圧や過電流対策、拡張スロットの強化などが施されてます。
また、通常のSSDよりも4~5倍高速なNVMeタイプのSSDに対応したM.2スロットのを搭載するなど、最近のトレンドもしっかりと押さえているのも特徴です。
高性能のオリジナルGTX 1070 Ti

グラボは4K入門に最適なGTX 1070 Tiを搭載しています。GTX 1080に匹敵する性能ながら、割安なので非常にコスパに優れたグラボです。メーカーはこれまたドスパラでおなじみの【Palit】製で、デュアルファンを搭載した高冷却タイプです。

しかも温度が一定以下の場合にはファンが止まります。ブラウジングなどの軽作業などではファンが止まり、ゲームの時にはしっかり回転して冷却する仕様です。そのため、通常時は本当に静か。
チタンクラス電源

電源は現在最高峰の電源変換効率を誇るチタンクラス電源を搭載。最大94%とほぼロスなく変換でき、非常に省エネで発熱の少ない電源です。メーカーはド定番の【Enhance】製なので、品質面も安心。
容量は600Wあるので、将来的にハイエンドグラボへの交換もできます。電源変換効率も高いので、GTX 1080 TiレベルもOKです。
温度


こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
コア・スレッド数1.5倍で前世代のCore i7よりもさらに熱くなったCore i7-8700ですが、CPUの温度は40℃後半~50℃前半と良く冷えており、サイドフロー式クーラーの本領発揮といったところ。しかも静かなのでいうことなし。
グラボも75℃前後と、発熱の高いグラボながらこちらもよく冷えています。デュアルファンの効果てきめんといったところでしょうか。
ケースそのものの冷却性能も高く、全体的に良く冷えている感じです。
ベンチマーク
CINEBENCH
CPUは最新のインテル第8世代【Core i7-8700】を搭載しています。第7世代のCore i7では4コア8スレッドでしたが、6コア12スレッドになり大幅にパワーアップ。
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみると、この通りCore i7-7700よりも約49%も性能が向上しています。ゲームはもちろん、実況配信さらには動画編集何でもこなせるオールラウンダーCPUですね。
FF14

ゲーミングPC業界において、ある意味「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。
DirectX 11・フルHD解像度・最高品質という重量級のグラフィック設定で、スコア7000以上の「非常に快適」をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
ただし、平均60fpsをキープして快適にということであれば、スコア9000以上は欲しいです。