ガレリア DTをレビュー VRAM 6GB版GTX 1060と第8世代Core i5を搭載したド安定のオールインワンモデル
ゲーミングPC
現行モデルではGTX 1660 Tiが搭載されています

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今回ドスパラの【GALLERIA(ガレリア) DT】をお借りしました。
ドスパラで人気のミニタワーモデルが大幅にパワーアップ!最新のインテル第8世代Core i5にCore i5とGTX 1060(グラフィックメモリ/VRAM 6GB)、さらにSSDまで搭載したオールインワンモデルをチェックしてみましょう。
スペック
| ガレリア DT
|
サイズ | W185×D395×H370mm |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
CPU | インテル Core i5-8500 (6コア 3.0/最大4.1GHz) |
メモリ | 8GB(4GB×2 DDR4-2666) |
ストレージ | 240GB SSD+1TB HDD |
グラフィクス | GeForce GTX 1060(GDDR5 6GB) |
チップセット | インテル H310 チップセット |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 500W(80PLUS BRONZE) |
保証 | 1年(最大3年) |
価格 | 117,980円(税込)~
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付属品 | ・各種マニュアル ・電源ケーブル ・キーボード/マウス
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※2018年6月17日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
スマートなデザイン

黒一色のシンブルなボディに、フロントパネルの鋭いエッジ加工と大口径のエアインテークが躍動感を生み出し、静と動のバランスがうまく取れたデザインに仕上がっています。
ミドルタワーモデルと同じ意匠ですが、一回り小さいミニタワーケースのため、可愛らしい感じもします。高さと奥行きがそれぞれ約10mm小さいので、設置スペースが限られている場合におすすめのサイズ。
高い冷却性能

ミニタワーケースではありますが、ポイントをしっかり押さえており、冷却性能が非常に高いのが特徴です。

通気口は前後、左側面の3か所に設置され、通気性はバツグン。前後2基のケースファンでスムーズなエアフローを生み出し、内部に熱がこもる心配はありません。まさにお約束の冷却システムですね。各ファンは静音仕様のため静かなのも◎。

ちなみに防振用のインシュレーターですが、シリコン製の頑丈なタイプが取り付けられており、本体の振動をしっかりと吸収します。設置時の安定感もたのもしい限りです。
充実したインターフェース
ミニタワーケースながらミドルタワーと同等のインターフェースを搭載しています。フロントマスクにはUSB3.0×2に加え、SDカードスロットが付いており、光学ドライブと合わせ、一通り欲しいものはそろっています。
USB端子はフロント・背面あわせて計6ポート搭載。そのうち背面の2ポートは大容量給電に対応したUSB3.1 Gen.1となっています。さらにPS2ポートも搭載しているので、古いマウスやキーボードを再利用でき地味ながら便利ですね。
映像端子はDVI-D・HDMI・DisplayPort×3と現在メジャーな端子は一通りそろっています。DVIがあるので、古めのモニターにも直接つなげられるのは便利。
内部
高い拡張性

ミニタワーらしく、電源上置きの配置です。内部は黒塗装されており、引き締まった印象でとてもスマート。ケース全体で統一感があります。

ミニタワーながら拡張性は高く、5インチベイが2基に3.5インチベイが4基(内2基は2.5インチベイと共用)の計6基も拡張ベイが用意されています。これは下手なミドルタワーケースなみ。
各ベイはツールレス式とはいきませんが、シンプルなねじ止め式。さらに下部の3基は可動式となっており、手前側に回転させることで、交換増設作業がかんたんにできます。
また、拡張ベイがグラボに干渉しないようになっているので、将来的にハイエンドクラスの長さのあるグラボに交換することも可能です。

なお裏配線スペースはなく、空間に余裕があるわけでもありませんが、ケーブル類はエアフローを妨げないよう、きれいにまとめられています。
ASUS製マザーボード搭載

ミニタワーケースのため、マザーボードは一回り小さいmicro ATX規格のものを搭載しています。高い品質と信頼性で人気の高いASUS製の【PRIME H310M-A】となっています。

ベーシックモデルながら、スタンダードなマザーボードながら耐久性に優れているのがポイント。【5X Protection III】とよばれる5つの機能では、過電圧や過電流対策、拡張スロットの強化などが施されており、安心してPCを使えるようになっています。
大口径ファン搭載のGTX 1060

グラフィックボードはミドルクラスのGTX 1060を搭載。大容量のグラフィックメモリ6GB版なので、FPSやオープンワールドゲームなどグラフィック負荷が高いゲームで、フレームレートが安定しやすくなります。
ボードはドスパラで毎度おなじみのPalit製の大口径のシングルファンを搭載したオリジナルタイプとなっています。小型のブロワファンを搭載したモデルよりも、高い冷却性と静音性を実現しています。
PCの心臓ともいえる電源は、信頼のデルタ製500Wブロンズクラス電源を搭載。最大85%の電力変換効率を誇るブロンズクラスで、省エネ・低発熱の優れた電源です。500Wと容量も多く、将来的にはGTX 1080レベルのグラボに交換することもできます。
温度


こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
CPUは50℃前後で標準の小型クーラーながら十分冷却できています。グラボも80℃前後とオリジナルファンなだけあり、ブロワファンよりも冷えています。ケースそのものの冷却性能が高いこともあり、全体的にはよく冷えているという感じですね。
ただCPUファンですが、勢いよく回っているので、ノイズが気になりました。静音性重視ということであればCPUクーラーを交換するのもいいでしょう。
ベンチマーク
CINEBENCH
CPUは最新のインテル第8世代【Core i5-8500】を搭載しています。コア数は前世代の4コアから6コアになり、性能も約30~40%と大幅に向上しているのが特徴です。
3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックすると、前世代の4コア8スレッドCPU・Core i7-7700超えてしまいました。
HT(ハイパースレッディング)には対応していませんが、コアが増えるだけで大幅にパワーアップすることがわかります。
FF14
ゲーミングPC業界において、ある意味「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。
DirectX 11・フルHD解像度・最高品質という重量級のグラフィック設定で、スコア7000以上の「非常に快適」をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
ただし、平均60fpsをキープして快適にということであれば、スコア9000以上は欲しいです。
結果はフルHD・最高品質でスコア11803「非常に快適」となり、余裕で平均60fps以上キープできます。なおWQHD・最高品質だとスコア7576と、7000を超えるものの9000には届かず。。
FF15
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価で、平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
フルHD・高品質ではスコア4633(普通)で頻繁にカクつきます。フルHD・標準品質であればスコア6489(快適)となり、しっかり6000を超えてきます。ちなみに、グラフィックメモリ3GB版のGTX 1060では、標準品質でもスコア6000を超えられません。
次のPUBGもそうですが、このレベルの重量級ゲームになるとグラフィックメモリ6GB版と3GB版の性能差がはっきり出てきます。ゲームも日々進化しているので、今後のことを考えると、グラフィックメモリ6GB版を入れておくのが賢明です。
高品質と標準品質との違いはテクスチャ量くらいのもので、全体的な質感はほぼ同じ。あまりにも重いので、標準品質でプレイできれば十分でしょう。
PUBG

人気沸騰中のバトルロイヤルゲーム【PUBG】のスコアも測ってみました。重量級のグラフィックでゲーミングPC泣かせのタイトルです。
測定条件
解像度はフルHD
時間帯は日中、快晴
パラシュート降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
| ウルトラ | 高 | 中 | 低 |
平均fps | 51fps | 93fps | 111fps | 134fps |
最低fps | 43fps | 80fps | 90fps | 114fps |
最高fps | 66fps | 113fps | 134fps | 145fps |