- GTX 1660よりも約10~20%性能が向上
- GTX 1660 Tiとほぼ同じ性能で、フルHDでのゲーミングに最適
- 搭載パソコンの予算目安は13万円台
ついに”Turing世代”のGTXシリーズにも【SUPERシリーズ】が登場。ワンランク上のフルHD性能を手に入れたグラボのスペックとおすすめモデルをチェックしてみましょう。
GTX 1660 SUPERのスペックまとめ
GTX 1660 SUPERの仕様
GTX 1660 SUPERはGTX 1660 Ti&GTX 1660と同じく最新世代となる”Turing”のミドルクラスグラボです。
GTX 1660 SUPER | GTX 1660 Ti | GTX 1660 | |
アーキテクチャ | Turing(TU116) | Turing(TU116) | Turing(TU116) |
プロセスルール | 12nm FinFET | 12nm FinFET | 12nm FinFET |
CUDAコア数 | 1408基 | 1536基 | 1408基 |
RTコア数 | ー | ー | ー |
Tensorコア数 | ー | ー | ー |
Rays/sec | ー | ー | ー |
RTX-OPS | ー | ー | ー |
動作クロック | 1530MHz | 1500MHz | 1530MHz |
ブーストクロック | 1785MHz | 1770MHz | 1785MHz |
メモリークロック | 14GHz | 12GHz | 8GHz |
メモリータイプ | GDDR6 | GDDR6 | GDDR5 |
メモリーインターフェース | 192bit | 192bit | 192bit |
メモリーバス幅 | 336GB/s | 288GB/s | 192GB/s |
メモリー搭載量 | 6GB | 6GB | 6GB |
TDP | 125W | 120W | 120W |
外部電源 | 8ピン | 8ピン | 8ピン |
GTX 1660 SUPERとGTX 1660の違いはVRAM(メモリ)のみです。
VRAM(メモリ)規格は前世代のGDDR5から最新のGDDR6へチェンジ。メモリインターフェースこそ128bitと変わらないものの、メモリバス帯域幅は336GB/sと約1.75倍になり、VRAMへの負荷が高い重量級のゲームで高い安定性を発揮します。また、メモリクロックも大幅に引き上げられ、GTX 1660 Ti以上の高クロックとなっています。
もちろんGTXシリーズということで【RTコア】は非搭載。DXR(リアルタイムレイトレーシング)性能は低く、SLI(グラボ2枚構成)にも非対応です。
ベンチマーク
Core i7-9700K・16GBメモリ(DDR4-2666)の組み合わせで実際の性能をチェックしてみましょう。
3DMark
こちらは現在主流のDirectX11をベースにしたテストです。総合スコアはCPUとGPUを含めたスコアで、グラフィックスコアはその名の通り、グラボ単体のスコアです。
VRAMを変えただけで性能が大きく上がり、GTX 1660に対し約113~117%の性能となっています。その実力は上位のGTX 1660 Tiに対し約96~98%の性能と肉薄しています。
最近普及しつつあるDirectX12ベースのテストですが、GTX 1660に対し約110~118%、GTX 1660 Tiに対しては約96~98%の性能と、上のテストとほぼ同じような結果となりました。
お次は実際のゲームでのパフォーマンスをチェックしてみましょう。
FF14
言わずと知れた国産のMMORPGで、平均60fpsをキープするにはスコア9000以上が必要になります。
このテストでもGTX 1660 Tiに近いパフォーマンスを発揮し、約95~97%の性能とその差はあってないようなもの。一方GTX 1660比では約110~117%の性能となり、解像度が上がれば上がるほど差がつきます。VRAM一つでだいぶ変わりますね。
Fortnite
軽そうに見えて意外と重いDirectX11ベースのFPSゲームです。
GTX 1660に対してはVRAMの差がしっかり出ており、平均fpsはフルHDで約103%だったのが、4Kでは約122%となり、大きく差がついています。GTX 1660 Tiに対してはいずれの解像度でも約95%とぴったり追走しています。
ただ、GTX 1660 TiはフルHDで平均100fpsを狙うことができ、やはり安定性はGTX 1660よりもワンランク上。
Apex Legends
こちらもDirectX11をベースにした軽めのFPSゲームです。
GTX 1660と比較してみると、平均fpsは約108%~112%向上しており、やはり解像度が高くなるほど差がつく傾向です。一方GTX 1660 Tiに対しては4Kで約90%とやや差をつけられています。CUDAコアの多いGTX 1660 Tiが意地を見せた感じです。
Borderlands 3
見た目からは想像できないほど重いDirectX12ベース(DirectX11に変更も可能)のFPSゲームです。一番上の”バッドアス”設定はとんでもなく重いので、高設定にしています。
GTX 1660に対し平均fpsは約110~115%、GTX 1660 Tiに対しては約94~95%とほぼほぼ同じような結果です。それにしても高設定に落としてもこの結果はなかなか恐ろしいですね。。
Call of Duty: Modern Warfare
毎度おなじみ、DirectX12ベースの重量級FPSゲームです。DXRにも対応しています。
GTX 1660に対し平均fpsは約110~115%となっていますが、解像度が上がるにつれ性能差が縮まります。GTX 1660 Tiに対しては約89~92%と、逆に解像度が上がるほど差がつき、CUDAコアの差がしっかりでています。
特にGTX 1660 TiだとフルHDで平均100fpsを狙うことができ、やはり安定性は一回り上。
こちらはDXR(リアルタイムレイトレーシング)での結果です。重量級のDXRモードですが、このゲームでは比較的軽め。専用のRTコアこそ搭載していませんが、フルHDではいずれのグラボも平均60fpsをキープできます。
DXRだとまたちょっと違う結果になり、GTX 1660に対し平均fpsは約105~107%とその差は小さめ。一方でGTX 1660 Tiに対しては約84~93%とやや大きめの差がついています。負荷が高くなるとやはり地力の差が出る感じですね。
消費電力
最後にTime Spy実行時の消費電力をチェックしてみましょう。
メモリのクロックアップでGTX 1660から消費電力は約10%アップ。性能分相応に増えている感じで、GTX 1660 Tiに比べ若干少なめの消費電力となっています。TDPで考えるとなかなか省エネなグラボです。
結局GTX 1660 SUPERはどうなの?
GTX 1660のVRAMを変更しただけですが、約10~20%も性能が向上。GTX 1660 Tiに迫るパフォーマンスを発揮します。ゲーミングPCなら、このクラスは最低でもいさえておきたいところです。
なお、現行のゲームを一通り快適にプレイしたいのであれば、RTX 3060搭載モデルがおすすめ。
GTX 1660 SUPER搭載のおすすめゲーミングPC
GALLERIA/ガレリア RM5C-G60S 5600X搭載(ドスパラ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■CPU:Ryzen 5 5600X
■チップセット:B550チップセット
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラボ:GTX 1660 SUPER
■ストレージ:SSD 500GB(PCIe NVMe)
■電源:550W(80PLUS BRONZE)
■大型CPUクーラー搭載
■価格:144,980円(税込)~
※実機モデルでは、Ryzen 5 3500を搭載しています。
高品質のコスパモデル
AMDの第4世代6コア12スレッドCPU・Ryzen 5 5600XとGTX 1660 SUPERを搭載した、フルHDでのゲーミングに最適なミニタワーモデル。
16GBメモリに500GB SSDの充実した初期構成で、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用。さらに、大型CPUクーラーが搭載されており、CPUの冷却は万全です。
曲線を用いた美しいケースは、裏配線&チャンバー構造を採用することで、高いエアフローを実現。さらに、LEDイルミネーションやクリアサイドパネルを搭載しており、トータルでの完成度が高い一台に仕上がっています。
基本的にカスタマイズ不要ですが、ゲームそのものの容量も増えているので、SSDを1TBに増やすとより安心。また、HDDを追加してデュアルストレージ構成にすると、ゲームとデータの保存先を分けることができ、さらに便利になります。
ゲーミングPCは高い…とお悩みの方 必見!

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