今回はデルの【Alienware M17 スプレマシー VR】をお借りしました。
本格派のゲーミングブランド【Alienware】の17インチノートに新モデル登場!スリムボディにCore i9とRTX 2080を搭載した意欲作をチェックしてしましょう。
スペック
・17.3インチ UHD (3840 x 2160) 60Hz IPS, 400-nits, sRGB 100% 色域, – ネビュラレッド
・256GB SSD(PCIe NVMe)+1TB HDD
・16GB, 2x8GB, DDR4, 2666MHz
※2019年6月10日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
スマートなデザイン
前モデル(Alienware 17)の意匠を引き継いでおり、直線主体の角ばったフォルムでSF風のスマートな印象を受けるデザインに仕上がっています。
派手になりがちな排気グリルもこの通り、ボディと一体になった控えめな造形で、全体の統一感はバッチリ。
AlienwareといえばLEDイルミネーションですが、前モデルから少なくなり、光るのはAlienwareロゴ×2・キーボードの3か所のみ。そのため、大分落ち着きのある感じになりました。
ちなみに、カラバリはネビュラレッドとエピックシルバーが用意されています。実機がそのネビュラレッドですが、深紅ともいうべき深みのある赤色で、高級感を感じさせます。光線の当たり具合によっては、鮮やかにも見え、なかなか不思議な色合いです。
なお、基本はエピックシルバーで、ネビュラレッドは4Kディスプレイ搭載モデルのみとなっています。
コンパクト&スリムボディ
このモデルではディスプレイのベゼル(ふち)が狭いスリムベゼルを採用しているため、17インチにしてはかなりコンパクト。前モデルよりも奥行きは14mmも小さくなり、最薄部の厚さはわずか18.5mmと非常にスリム。
そのため重さも軽く、堅牢性の高いマグネシウム合金を採用しているものの、重さはわずか実測で2800gと3Kgにも届きません。コンパクト&スリムボディで持ち運び用としても十分実用的です。
最先端のインターフェース
ハイスペックモデルらしく、インターフェースは最新のものまで一通りそろっています。
USBは左右・背面にあわせて4ポート搭載しています。最新のUSB3.1と従来の3.0規格に、小型&リバーシブルのType-Cポートと通常のType-Aポートを採用し、どんなシーンでも柔軟に対応できる便利なラインナップです。
中でもType-Cポートは、高速転送・大容量給電・高解像度出力が可能な【USB3.1 Gen.2規格】で、40Gbpsの超高速転送ができる【Thunderbolt 3】にも対応する最新規格となっています。
画像出力端子はHDMIとMini DisplayPortの鉄板構成で、さらに【Alienware Graphics Amplifier接続用ポート】という独自規格のポートを搭載しているのがポイント。
【Alienware Graphics Amplifier】とは別売りの外部GPUボックスのことです。
将来的にグラフィック性能が不足した際、ボックス内にグラボを追加、PCに接続することで性能をカバーすることができます。PCIe x4 Gen 3接続ポートなので、従来のThunderbolt接続よりパフォーマンスを発揮しやすいのもグッド。
ちなみに背面のポートの配置も地味ながら◎。画像端子や電源ポートが背面に搭載されているので、有線マウスやLANケーブルと干渉しないようになっています。ケーブル同士の混線はイラっと来るので、これは嬉しいですね。
ディスプレイ&キーボード
4K×IPSパネル
ディスプレイは大型の17.3インチサイズを搭載。15.6インチよりも一回り大きく、没入感はだんぜん上。ゲーミングであれば、あえておすすめしたい大きさです。
標準構成では高速の120Hzディスプレイ&WQHD解像度となっていますが、実機ではフルHDの4倍の解像度を誇る、4Kディスプレイにカスタマイズしています。非常に精彩なグラフィック描写で、ゲームはもちろん、動画や画像編集などクリエイティブ用途にも大活躍!
4Kディスプレイでは、高コントラスト・高発色・高視野角の3拍子揃ったIPSパネルを採用しています。400nitの高輝度&sRGB 100%の高い色域も相まって、精細な美しい映像でゲームを楽しめるほか、動画や画像編集などクリエイティブ用途でも大活躍します。
ちなみに、映り込みの少ないノングレアタイプなので反射が少なく、ゲームに集中できるのもいいですね。
テンキー付きキーボード搭載
従来のAlienwareではゲーマー志向ということで、テンキーレスでしたが、このモデルからはついにテンキーがつくようになりました。好みはありますが、テンキー付きの方がやはり汎用性は高いです。
もちろんフルカラーキーボードとなっており、付属アプリで自由自在にカラーを変更できます。透過仕様ではなく通常タイプのキーキャップなので、光り方は大人しめです。
配列はいかにもなDell仕様。一部に連結キーを採用していますが、基本的な配列は素直なので誤爆の心配はまずありません。キーピッチも19mmとデスクトップ並みのゆとりがあり、操作性も上々です。
キーストロークは浅い感じで、ゲーミングノートにしてはちょっと物足りないですね。ただ、適度な反発感があるので、見た目によらずゲームでの操作性は高め。特に軽めのリニアな操作感が好きな方にはおすすめです。
操作性の高いタッチパッド
タッチパッドの造りもだいぶ変わり、パッドとクリックボタンが一体化したタイプになりました。
操作性はやはり高く、パッドはサラサラしたさわり心地で、スムーズで確実なカーソル操作が可能です。また、クリックボタンは非常に軽い力で操作でき、バタつきもなく操作音も非常に静か。
ちなみに、キーボード面はラバー加工が施されています。金属とは異なり、手首をしっかりホールドするので、ゲームにはもってこいですね。
Alienware COMMAND CENTER
メーカー製ゲーミングPCということで、専用ユーティリティー【Alienware COMMAND CENTER】が用意されています。
【ALIEN FUSION】ではシステムのモニタリングのほか、ファンコントロールや電源などの設定をすることができます。
また、サウンド設定もこの通り細かく可能です。スピーカーの音質ですが、あくまでも内蔵タイプということで、中音・高音メインとなり、やや迫力不足。ファンのノイズもあるので、ヘッドセットなどを活用しましょう。
【ALIEN FX】では、キーボードやロゴのカラー変更が可能。キーボードについては、4ブロックに分けてカラーや明るさを調整できるほか、アニメーションの設定もできます。また、キーボードマクロの設定も可能です。
そのほか、ライブラリ機能も搭載しており、各ゲームごとにプロファイルを作成し、即座に設定を呼び出すことも可能です。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
Max-Q版RTX 2080搭載
最新のNVIDIA製ハイスペックGPU【RTX 2080】を搭載。”Turing”アーキテクチャを採用することで大幅にパワーアップし、GTX 1080を大きく超える性能に進化しています。
また、RTXシリーズでは従来のGTXシリーズと異なり、リアルタイムレイトレーシング技術(RT)に対応しています。GPU内部にレイトレーシング専用ユニット【RTコア】を搭載することで、従来よりもさらにリアルな映像描写が可能になっています。
上の画像はBattlefield Vのデモムービーですが、従来のGPUとの違いは一目瞭然。炎の描写が車体にもしっかり表現され、よりリアルになっているのがわかりますね。
さらにRTコアのほか、AI機能に対応した【Tensorコア】を搭載しているのもポイント。
Tensorコアを活用したアンチエイリアス技術【DLSSモード】では、AI機能を用いてジャギー(輪郭のギザギザ)を効率よく処理することで、従来のTAAやFXAA方式よりもフレームレートが向上します。
なお、RT・DLSSいずれも対応したゲームでないと動作しない点に注意!
Max-Qとは?
ちなみにRTX 2080はMax-Q版となっています。Max-Q版とは、スリムモデルなど冷却に余裕のないモデルに向けて開発された、いわば省エネ・低発熱バージョンのことです。
通常版よりも動作クロックが下げられており、低発熱とのトレードオフで、性能はやや下。最適化次第では通常版とほぼ同じパフォーマンスを発揮するケースもありますが、RTX 2080では今一つといったところ。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
GTX 1080(Max-Q)からきっちりパワーアップしており、グラフィックスコアで比較するとTime Spyで約129%、Fire Strikeでは約118%の性能となっています。
一方通常版のRTX 2080と比べると、Time Spy・Fire Strikeともに約75%の性能にとどまり、大きく差をつけられています。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Port Royal | 4457 | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme | 3409 | 3555 | 2767 | ー |
Time Spy | 7542 | 7913 | 5962 | ー |
Night Raid | 23432 | 33064 | 8840 | ー |
Fire Strike Ultra | 4673 | 4573 | 14467 | 2524 |
Fire Strike Extreme | 8779 | 9229 | 14558 | 4477 |
Fire Strike | 16413 | 19516 | 14712 | 8131 |
Sky Diver | 26903 | 36113 | 12890 | 20985 |
Cloud Gate | 23163 | 37496 | 9908 | ー |
Ice Storm | 41068 | 38651 | 52578 | ー |
CINEBENCH
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。


このモデルでは、第8世代のインテルCPU【Core i9-8950HK】を搭載しています。あまり見かけないCPUですが、同じく第8世代インテルCPU・Core i7-8750Hの上位モデルとなります。
両者は同じく6コア12スレッドですが、Core i9ではクロック周波数とキャッシュ容量が強化され、約11%性能が高くなっています。ただ費用対効果を考えると、Core i7-8750Hでも十分ですね。
一応参考までに第7世代の4コア8スレッドCPU・Core i7-7700HQと比べてみると、約62%も性能が向上しており、一世代で大分性能が向上したことがわかります。
FF14
知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。
4K | WQHD | フルHD |
6308 | 10929 | 14630 |
いずれも最高品質での結果となります。フルHD・WQHDではスコア10000を軽く超え、まさにド安定です。一方で4Kは伸び悩み、スコア7000にも届かず。ただ、ワンランク下の高品質に落とせばスコア9157をマークし、快適に楽しむことができます。
FF15
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価&平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
高品質 | 標準品質 | 軽量品質 | |
フルHD | 7808 | 10339 | 12131 |
WQHD | 5748 | 7072 | 8752 |
4K | 3481 | 3865 | 5577 |
かなり重いゲームですが、WQHD・標準品質でスコア6000を超えるのは立派。さすがに4Kはどの設定でも厳しいですね。。
ちなみにDLSSモードが用意されていますが、ファイルの不具合のため割愛します。
BATTLEFIELD V
大御所のFPSゲーム【BATTLEFIELD】の最新作。前作では第一次世界大戦でしたが、本作では久々に第二次世界大戦に戻ってきました。「グランド・オペレーション」や「コンバインド・アームズ」などのゲームモードが追加され、前作よりもさらにパワーアップしています。
ゲーム内容もさることながらグラフィックも大幅に進化。ただ、その分要求スペックは高く、特にリアルタイムレイトレーシングともなるとハイエンドマシンが必須になるレベルです。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQXGA/フルHD
ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中/低(モーションブラー”オフ”、垂直同期”オフ”)
プレイモード:コンクエスト
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 94(78)fps | 105(87)fps | 113(92)fps | 134(103)fps |
WQXGA | 73(68)fps | 80(70)fps | 92(77)fps | 107(88)fps |
4K | 44(41)fps | 47(44)fps | 56(50)fps | 65(57)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
WQXGAまでなら平均60fpsを大きく超え、とても安定しています。フルHDであれば平均100fpsを狙えるレベル。ただ、4Kはガッツリ設定を落とさないと平均60fpsに届かず、ちょっと物足りないですね。
DirectX 12+RT(リアルタイムレイトレーシング)
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 62(50)fps | 64(57)fps | 78(67)fps | 86(69)fps |
WQXGA | 42(26)fps | 47(30)fps | 58(52)fps | 62(55)fps |
4K | 26(22)fps | 28(25)fps | 36(31)fps | 40(35)fps |
こちらは本作の目玉機能である、リアルタイムレイトレーシング機能を有効にした際のfpsです。
負荷が高いためfpsがグッと落ち込み、フルHDでやっとこさ平均60fpsを超えてきます。負荷の高さを抜きにしても、RTX 2080にしては伸びない印象です。
DirectX 12+RT+DLSS
最高 | 高 | 中 | 低 | |
WQXGA | 51(44)fps | 56(51)fps | 67(59)fps | 72(63)fps |
4K | 33(30)fps | 35(33)fps | 44(41)fps | 46(40)fps |
RTモードに加え、DLSSを有効にした際の結果です。DLSSはグラボのグレードによって有効にできる解像度が異なり、RTX 2080ではWQHD(WQXGA)と4Kのみ対応しています。
RTオンリーの時に比べ、最大27%もパフォーマンスが向上。WQXGA・中設定で平均60fpsを超えるようになり、fpsのアシスト機能としてしっかり機能しています。
ちなみに、DLSSのデメリットはテクスチャのクオリティが若干落ちるくらいのものでしょうか。凝視しないとわからないレベルなので、DLSSをぜひ活用しましょう。
Call of Duty: Black Ops 4
ド定番のFPSゲーム【Call of Duty】の最新作。おなじみの「マルチモード」や「ゾンビモード」のほか、新たにバトルロワイアルの「Blackout」が加わり、遊びの幅がさらに広がりました。重量級のグラフィックでゲーミングPC泣かせのタイトルです。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQXGA/フルHD
ゲーム設定:超高/高/中/低(モーションブラー”OFF”、垂直同期”OFF”、アンチエイリアス品質”低”)
プレイモード:Blackout
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
超高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 131(87)fps | 135(94)fps | 141(107)fps | 147(112)fps |
WQXGA | 92(76)fps | 99(81)fps | 102(86)fps | 109(91)fps |
4K | 52(41)fps | 54(46)fps | 57(48)fps | 61(50)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。フレームレートの変動が激しく、中庸なfpsをピックアップしました。
フルHDはもちろん、WQXGAでも平均60fpsを狙える高いパフォーマンスを発揮します。ただ、4Kではどうにも伸び悩みますね…。
Rainbow Six Siege
ユービーアイソフトでおなじみ【Tom Clancy’sシリーズ】のFPSゲームで、2015年12月の発売以来、今なお絶大な人気を誇ります。ゲームそのものも軽く、お手軽にできるのもポイントですね。
内容はかなりリアル志向。5対5のマルチプレイでは、個性あふれるオペレーターを駆使し、拠点防衛と攻撃を入れ替えで行います。死角多数の複雑に入り組んだマップで繰り広げられる戦闘は、自動回復のないシビアなライフシステムも相まって、高い緊張感を味わえます。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:最高/超高/高/中/低(V-Sync”OFF”)
プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)
最高 | 超高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 186(176)fps | 191(184)fps | 196(188)fps | 202(192)fps | 210(202)fps |
WQHD | 138(128)fps | 142(135)fps | 147(137)fps | 150(139)fps | 156(144)fps |
4K | 86(76)fps | 88(80)fps | 92(85)fps | 96(86)fps | 100(90)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
もう少し伸びてほしいというのが本音ですが、4Kでもバッチリ平均60fpsを超えてきます。フルHD・WQHDでは平均100fpsオーバーもラクラク。
Fortnite(フォートナイト)
無料版【PUBG】ということで最近人気のゲームです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、無料のわりにできることが多いのがポイント。さらにPUBGよりも軽いということで、人気なのもわかります。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:エピック/高/中/低
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
エピック | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 121(96)fps | 145(111)fps | 175(121)fps | 209(137)fps |
WQHD | 85(71)fps | 111(85)fps | 144(86)fps | 174(144)fps |
4K | 43(38)fps | 57(52)fps | 81(63)fps | 90(80)fps |
競技性の高いゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。平均100fpsをキープできれば、さらに安定してプレイできます。
フルHD・WQHDは余裕ですが、このゲームは4Kでガッツリ重くなるため、中設定でようやく平均60fpsを超えてきます。ただ、コミック調のグラフィックのため、中設定でも画質的には十分楽しめます。
Anthem
”Dragon Age”をはじめRPGゲームで定評のある【BioWare】が手掛けたMORPGです。パワードスーツ”ジャベリン”を駆使した戦闘の自由度が非常に高く、地上戦・空中戦は思いのまま。空中戦ではホバリングまでできるので、立体的なアクションを思う存分楽しめます。
広大なマップと高いアクション性のため、かなりグラフィックの負荷が重く、相応のマシンスペックが必要になります。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQXGA/フルHD
ゲーム設定:ウルトラ/高/中/低(モーションブラー”OFF”、垂直同期”OFF”)
プレイモード:フリープレイ
通常モード
ウルトラ | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 64(51)fps | 66(52)fps | 69(51)fps | 83(61)fps |
WQXGA | 45(38)fps | 48(43)fps | 55(48)fps | 62(49)fps |
4K | 27(24)fps | 30(26)fps | 33(29)fps | 38(33)fps |
スムーズにプレイするには平均60fpsは絶対にキープしたいところ。
設定重視ならフルHDまでと、なかなか苦しい結果になりました。RTX 2080ならワンランク上の解像度でも動かしたいところ。
DLSSモード
ウルトラ | 高 | 中 | 低 | |
WQXGA | 53(45)fps | 55(47)fps | 58(50)fps | 67(52)fps |
4K | 39(34)fps | 41(35)fps | 44(40)fps | 47(43)fps |
AnthemもDLSSに対応するようになりました。機能を有効にできるのは、WQHD(WQXGA)・UWQHD・4Kのみとなっており、フルHDは対象外となっています。
4Kの方がfpsがよく伸び、最大44%のパフォーマンスアップを実現しています。が、元のfpsが低いため、有効打にはなっていません。。
以下軽めの国産ゲームをチェックしていきましょう。
ドラゴンズドグマ オンライン
やや軽めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
フルHD・最高品質でスコア11006(とても快適)のハイスコアをマークし、余裕しゃくしゃく。
PSO2
エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア4500以上で平均60fpsをキープできます。
4K | WQXGA | フルHD |
6985 | 20999 | 35592 |
いずれも設定6での結果となりますが、4Kでのプレイもラクラクです。
モンスターハンターフロンティアZ
こちらも軽いモンハンZのベンチマークスコアです。スコア6000以上で平均60fpsをキープできます。
4K | WQXGA | フルHD |
13932 | 17651 | 30135 |
PSO2と同じくフルHDはおろか、4Kもお手の物です。もちろん、高グラフィックバージョンの「High Grade Edition」もプレイ可能。
ドラクエ10
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
4K | フルHD |
14292 | 20602 |
4Kのスコアが伸び悩んでいるものの、ラクラク動かせます。
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。


通常では1TB SSHDのみですが、このモデルは256GB SSD+1TB HDDのデュアルストレージ構成にカスタマイズしています。ゲームは高速のSSDに、データ類はHDDに入れるという便利な使い分けができ、とても便利です。
SSDは通常のSSDよりも4~5倍速いNVMeタイプのSSDというこだわりよう。その速度はシーケンシャル(連続データ)の読み込みが2000オーバーと爆速ですが、それ以外は通常のSSDよりもやや速いといったレベルで、少し物足りないですね。
ただ、ゲームのロード時間は早く、各種アプリやブラウジングもサクサクでとても快適!
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
スリムボディに高クロックCPUを搭載しているため、CPUは80℃後半~90℃台とかなり発熱が高くなっています。動作に支障はありませんが、この分だと夏場はノートPC冷却台を下に置いてあげるのがよさそうです。
反面、GPUはMax-Qということもあり、ハイエンドGPUながら70℃半ばとよく冷えています。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ


ノイズはピーク時で54.4デシベルと55デシベルに近いので、風切り音は大きめ。しかし耳障りな甲高いノイズではないため、不快な感じはしません。むしろハイエンドモデルで55デシベルを越えないのは上出来と言ってもいいでしょう。
なお、最小時は45.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
まとめ&関連モデル
前モデルのSFチックなデザインはそのまま、コンパクト&スリムになることで、よりスタイリッシュに進化。大幅に軽量化し、持ち運びしやすくなっているのもいいですね。
ただ、Max-Q版RTX 2080の最適化が今一つということで、4Kでのパフォーマンスが伸び悩むのはマイナスポイント。今後の最適化次第で化ける可能性もありますが、性能重視なら通常版のRTX 2080を搭載した【Alienware AREA-51M】の方がおすすめ。
NEW Alienware M17 プラチナ VR
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
17.3インチ WQHD ノングレア 120Hz
■CPU:Core i7-8750H
■メモリ:8GB(DDR4-2666)
■グラボ:RTX 2080(Max-Q)
■ストレージ:SSHD 1TB
■価格:302,980円(税・送料込)~
ワンランク下のCore i7-8750Hを搭載したモデルで、基本的にはこちらがおすすめ。
SSHDはHDDよりも若干速い程度なので、SSDへのカスタマイズがおすすめ。また、重量級のゲームが増えており、メモリは16GBあると安心。
カラバリにこだわりが無ければ、ディスプレイは標準のままがむしろいいかもしれません。高速の120Hzディスプレイが一秒間に描写できる枚数は、通常の60Hzディスプレイの2倍!より滑らかな描写で、特にFPSゲームに最適です。
■メモリ
・16GB, 2x8GB, DDR4, 2666MHz
→プロのクリエイターでもない限り16GBもあれば十分です。
■ハードドライブ
・256GB PCIe M.2 SSD + 1TB SSHD
・512GB PCIe M.2 SSD + 1TB SSHD
■ディスプレイ
・17.3インチ QHD (2560 x 1440) 120Hz TN – エピックシルバー
・17.3インチ UHD (3840 x 2160) 60Hz IPS – エピックシルバー
・17.3インチ UHD (3840 x 2160) 60Hz IPS – ネビュラレッド
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