- RTX 2070 SUPERよりも最大約25%性能が高く、フルHDは盤石
- 高いフレームレートでFPSゲームに最適
- 搭載パソコンの予算目安は20万円台~
NVIDIAの最新世代となる”Ampere”にもついにゲーミングノートが登場。ハイスペッククラスのRTX 3070の実力と、おすすめモデルをチェックしてみましょう。
RTX 3070のスペックまとめ
RTX 3070の特徴と性能をサクッとチェックしてみましょう。
リアルタイムレイトレーシング対応
ゲーミングモデルの最重要パーツであるGPUには、NVIDIAのRTXシリーズを搭載。
RTXシリーズでは従来のGTXシリーズと異なり、リアルタイムレイトレーシング技術(RT)に対応しています。GPU内部にレイトレーシング専用ユニット”RTコア”を搭載することで、従来よりもさらにリアルな映像描写が可能になっています。
上の画像はRTに対応したBattlefield Vのデモムービーですが、従来のGPUとの違いは一目瞭然。炎の描写が車体にもしっかり表現され、よりリアルになっているのがわかりますね。
さらに、RTコアのほか、AI機能に対応した”Tensorコア”を搭載。AI機能を活用したアップスケーリング&アンチエイリアス技術の”DLSSモード”で、対応したゲームであればより高いパフォーマンスを発揮することが可能です。
RTX 3070の性能をチェック
RTX 3080 Ti | RTX 3080 | RTX 3070 Ti | RTX 3070 | RTX 3060 | |
アーキテクチャ | Ampere | Ampere | Ampere | Ampere | Ampere |
製造プロセス | 8nm | 8nm | 8nm | 8nm | 8nm |
CUDAコア数 | 7424基 | 6144基 | 5888基 | 5120基 | 3840基 |
動作クロック | 1125MHz | 1245MHz | 1035MHz | 1290MHz | 1283MHz |
ブーストクロック | 1590MHz | 1710MHz | 1485MHz | 1620MHz | 1703MHz |
メモリータイプ | GDDR6-16000MHz | GDDR6-14000MHz | GDDR6-14000MHz | GDDR6-14000MHz | GDDR6-14000MHz |
メモリーインターフェース | 256bit | 256bit | 256bit | 256bit | 192bit |
メモリーバス幅 | 512GB/s | 448GB/s | 448GB/s | 448GB/s | 336GB/s |
メモリー搭載量 | 16GB | 8・16GB | 8GB | 8GB | 6GB |
TGP | 80~150W | 80~150W | 80~125W | 80~125W | 60~115W |
RTX 3070はRTX 2070 SUPERの上位バージョンとなる、ハイスペッククラスのGPUです。
性能の要となるCUDAコアは、RTX 2070 SUPERの2560基から5120基へ倍増!なお、、VRAM(グラフィックメモリ)はほぼ据え置きとなっており、規格と容量はGDDR6・8GBのまま。メモリーバス幅は狭くなる一方で、動作クロックは引き上げられています。
ただ、GPUの性能は一にも二にもCUDAコアが重要となるので、パフォーマンスはしっかり向上しています。以下、毎度おなじみのベンチマークソフト・3DMarkで性能を比較してみましょう。
まず、DirectX 11・フルHD相当のテスト・Fire Strikeをチェック。
実際の性能ですが、RTX 2070 SUPERよりも約9%高いスコアをマークするにとどまり、CUDAコアが倍増したわりに伸びはイマイチです。それでもRTX 2080 SUPER&RTX 2080クラスには順当に進化しており、パワーは十分。
次に、DirectX 12・WQHD相当のテスト・Time Spyをチェック。
負荷の高いテストですが、Fire Strikeとは異なり高解像度に強く、RTX 2070 SUPERよりも約25%高いスコアをマークしています。
デスクトップ用のグラボでいうなら、RTX 2070 SUPERレベルということで、フルHD~WQHDでのゲーミングに最適。フルHDであれば、特に安定性が求められるFPSゲームで非常に高いパフォーマンスを発揮します。
RT機能テスト・Port Royalの結果をまとめたものとなります。
RTは負荷がとにかく重く、目安としてはスコア4000以上をキープしたいところ。RTX 3070のスコアはRTX 2070 SUPERよりも約14%高く、スコア5000台後半をマーク。余裕で目安をクリアしています。
ただ、最新ゲームでは、以前とは比較にならないほどRTの負荷が激増しており、十分なパフォーマンスを求めるなら、スコア6000を超えるRTX 3080以上がおすすめです。
結局RTX 3070はどうなの?
スペックほどではありませんが、RTX 2070 SUPERから着実にパワーアップしており、RTX 2080 SUPER&RTX 2080クラスの性能に進化。フルHDでは144Hzや165Hzディスプレイをしっかり生かすことができ、特に安定性が求められるFPSゲームで真価を発揮します。
なお、肝心の価格は20万円台~と、RTX 3070 Ti搭載モデルよりだいぶ安いのがポイント。性能差は小さいので、ハイスペックモデルならまずおすすめですね。
【参考】CPU性能指標
CPUの性能指標をサクッとまとめてみました。CPUのパフォーマンスを測るのに最適なレンダリングソフト・CINEBENCH R23の結果となります。
最近ではCPUの性能が飛躍的に向上しており、ゲーム目的なら6コア12スレッドのCore i5やRyzen 5もあれば十分です。
ただし、より多くのコア・スレッドに最適化されたゲームも多くなってきているので、フレームレートにこだわるのであれば、8コア16スレッドのCore i7やRyzen 7以上がおすすめ。もちろん、動画や画像編集などクリエイティブ作業もはかどります。


CPUにはインテルとAMD製CPUがありますが、性能重視なら第12世代インテルCPUがおすすめ。
第12世代では設計を一新し、性能重視のP-コアと電力効率重視のE-コアの2タイプを搭載。タスクによって各コアを使い分け、場合によっては併用することにより、効率よく処理できるのが強みです。また、コア・スレッド数そのものも増えており、ライバルのRyzen 5000&6000シリーズを凌ぐ、高いパフォーマンスを発揮します。


なお、予算重視ならRyzen 5000&6000シリーズがおすすめ。第11世代インテルCPUと同等の性能でありながら、価格が安く、コスパに優れています。
ちなみに、Ryzen 6000シリーズは、5000シリーズのリフレッシュ版です。製造プロセスの微細化、内蔵グラフィックの強化、動作クロックの向上など、マイナーチェンジ程度になっており、若干の性能向上にとどまっています。
RTX 3070搭載のおすすめゲーミングノート
15インチモデル
持ち運びにも最適な、スタンダードの15インチモデル
Lenovo Legion 570i[RTX 3070搭載](レノボ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
15.6インチ WQHD ノングレア IPS 165Hz
■CPU:Core i7-12700H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラボ:RTX 3070
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe)
■価格:198,770円(税・送料込)~
※実機モデルではRTX 3050 Tiを搭載しています。本体イメージの確認におすすめ。
Core i7搭載のコスパモデル
ノート用のインテル第12世代14コア20スレッドCPU・Core i7-12700HとRTX 3070を搭載した、FPSゲームに最適なハイスペックモデル。
16GBメモリに1TB SSDの非常に充実した初期構成で、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用するこだわりよう。もちろん、キーボードはフルカラー仕様でとても華やか。
また、ディスプレイのクオリティも高く、解像度もフルHDの上位となるWQHD(2560×1440)となっています。さらに、高速の165Hz出力に対応するほか、sRGBを100%カバー。高解像度・高速・広色域の3拍子そろった高性能ディスプレイです。
この内容で20万円以下ととんでもなく安く、RTX 3070搭載モデルならまずおすすめ。
固定構成なので、カスタマイズ非対応となっています。
17インチモデル
迫力ある大画面が魅力のモデル
TUF Gaming F17 FX707ZR(ASUS)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
17.3インチ フルHD ノングレア 144Hz
■CPU:Core i7-12700H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラボ:RTX 3070
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
■価格:249,800円(税込)~
貴重な大画面モデル
ノート用のインテル第12世代14コア20スレッドCPU・Core i7-12700HとRTX 3070を搭載した、FPSゲームに最適なハイスペックモデル。
16GBメモリに512GB SSDの充実した初期構成で、SSDは通常のSSDよりも4~5倍速いNVMeタイプを搭載。もちろん、高速の144Hzディスプレイとフルカラーキーボードもしっかり装備しています。やや高めではありますが、数少ない17インチモデルとしておすすめ。
なお、このモデルはASUSの”TUFシリーズ”ということで、耐久性に優れているのもポイント。アメリカの軍事装備規格”MIL規格”に適合しており、過酷な環境での使用テストをクリアしています。ハードに使うゲーミングノートとの相性もバツグンで、安心して使うことができます。
固定構成なので、カスタマイズ非対応となっています。
ゲーミングノートは高い…とお悩みの方 必見!

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