個人的に気になるゲーミングPCやその他もろもろを紹介するコーナー。ひっそりと発売された、ド派手でコスパに優れたレノボのミニタワーゲーミングPCをチェックしてみましょう。
Lenovo Legion Tower 5i Gen.8(レノボ)
第13世代インテルCore iシリーズを搭載したスタンダードゲーミングPCです。LEDイルミネーションを搭載しながら価格が安く、高いコスパを実現しています。
主要スペック(初期構成・カスタマイズ可)
■OS:Windows 11
■CPU:Core i5-13400F/Core i7-13700F
■チップセット:B660チップセット
■メモリ:16・32GB(DDR5-5600)
■グラボ:RTX 3050/RTX 3060/RTX 3060 Ti
■ストレージ:SSD 512GB・1TB(PCIe NVMe)
■無線LAN:IEEE 802.11ax+Bluetooth 5.2
■電源:500W(80PLUS SILVER)
■価格:218,790円⇒136,862円(税・送料込)~
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クリアサイドパネル搭載ケース
前モデルのケース(Legion T550&T570i)と基本的な造りは共通しています。ボディのサイズは、W205×D397×426mmのミニタワーケースで、ミドルタワーケースよりも設置しやすいのがポイント。
直線主体のスタイリッシュな箱型ボディには、クリアサイドパネルとLEDイルミネーションを搭載。さらに、ケースファンもLED仕様にする徹底ぶりで、ゲーミングPCらしくとても華やかです。内部を見て楽しめるのもいいですね。
スタンダードモデルでここまでやるのはレノボくらいのものです。
新モデルでの変更点は、フロントパネルのロゴマークが変更されたほか、天板にくぼみが設けられています。このスペースに、スマホなどちょっとした小物を置くことができ、地味ながら便利です。
優れた通気性
ケースの通気性は非常に高く、フロントと天板のパネルはメッシュタイプとなっています。ケースファンは背面の1基のみ(標準構成)ですが、基本的にはこれで十分。
なお、カスタマイズにてフロントパネルに2基追加でき、より華やかさを求めるならおすすめです。
※天板のファンは非搭載です。
内部構造もトレンドをしっかり取り入れ、本体下部の電源スペースとマザーボードのスペースを分離した”チャンバー構造”や、かさばるケーブルをケース背面にまとめる”裏配線構造”を採用。内部がすっきりするので、エアフローがさらにスムーズになるだけでなく、見栄えもよくなりますね。
ちなみに拡張性は、3.5インチベイをケース下部に2基搭載しています。最近のミニタワーモデルでは標準的な数となっており、最近では大容量ストレージが普及しているので、これだけあればまずOKです。
インテル第13世代Coreシリーズ搭載


CPUは最新のインテル第13世代Core iシリーズ、16コア24スレッドのCore i7-13700F、10コア16スレッドのCore i5-13400Fの2種類を搭載しています。ちなみに、末尾のFは内蔵グラフィック非搭載バージョンのことで、性能はF無しと同じです。
第12世代の設計を踏襲しており、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を引き続き採用。そのうえでE-コアを倍増し、16コア24スレッド構成と大きくコア・スレッド数が増加しています。また、動作クロックも大きく引き上げられ、前世代からさらにパフォーマンスが向上しています。
CINEBENCH R23で性能をチェックすると、Core i7-13700はコア・スレッド数が増えているため、マルチ性能はCore i7-12700よりも約38%向上し、ライバルのRyzen 7 7700Xを上回る非常に高いパフォーマンスを発揮します。
また、Core i5-13400もコア・スレッド数が増えているため、性能が飛躍的に向上し、Core i5-12400より約36%もパワーアップ。Core i5-12600Kに迫る性能となっており、ミドルクラスでは鉄板モデルのCPUとなっています。ゲーム用途ならもうCore i5で十分というレベルですね。
RTX 3000シリーズ搭載
ゲーミングPCの要ともいえるグラボは、RTX 3060 Ti~RTX 3050のラインナップとなっており、エントリーからミドルクラスをカバーしています。
グラボの性能をサクッとまとめると以下のような感じです。詳しい性能については各ページを参照してください。
- RTX 3060 Ti:WQHD推奨~4K入門
- RTX 3060:フルHD~WQHD推奨
- RTX 3050:フルHD推奨
最新のゲームをまんべんなく楽しむなら、RTX 3060は欲しいところ。フルHDでの安定感が高く、WQHDでのゲーミングにも対応できます。
WQHDでのパフォーマンスを重視するなら、RTX 3060 Tiがおすすめ。ゲームによっては4Kでプレイすることも可能です。なお、RTX 3050はあくまでも予算重視ならおすすめ。
充実した初期構成
性能もさることながら、初期構成の充実ぶりもなかなかのもの。
メモリは16GB搭載しています。最近のゲームはメモリをガッツリ使うものが多く、16GBは必須ですが、しっかりポイントは押さえています。なお、メモリの規格が最新のDDR5というのはポイント高いですね。多くのモデルがDDR4ということを考えると、大きなアドバンテージです。
ストレージは512GB SSDを搭載し、SSDはNVMeタイプでも特に高速の”Gen.4規格”というこだわりよう。
ちなみに、SSD+HDDのデュアルストレージ構成にカスタマイズすると、ゲームは高速のSSDに、データ類は大容量のHDDに入れるという使い分けができ、編集用途でより便利になります。
CPUの冷却もぬかりなく、大型のサイドフロー式CPUクーラーを搭載。
サイドフロー式タイプは、CPUから吸収した熱を、前後のスムーズなエアフローにのせて強力に発散する冷却方式で、優れた冷却パフォーマンスを発揮します。12cmファンと4本のヒートパイプを搭載し、造りはしっかりしています。
ちなみに、PCの心臓ともいえる電源には、500Wのシルバークラス電源&850Wのゴールドクラス電源を採用しています。
シルバークラスは最大88%、ゴールドクラスは最大90%の電力変換効率を誇り、コンセントからの電力を効率よく変換し、省エネ性能に優れています。スタンダードモデルだと85%のブロンズクラスが標準なので、これはうれしいですね。
【各モデル共通】おすすめカスタマイズ
・1 TB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4 Performance TLC
⇒最近のゲームは容量がとても多く、1TBあるとより安心。
・1 TB 7200rpm HDD 3.5″ SATA
・2 TB 7200rpm HDD 3.5″ SATA
⇒SSD+HDDのデュアルストレージ構成となります。
・150W, 120mm 標準空冷式, 背面 x 1, 前面 x 2, ARGB
⇒フロントに2つのLEDファンを搭載します。エアフローを強化し、見栄えにもこだわるならおすすめ。
おすすめモデル
充実した内容で価格も安く、コスパが非常に優れています。
Lenovo Legion Tower 5i Gen.8[RTX 3060 Ti搭載]
【スペック】
■OS:Windows 11
■CPU:Core i7-13700F
■チップセット:B660チップセット
■メモリ:32GB(DDR5-5600)
■グラボ:RTX 3060 Ti
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe Gen.4)
■電源:850W(80PLUS GOLD)
■大型空冷式CPUクーラー搭載
■価格:317,790円⇒217,118円(税・送料込)~
インテルの第13世代16コア24スレッドCPU・Core i7-13700FとRTX 3060 Tiを搭載した最上位モデル。なお、ゲーム用ならCore i5-13400Fにカスタマイズするのもあり。18万円台と非常に安くなります。
Lenovo Legion Tower 5i Gen.8[RTX 3060搭載]
【スペック】
■OS:Windows 11
■CPU:Core i7-13700F
■チップセット:B660チップセット
■メモリ:16GB(DDR5-5600)
■グラボ:RTX 3060
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe Gen.4)
■電源:500W(80PLUS SILVER)
■大型空冷式CPUクーラー搭載
■価格:292,490円⇒188,342円(税・送料込)~
上のモデルをRTX 3060にしたバージョンで、18万円台とかなり安いです。なお、こちらもCore i5-13400Fにカスタマイズすると、13万円台になります。