NEW Alienware AURORA スプレマシー VRをレビュー SFチックなボディにギミック満載!GTX 1080 Tiのパワーが光るハイエンドモデル
ゲーミングPC2018.08.15

今回デルの【NEW Alienware AURORA スプレマシー VR】をお借りしました。
Core i7-8700K×GTX 1080 Tiを搭載した、スタンダードライン【AURORAシリーズ】のハイエンドモデルですね。卓越した性能はもちろん、ギミック満載で色々面白いことになっています。さっそくチェックしてみましょう。
スペック
| NEW Alienware AURORA スプレマシー VR |
サイズ | W212×D360.5×H472mm |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
CPU | インテル Core i7-8700K (6コア12スレッド 3.7/最大4.7GHz) |
メモリ | 16GB(8GB×2 DDR4-2933) |
ストレージ | 512GB SSD+2TB HDD |
グラフィクス | GeForce GTX 1080 Ti (GDDR5X 11GB) |
チップセット | ー |
光学ドライブ | Blu-Ray ドライブ |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.1 |
電源 | 850W(80PLUS BRONZE) |
保証 | 1年(最大3年) |
価格 | 【クーポン利用】 329,980円(税・送料込)~ ⇒278,383円(税・送料込)~
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付属品 | ・各種マニュアル ・電源ケーブル
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※2018年8月15日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
※クーポンは販売ページに記載してあります。
外観
近未来的なフォルム

台形のボディ形状にラウンド加工を組み合わせた、多面的なデザインが印象的です。フロントや天板部分の大胆なグリル加工もあいまって、さながら宇宙船のようですね。近未来的なフォルムに仕上げるセンスの高さは、さすがAlienwareといったところ。

底面もこの通り凝ったデザインになっており、全体の統一感はバッチリ。デザイン先行ではなく、剛性も高いので安定性もバツグンです。
ちなみに、ボディの材質はプラスチックです。このダイナミックな押し出し形成はスチールなどの金属では難しく、まさにプラスチックだからこそできる業です。

ゲーミングPCではとりわけケースの冷却性が重要になってきますが、フロント・トップ、さらにサイドには大型の通気口が設置されており、冷却面は申し分ありません。
LEDイルミネーション搭載

Alienwareをはじめデルのゲーミングと言えばLEDイルミネーション抜きには語れません。

左右にそれぞれ3本ずつLEDバーが搭載されており、フロントのエイリアンマークもしっかり光ります。親切機能?として、一定時間操作しないと消灯するようになっています。

付属アプリの【ALIEN FX】でカラーの変更は思うがまま。プリセットの種類も豊富で、オリジナルカラーの設定も可能です。
使いきれないほどのインターフェース
ハイエンドモデルらしく、インターフェースが非常に充実しています。


USB端子はまさにオールスター状態。USB3.1・3.0・2.0がフロント・背面あわせて計12ポートも搭載されています。通常サイズのType-Aポートはもちろん、小型&リバーシブルのType-Cポートも完備。
さらに背面のType-Cポートは、最大10Gbpsの高速転送に対応するUSB 3.1 Gen.2となっています。

映像端子はGTX 1080 Tiなので、HDMI・DisplayPort×3の4ポートを搭載。レガシーのDVIは搭載されていませんが、HDMIさえあればなんとかなるでしょう。
ちなみに、バックパネルの上部はサイドパネルへのアクセス機構となっており、ネジでロックを外し、イジェクトボタンを押してパネルを取り外します。
また、中段と下段には青い矢印マークがプリントされたレバーがありますが、これは電源ブロックを手前に引き出すために使います。これはこの後チェックしてみましょう。
内部
ギミック満載!

このケースは横幅&高さがミドルタワー、奥行きがミニタワーサイズの変則的な縦長ボディです。そのノッポな外観とは裏腹に、内部は意外と狭めです。
変則的なケースということもあり、いかにもデルらしいというか、一般のケースでは考えられないようなパーツ配置になっているのがポイントです。
通常は上か下に配置されている電源はなんと目の前にどーんと鎮座しています。これでは内部にアクセスできないのでは?と心配になりますが…

先ほど紹介したケース背面のレバー2か所でロックを解除して、手前側に回転させながら引き出すと、この通り内部にアクセスできるようになります。
そして、ストレージの拡張ベイは、3.5インチベイが底面に2基、フロント側にしかも縦置きで1基の合計3基搭載されています。狭いスペースをうまく活用するケースは数多くあるものの、この大胆な配置はさすがデル。
煙突効果で冷却性はバツグン

このケースでは一般的な前面吸気・背面排気ではなく、前面吸気・天面排気となっています。
いわゆる【煙突効果】というものですね。暖かい空気は下から上に流れるというあれです。ファンでしっかりエアフローを確保していることもあり、冷却性能はとても高くなっています。
内部に熱がこもりにくいパーツを採用
内部が狭いため、なるべく熱をまき散らさないパーツを採用しているのもポイント。

CPUクーラーには水冷式を採用しています。冷却液をポンプで循環させ、CPUの熱をラジエーターで発散する仕組み。標準の小型クーラーよりも冷却能力が圧倒的に高く、ピーク時には約20~30℃も低い冷却能力を発揮します。
優れた冷却性能はもちろん、CPUの熱をダイレクトに外部へ排熱できるのも水冷式のいいところ。天面のファンは水冷式のラジエーターファンを兼ねており、直接上部へと排気します。

グラボは4Kでのゲーミングに最適なハイエンドモデル【GTX 1080 Ti】を搭載。ボードのタイプはオーソドックスなブロワファンタイプです。
冷却面では大口径ファン搭載モデルに劣りますが、強制的に外部に排気できるので、内部に熱がこもりにくいという点ではむしろこちらの方が使い勝手は上。

電源は最大85%の電力変換効率を誇るブロンズクラス電源を搭載。コンセントからの電力を効率よく変換できる省エネ・低発熱の電源で、さらにサイドから吸気し直接背面に排気するため、これまた内部に熱がこもりにくくなっています。
排熱に優れたパーツと煙突効果の相乗効果で、冷却面に関してはパーフェクトですね!
便利機能いろいろ
メーカー製ゲーミングPCということで、専用ユーティリティーが用意されています。
先に紹介した【ALIEN FX】をはじめ、ファンコントロールを設定できる【ALIEN THERMAL】や、CPUのオーバークロック設定ができる【OC Controls】など、PCのシステム設定を直感的に設定可能です。
ただし、オーバークロック設定はCPUの性能を無理やり引き出すので、場合によって動作が不安定になります。よくわからなければデフォルト設定が推奨です。
温度
FF14ベンチマークを実行した際のパーツの温度を測ってみました。なお、室温は25℃です。

CPUはオーバークロック機能が効いた状態ではありますが、水冷式CPUクーラーということもあり40~50℃台で安定して冷却できています。

また、グラボも80℃台と、ブロワファンながらこちらもしっかり冷却できています。狭い内部に熱いパーツがぎっしり詰め込まれていますが、冷却に関しては何の心配もありません。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトでゲームでの性能をチェックしてみましょう。
CINEBENCH

CPUはインテルの【Core i7-8700K】を搭載しています。コア数は前世代の1.5倍となる6コア12スレッドになり、大幅に性能が向上しています。
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみると、前世代のCore i7-7700Kよりも約64%も性能が高くなっています。
さらに言うと、オーバークロック機能でブーストクロック5.0GHzまで引き上げられており、通常のCore i7-8700Kよりも性能が高くなっています。
まさに圧巻の性能で、動画や画像編集などのクリエイティブ作業でも真価を発揮するCPUです。
FF14

ゲーミングPC業界において、ある意味「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。
DirectX 11・フルHD解像度・最高品質という重量級のグラフィック設定で、スコア7000以上の「非常に快適」をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
ただし、平均60fpsをキープして快適にということであれば、スコア9000以上は欲しいです。