今回ドスパラの【GALLERIA(ガレリア) AZ】をお借りしました。
AMD製8コア16スレッドCPU・Ryzen 7 2700と、DXR対応のRTX 2080 Tiを搭載した最強の4Kモデルをチェック!AMD×NVIDIAの実力やいかに!?
スペック
ガレリア AZ | |
サイズ | W207×D520.7×H450.2mm |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
CPU | AMD Ryzen 7 2700 ・8コア16スレッド ・定格3.2GHz/最大4.1GHz |
メモリ | 16GB(8GB×2、DDR4-2666) |
ストレージ | 500GB SSD+2TB HDD |
グラフィクス | GeForce RTX 2080 Ti(GDDR6 11GB) |
チップセット | AMD B350 チップセット |
光学ドライブ | オプション |
電源 | 750W(80PLUS PLATINUM) |
保証 | 1年(最大3年) |
価格 | 279,980円⇒259,980円(税込)~ |
付属品 | ・各種マニュアル ・電源ケーブル |
※2019年3月26日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
スマートなミドルタワーケース
横幅20cmオーバーの見るからに頼もしい、重厚なフォルムが特長のミドルタワーケースです。また、奥行きも堂々の50cm超えとなっており、見た目だけでなく内部も広々とし、拡張性にも優れています。
黒一色のシンブルなボディに、フロントパネルの鋭いエッジ加工と大口径のエアインテークが躍動感を生み出し、静と動のバランスがうまく取れたデザインも魅力的。余分な装飾などは一切なく、使う人を選びません。
非常に高い冷却性能
見るからに冷えそうなケースで、通気口は右側面を除く全面に設置されています。特に熱くなりがちなゲーミングPCですが、内部に熱がこもる心配はありません。
ご覧の通り、底面にも通気口がバッチリ。ちなみに、四隅に取り付けられた防振用のインシュレーターは頑丈なゴム製。本体の振動をしっかり吸収し、ビビリ音はありません。安定性も非常に高く、申し分のない完成度です。
ケースファンは3基構成で、フロントパネル・背面に12cmファン、天板に14cmファンがそれぞれ取り付けられています。前面のファンから吸気して、背面と天板のファンで排気する強力なエアフローを構築し、内部に熱がこもる心配はありません。
多数の通気口にファン3基でノイズが気になるところですが、ファンが静音タイプなので、ほとんど気になりません。地味ながら静音性に直結する重要パーツにこだわる姿勢は、さすがドスパラですね。
充実したインターフェース
USB端子はフロント・背面あわせて全10ポート搭載。フロント部分にはUSB3.0×2、背面にはレガシーのUSB2.0×2に加え、USB3.0×6を搭載しており、周辺機器の接続にはまず困りません。
なお、USB3.0ポートのうち1つは最近普及し始めている小型&リバーシブルのType-Cポートとなっています。その他PS2ポートやSDカードリーダーも標準搭載されており、必要なものは一通りそろった便利な構成です。
映像端子は、HDMI・DisplayPort×3に加えUSB Type-Cを搭載。VR機器の接続に関する業界統一規格【VirtualLink規格】ではType-Cが標準規格となっており、従来のHDMI接続とあわせて、様々なVR機器に対応することができます。
内部
高い剛性&拡張性
電源下置きの標準的なケースですが、奥行きと幅があるので、内部はとても広々としています。購入後のパーツ交換や増設もらくらくできます。しっかり黒塗装されておりとてもスマート、外観との統一感もあります。
とにかく拡張性が高く、ドライブベイは5インチベイが5基、3.5インチベイが5基の計10基搭載されています。電源が許す限り拡張し放題で、録画マシンにすることだってできます。
この3.5インチベイはツールレスとなっており、ワンタッチで取り外しが可能です。HDDやSSDの交換もラクラクです。
ちなみにこの拡張ベイは、ケースの剛性確保にも役立っており、上下いっぱいに伸びた支柱で高い剛性を実現しています。実際に持ち運ぶ際も軋みやたわみは一切なし!よく考えられた設計ですね。
なお、裏配線スペースはありませんが、ケーブル類はエアフローを妨げないよう、余ったスペースを活用してきれいにまとめられています。
ASRock製マザーボード搭載
各種パーツを搭載するマザーボードには、自作でおなじみASrock製の【AB350 Pro4】を採用しています。大型のATX規格で、ブラック&ホワイトのオシャレなデザインが印象的です。
グレード的にはスタンダードモデルですが、【Super Alloy】とよばれる高耐久規格に対応しています。電源周りには高品質のチョークコイルを搭載し、ボードの素材にガラス繊維を使用することで湿度にも強くなっています。
さらに、通常のSSDよりも4~5倍高速なNVMeタイプのSSDに対応したM.2スロットや、ノイズの少ないサウンドを実現する【ELNA製オーディオコンデンサ】を採用するなど、機能面のポイントもしっかりおさえてあります。
LED仕様のWraith SPIRE搭載
CPUファンはAMD謹製【Wraith SPIRE】のLEDバージョンを搭載しています。いわゆる標準クーラーとよばれるものですが、標準品にしては冷却性能が高く、しかも静かという優れものです。
※写真は撮影用です。トラブル防止のため、内部での作業は電源を切ってから行いましょう。
AMDロゴとファンのフレーム部分が華やかに光り、とても幻想的です。デフォルトカラーはホワイトに見えますが、明るいライトグリーンの色合いです。
ちなみにこのイルミネーションはマザーボードの【ASRock RGB Sync】と連動しており、公式アプリでフレーム部分のカラーや発光パターンを変更できます。
Palit製のRTX 2080 Ti搭載
グラボはリアルタイムレイトレーシング技術に対応した、ド安定の4Kグラボ【RTX 2080 Ti】を搭載しています。
ドスパラでおなじみ【Palit】製オリジナルモデルで、堂々の3スロット仕様!OC(オーバークロック)仕様となっており、通常モデルよりもさらに性能が高い優れものです。
GPUから吸収した熱を、密度の高い放熱フィンと大口径の9cm静音ファンを2基で強力に発散し、冷却面は万全。長時間のゲームも何のそのです。
ブラック&ゴールドの高級感あふれる配色も相まって、ハイエンドグラボの貫禄バツグンですね。LEDのワンポイントも決まってます。
SILVERSTONE製電源採用
PCの心臓ともいえる電源ですが、現行モデルでは実機とは異なる電源に変更され、信頼性で人気バツグンのSILVERSTONE製の750Wプラチナクラス電源を搭載しています。
※実物のイメージ写真
最大92%の電力変換効率を誇り、コンセントからの電力を効率よく変換できる、省エネ・低発熱の優れた電源です。
また、フルモジュラー式というのがいいですね。各パーツへのケーブルは全て脱着可能。使わないケーブルは取り外すことでケース内はスッキリ。エアフローもスムーズです。
ちなみに、このモデルはファンストップ機能を搭載しており、低負荷時はファンが停止します。ノイズ対策に関してはパーフェクトといっていいでしょう。
温度
こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
8コア16スレッドの発熱の高いCPUながら、50℃前半の低い温度でしっかり冷却しています。標準クーラーでこの温度は上出来ですね。
驚くべきはグラボの温度。熱々のグラボにもかかわらず、なんと50℃後半をキープし、60℃にすら届きません。さすがにハイグレードモデルなだけあり、冷却性能はとんでもなく高いですね。
動作音
同じくFF14のベンチマークにて、実際の騒音値を測定してみました。※無響室・防音室での測定ではないので、あくまで参考までにどうぞ
ケースの左側面にて計測した結果です


ピーク時でも49.6デシベルと50デシベルを超えず、とても静かでゲーミングPCとは思えないレベルです。アイドル時との差もわずか2デシベルほど、あってないようなものですね。
温度・静音性いずれをとっても標準クーラーでこの完成度は驚きの一言。AMDの本気度がうかがえます。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで性能をチェックしてみましょう。
DXR対応!RTX 2080 Ti搭載
最新のNVIDIA製ハイエンドグラボ【RTX 2080 Ti】を搭載。”Turing”アーキテクチャを採用することで大幅にパワーアップし、前世代のGTX 1080 Tiに比べ最大約60%の性能向上を実現しています。
4Kでの高いゲーミング性能はさることながら、リアルタイムレイトレーシング(DXR)に対応しているのもポイント。GPU内部にレイトレーシング専用ユニット【RTコア】を搭載することで、従来よりもさらにリアルな映像描写が可能になっています。
上の画像はBattlefield Vのデモムービーですが、従来のGPUとの違いは一目瞭然。炎の描写が車体にもしっかり表現され、よりリアルになっているのがわかりますね。
さらにRTコアのほか、AI機能に対応した【Tensorコア】を搭載しているのもポイント。
Tensorコアを活用したアンチエイリアス技術【DLSSモード】では、AI機能を用いてジャギー(輪郭のギザギザ)を効率よく処理することで、従来のTAAやFXAA方式よりもフレームレートが向上します。
なお、DXR・DLSSいずれも対応したゲームでないと動作しない点に注意!
CINEBENCH
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。


CPUはAMD製の8コア16スレッドCPU【Ryzen 7 2700】を搭載しています。型番からもなんとなくわかるかもしれませんが、インテルでいうとCore i7に相当する、ハイスペックCPUです。時期的には、第8世代の6コア12スレッドCPU・Core i7-8700がライバルとなります。
まずマルチコアでの性能をチェックしてみると、Ryzen 7の方がCore i7よりも約15%性能が高くなっています。レンダリングをはじめ動画や画像などの編集や録画配信など、コア・スレッド数がものをいう、クリエイティブ用途で特に輝く性能です。
しかし一方でシングルコアの性能は、Ryzen 7がCore i7を下回ってしまいます。ゲーミング用途ではこのシングル性能が重要な要素になり、ゲームをそつなくこなす安定さではCore i7に軍配が上がります。
ざっくりいうと編集用途メイン+ゲームということであればRyzen 7 2700、ゲームメインならCore i7-8700という感じですね。CPUの紹介ページ でかんたんにまとめてあるので、あわせてチェックしてみてください。
FF14
ゲーミングPC業界において、「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
4K | WQHD | フルHD |
10387 | 13946 | 15553 |
いずれも最高品質での結果となります。4Kでもスコア10000オーバーの大台に乗せており、まさに異次元レベルの高性能です。前世代のSLIが必要だっとことを1枚でやってのけるのはさすがですね。
FF15
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価&平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
通常モード
高品質 | 標準品質 | 軽量品質 | |
フルHD | 10533 | 12909 | 13831 |
WQHD | 9053 | 10664 | 13159 |
4K | 5655 | 6555 | 9012 |
こちらはプリセットの条件で測定したスコアです。
FF14よりもグッと重くなりますが、4K・標準設定でもスコア6000を超え、上々の結果です。標準品質でも画質はそれなりに高く、十分実用的ですね。
DLSSモード
FF15では先に紹介した【DLSS】モードに対応しており、フレームレート(スコア)を底上げすることが可能です。
高品質 | 標準品質 | 低品質 | |
4K | 5884 | 8352 | 9561 |
このモードでは4K固定となり、高品質・標準品質・低品質で測定してみました。
特に標準品質でスコアがよく伸び、約27%も性能が向上、スコア8000台まで押し上げています。ただ高品質と低品質ではスコアが伸びないので、あくまでもパフォーマンスのアシスト機能と考えるのがよさそうですね。
BATTLEFIELD V
大御所のFPSゲーム【BATTLEFIELD】の最新作。前作では第一次世界大戦でしたが、本作では久々に第二次世界大戦に戻ってきました。「グランド・オペレーション」や「コンバインド・アームズ」などのゲームモードが追加され、前作よりもさらにパワーアップしています。
ゲーム内容もさることながらグラフィックも大幅に進化。ただ、その分要求スペックは高く、特にリアルタイムレイトレーシングともなるとハイエンドマシンが必須になるレベルです。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中/低(モーションブラー”オフ”、垂直同期”オフ”)
プレイモード:コンクエスト
DirectX 12
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 114(102)fps | 121(106)fps | 127(109)fps | 135(115)fps |
WQHD | 111(95)fps | 116(100)fps | 125(112)fps | 134(113)fps |
4K | 78(71)fps | 84(79)fps | 99(93)fps | 117(106)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
低負荷のためかフルHDではいまいち伸びないのが気になりますが、4K・最高設定でも平均60fpsを大幅に超えるのはなんとも頼もしい限り。
DirectX 12+DXR(リアルタイムレイトレーシング)
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 86(75)fps | 91(81)fps | 96(83)fps | 102(86)fps |
WQHD | 73(65)fps | 77(67)fps | 92(83)fps | 99(88)fps |
4K | 45(40)fps | 49(44)fps | 63(55)fps | 68(62)fps |
こちらは本作の目玉機能である、リアルタイムレイトレーシング機能を有効にした際のfpsです。
負荷が高いためfpsがグッと落ち込みますが、リリース当初に比べれば大分改善されましたね。WQHDまでなら余裕で動かすことができ、4Kでも中設定であれば平均60fpsをきっちりキープします。
ただこのモードは高いグラフィック品質でこそ輝くので、実用面ではWQHDがおすすめ解像度です。
DirectX 12+DXR+DLSS
最高 | 高 | 中 | 低 | |
4K | 60(53)fps | 64(57)fps | 73(69)fps | 78(71)fps |
バトルフィールドでもついにDLSSモードが登場しました。DXRモードでのみ有効にでき、グラボのグレードによって有効にできる解像度が異なります。RTX 2080 Tiでは4Kのみ対応しています。
DLSSのアシスト機能がしっかりきいており、4K・最高設定でも平均60fpsを達成しました!上昇率は最大で約33%と、NVIDIAの公称値である40%に近い結果です。
デメリットはテクスチャのクオリティが若干落ちるくらいのものでしょうか。凝視しないとわからないレベルなので、DLSSをぜひ活用しましょう。
Call of Duty: Black Ops 4
ド定番のFPSゲーム【Call of Duty】の最新作。おなじみの「マルチモード」や「ゾンビモード」のほか、新たにバトルロワイアルの「Blackout」が加わり、遊びの幅がさらに広がりました。重量級のグラフィックでゲーミングPC泣かせのタイトルです。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:超高/高/中/低(モーションブラー”OFF”、垂直同期”OFF”、アンチエイリアス品質”低”)
プレイモード:Blackout
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
超高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 155(110)fps | 163(128)fps | 169(138)fps | 178(142)fps |
WQHD | 143(105)fps | 148(112)fps | 155(119)fps | 161(120)fps |
4K | 84(66)fps | 95(77)fps | 102(89)fps | 110(93)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。フレームレートの変動が激しく、中庸なfpsをピックアップしました。
フルHDでやはり伸び悩みますが、WQHDと同じく144Hzディスプレイを生かせる高いパフォーマンスを発揮します。また、4K・最高設定でも平均60fpsを大きく超え、申し分のない性能です。
Rainbow Six Siege
ユービーアイソフトでおなじみ【Tom Clancy’sシリーズ】のFPSゲームで、2015年12月の発売以来、今なお絶大な人気を誇ります。ゲームそのものも軽く、お手軽にできるのもポイントですね。
内容はかなりリアル志向。5対5のマルチプレイでは、個性あふれるオペレーターを駆使し、拠点防衛と攻撃を入れ替えで行います。死角多数の複雑に入り組んだマップで繰り広げられる戦闘は、自動回復のないシビアなライフシステムも相まって、高い緊張感を味わえます。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:最高/超高/高/中/低(V-Sync”OFF”)
プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)
最高 | 超高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 243(209)fps | 246(212)fps | 252(218)fps | 261(225)fps | 279(233)fps |
WQHD | 226(207)fps | 231(210)fps | 236(212)fps | 247(219)fps | 266(236)fps |
4K | 148(133)fps | 152(137)fps | 168(155)fps | 187(166)fps | 216(152)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
4K・最高設定でも非常に高いfpsをマークし、高速の144Hzディスプレイで快適にプレイすることも可能です。さすがにRTX 2080 Tiは格が違いますね。
Fortnite(フォートナイト)
無料版【PUBG】ということで最近人気のゲームです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、無料のわりにできることが多いのがポイント。さらにPUBGよりも軽いということで、人気なのもわかります。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:エピック/高/中/低
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
エピック | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 120(86)fps | 142(103)fps | 163(122)fps | 259(160)fps |
WQHD | 113(81)fps | 138(100)fps | 158(121)fps | 238(152)fps |
4K | 75(68)fps | 105(93)fps | 155(110)fps | 223(150)fps |
競技性の高いゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。平均100fpsをキープできれば、さらに安定してプレイできます。
フルHD・WQHDでは平均100fpsをきっちりキープできますが、フルHDがどうにも伸びません。4Kではfpsがしっかり伸び、エピックでも平均60fpsを大きく超える安定ぶりを発揮します。
Anthem
”Dragon Age”をはじめRPGゲームで定評のある【BioWare】が手掛けたMORPGです。パワードスーツ”ジャベリン”を駆使した戦闘の自由度が非常に高く、地上戦・空中戦は思いのまま。空中戦ではホバリングまでできるので、立体的なアクションを思う存分楽しめます。
広大なマップと高いアクション性のため、かなりグラフィックの負荷が重く、相応のマシンスペックが必要になります。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:ウルトラ/高/中/低(モーションブラー”OFF”、垂直同期”OFF”)
プレイモード:フリープレイ
ウルトラ | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 65(52)fps | 73(59)fps | 88(62)fps | 99(70)fps |
WQHD | 61(47)fps | 69(53)fps | 85(58)fps | 93(61)fps |
4K | 50(35)fps | 55(48)fps | 72(52)fps | 83(64)fps |
スムーズにプレイするには平均60fpsは絶対にキープしたいところ。
非常にヘビーですね。。ウルトラ設定で平均60fpsをキープできるのはWQHDまで、4Kでは中設定どまりとなります。やはり他のゲームと同じくフルHDがイマイチ。
以下軽めの国産ゲームを見ていきますが、シングル性能がスコアに直結しており、苦戦している印象です。
ドラゴンズドグマ オンライン
やや軽めのゲームです。スコア7000以上で「とても快適」となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
フルHD・最高品質でスコア8901(とても快適)でしっかりスコア7000を超えていますが、10000を超えることができず、伸び悩みが見られます。
PSO2
エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア4500以上で平均60fpsをキープできます。
4K | WQHD | フルHD |
33080 | 30867 | 34326 |
いずれも設定6での結果となります。面白いことに、4KのスコアがWQHDのスコアを超えてしまいました。いずれもスコア30000オーバーでド安定のパフォーマンスです。
モンスターハンターフロンティアZ
PSO2と同等の軽いゲームで、スコア6000で平均60fpsをキープできます。
4K | WQHD | フルHD |
25759 | 52902 | 82710 |
とても素直にスコアが伸び、申し分のない結果です。もちろん高グラフィック版の「High Grade Edition」もプレイ可能です。
ドラクエ10
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
4K | フルHD |
18472 | 18414 |
このテストでも面白い結果になり、フルHD・4Kのスコアがほぼ同じです。いずれにせよ4Kでもラクラク動かせます。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DXR(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。マシンの性能指標として参考までにどうぞ。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Port Royal | 7835 | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme | 5584 | 6456 | 3164 | ー |
Time Spy | 12038 | 13777 | 7020 | ー |
Night Raid | 32247 | 57983 | 9174 | ー |
Fire Strike Ultra | 7768 | 7735 | 17817 | 4283 |
Fire Strike Extreme | 13611 | 15832 | 17731 | 5671 |
Fire Strike | 19583 | 32278 | 17268 | 5224 |
Sky Diver | 40672 | 67306 | 15859 | 25092 |
Cloud Gate | 44229 | 127824 | 13448 | ー |
Ice Storm | 93751 | 285560 | 27978 | ー |
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。


このモデルは500GB SSD+2TB HDDを搭載した、大容量のデュアルストレージ構成です。ゲームは高速のSSDに、データ類は大容量のHDDに入れるという使い分けができるので、とても便利。
SSDはCrucial製の【MX 500シリーズ】を搭載しています。とにかく安定性に優れたモデルとして人気が高く、結果を見れば一目瞭然、ランダム・シーケンシャル(連続データ)ともに読み書くがムラなく速いです。
おすすめカスタマイズ
申し分のない初期構成なので、基本的にはカスタマイズ不要です。ゲームをたくさん入れたいということであれば、別途ゲーム専用のSSDを追加しましょう。
まとめ&関連モデル
グラボや電源、さらにはケースファンにいたるまで上質なパーツを搭載しており、そのクオリティの高さはさすがドスパラといったところ。
Ryzen 7 2700×RTX 2080 Tiの性能ですが、4Kでは高いパフォーマンスを発揮するものの、フルHDで伸び悩み、ムラっ気があるといった印象です。安定性という点では、インテルCPUに分があります。
インテルCore i9-9900Kを搭載した【ガレリア ZZ】との価格差は2万円程度と大きく、Core i7-8700を搭載した【ガレリア XZ】とはほぼ互角。ということで、録画配信や動画・画像編集などがメイン用途で、プラスゲームということであればおすすめ。
ガレリア ZZ i9-9900K
【スペック】
■OS:Windows 10
■CPU:Core i9-9900K
■チップセット:Z390チップセット
■メモリ:16GB(DDR4-2666)
■グラボ:RTX 2080 Ti
■ストレージ:SSD 500GB+HDD 3TB
■電源:750W(80PLUS PLATINUM)
■大型CPUクーラー搭載
■光学ドライブオプション
■価格:339,980円⇒279,980円(税込)~
Core i9×RTX 2080 Tiの最強モデル
第9世代の8コア16スレッドCPU・Core i9-9900KとRTX 2080 Tiを搭載した、ド安定の4K性能が魅力のミドルタワーモデル。【K】付きのCPUなので、オーバークロック(自己責任)でさらに性能を引き出すこともできます。
もちろん冷却能力に優れた大型CPUクーラーを標準搭載しており、熱いCPUではありますが、冷却面は万全!
大容量の16GBメモリに大容量のデュアルストレージを搭載した、充実の初期構成が魅力的。SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用し、電源は最大92%の電源変換効率を誇るプラチナクラス電源というこだわりよう。
ケースも冷却性と拡張性に優れており、文句のつけようがないパーフェクトな一台です。
基本的にはカスタマイズ不要。ここまでやるならメモリを増やしたり、グリスを変更するのもあり。
ガレリア XZ
【スペック】
■OS:Windows 10
■CPU:Core i7-8700
■チップセット:H370チップセット
■メモリ:8GB(DDR4-2666)
■グラボ:RTX 2080 Ti
■ストレージ:SSD 500GB+HDD 2TB
■電源:650W(80PLUS BRONZE)
■大型CPUクーラー搭載
■光学ドライブオプション
■価格:249,980円(税込)~
Core i7-8700搭載モデル
第8世代の6コア12スレッドCPU・Core i7-8700を搭載したモデル。ゲーミング性能重視ならこちらがおすすめ。8GBメモリ・大容量デュアルストレージ・大型CPUクーラーを標準搭載する充実の初期構成となっています。
一見安く見えますが、メモリを16GBに増やすと、ガレリア AZとほぼ同額になります。
重量級のゲームが増えており、メモリは16GBあると安心。その他は用途・予算次第です。
あわせてチェック
おトクなセール情報もチェック!



