- RTX 2060よりも約20~30%性能が高く、フルHDでより高い安定感を発揮
- DXRでのゲーミングにも対応
- 搭載パソコンの予算目安は17~24万円台
NVIDIAの最新世代となる”Ampere”にもついにゲーミングノートが登場。ワンランク上のミドルクラスGPUとなる、RTX 3060の実力と、おすすめモデルをチェックしてみましょう。
RTX 3060のスペックまとめ
RTX 3060の特徴と性能をサクッとチェックしてみましょう。
リアルタイムレイトレーシング対応
ゲーミングモデルの最重要パーツであるGPUには、NVIDIAのRTXシリーズを搭載。
RTXシリーズでは従来のGTXシリーズと異なり、リアルタイムレイトレーシング技術(DXR)に対応しています。GPU内部にレイトレーシング専用ユニット”RTコア”を搭載することで、従来よりもさらにリアルな映像描写が可能になっています。
上の画像はDXRに対応したBattlefield Vのデモムービーですが、従来のGPUとの違いは一目瞭然。炎の描写が車体にもしっかり表現され、よりリアルになっているのがわかりますね。
さらに、RTコアのほか、AI機能に対応した”Tensorコア”を搭載。AI機能を活用したアップスケーリング&アンチエイリアス技術の”DLSSモード”で、対応したゲームであればより高いパフォーマンスを発揮することが可能です。
RTX 3060の性能をチェック
RTX 3080 | RTX 3070 | RTX 3060 | RTX 2080 SUPER | RTX 2070 SUPER | RTX 2060 | |
アーキテクチャ | Ampere | Ampere | Ampere | Turing | Turing | Turing |
製造プロセス | 8nm | 8nm | 8nm | 12nm | 12nm | 12nm |
CUDAコア数 | 6144基 | 5120基 | 3840基 | 3072基 | 2560基 | 1920基 |
動作クロック | 1245MHz | 1290MHz | 1283MHz | 1080MHz | 1155MHz | 1185MHz |
ブーストクロック | 1710MHz | 1620MHz | 1703MHz | 1560MHz | 1380MHz | 1560MHz |
メモリータイプ | GDDR6-14000MHz | GDDR6-14000MHz | GDDR6-14000MHz | GDDR6-14000MHz | GDDR6-14000MHz | GDDR6-14000MHz |
メモリーインターフェース | 256bit | 256bit | 192bit | 256bit | 256bit | 192bit |
メモリーバス幅 | 448GB/s | 448GB/s | 336GB/s | 448GB/s | 448GB/s | 336GB/s |
メモリー搭載量 | 8・16GB | 8GB | 6GB | 8GB | 8GB | 6GB |
TGP | 80~150W | 80~125W | 60~115W | 80~150W | 80~115W | 65~115W |
RTX 3060はRTX 2060の上位バージョンとなる、アッパーミドルクラスのGPUです。
性能の要となるCUDAコアは、RTX 2060の1920基から3840基へ倍増する一方で、VRAM(グラフィックメモリ)はほぼ据え置き。規格と容量はGDDR6・6GBのまま、メモリーバス幅も同じで、動作クロックのみ引き上げられています。
以下、毎度おなじみのベンチマークソフト・3DMarkで性能を比較してみましょう。
まず、DirectX 11・フルHD相当のテスト・Fire Strikeをチェック。
実際の性能ですが、CUDAコアが倍増しているものの、RTX 2060に比べ約20%のパフォーマンス向上にとどまっています。それでもRTX 2070クラスの性能に進化しており、フルHDでより高い安定感を発揮します。
RTX 2060の性能も高めではありますが、ゲームによっては、設定を上げると平均60fpsに届かないケースもあるので、この差はかなり大きいですね。
次に、DirectX 12・WQHD相当のテスト・Time Spyをチェック。
Fire Strikeよりもスコアの伸びがよく、RTX 2060よりも約33%高いスコアをマークし、RTX 2070 SUPER並みの性能を発揮します。
なお、デスクトップのグラボで例えるならRTX 2060レベルということで、基本的にフルHD、ゲームによってはWQHDまで対応できます。
DXR機能テスト・Port Royalの結果をまとめたものとなります。
DXRは負荷がとにかく重く、目安としてはスコア4000以上をキープしたいところ。RTX 3060はRTX 2060よりも約32%高く、スコア4000台にしっかり乗せてきました。RTX 2070レベルということで、DXRでのゲーミングにも対応できる性能です。
ただ、最新ゲームでは、以前とは比較にならないほどDXRの負荷が激増しており、スコア6000以上が理想的。十分なパフォーマンスを求めるなら、RTX 3080がおすすめです。
実際のゲーミング性能をチェック

結局RTX 3060はどうなの?
さすがに仕様通りに性能も2倍向上…とはいかないものの、RTX 2060からおおむね約20~30%パフォーマンスが向上し、RTX 2070レベルに進化しています。VRAMが6GBということもあり、フルHDで高い安定感を発揮し、DXRでのゲーミングにも対応することができます。
肝心の価格は17万円台~となっており、22万円台からとなる上位のRTX 3070搭載モデルに比べ、だいぶ割安。フルHDで安定性を求めるなら、RTX 3060搭載モデルがまずおすすめです。
【参考】CPU性能指標
CPUの性能指標をサクッとまとめてみました。CPUのパフォーマンスを測るのに最適なレンダリングソフト・CINEBENCH R23の結果となります。
最近ではCPUの性能が飛躍的に向上しており、ゲーム目的なら6コア12スレッドのCore i5やRyzen 5もあれば十分です。
ただし、より多くのコア・スレッドに最適化されたゲームも多くなってきているので、フレームレートにこだわるのであれば、8コア16スレッドのCore i7やRyzen 7以上がおすすめ。もちろん、動画や画像編集などクリエイティブ作業もはかどります。


CPUにはインテルとAMD製CPUがありますが、性能重視なら第12世代インテルCPUがおすすめ。
第12世代では設計を一新し、性能重視のP-コアと電力効率重視のE-コアの2タイプを搭載。タスクによって各コアを使い分け、場合によっては併用することにより、効率よく処理できるのが強みです。また、コア・スレッド数そのものも増えており、ライバルのRyzen 5000&6000シリーズを凌ぐ、高いパフォーマンスを発揮します。


なお、予算重視ならRyzen 5000&6000シリーズがおすすめ。第11世代インテルCPUと同等の性能でありながら、価格が安く、コスパに優れています。
ちなみに、Ryzen 6000シリーズは、5000シリーズのリフレッシュ版です。製造プロセスの微細化、内蔵グラフィックの強化、動作クロックの向上など、マイナーチェンジ程度になっており、若干の性能向上にとどまっています。
RTX 3060搭載のおすすめゲーミングノート
15インチモデル
持ち運びにも最適なスタンダードサイズ
Legion 570i[Core i5・RTX 3060搭載モデル](レノボ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア IPS 165Hz
■CPU:Core i5-12500H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラボ:RTX 3060
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
■価格:173,042円(税・送料込)~
※実機モデルではRTX 3050 Tiを搭載しています。本体イメージの確認におすすめ。
低価格の本格派モデル
ノート用のインテル第12世代12コア16スレッドCPU・Core i5-12500HとRTX 3060を搭載した、ワンランク上のフルHD推奨モデル。16GBメモリに512GB SSDの非常に充実した初期構成となっています。
装備も充実しており、フルカラーキーボードのほか、165Hz出力&G-Sync対応ディスプレイを搭載。珍しいG-Sync対応モデルということで、よりスムーズで高速の描写ができ、FPSゲームにうってつけです。
価格は17万円台とRTX 3060搭載モデルにしては非常に安く、予算重視ならまずおすすめ。
このモデルはカスタマイズに対応していません。
Legion 570i Pro[RTX 3060搭載モデル](レノボ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
16.0インチ WQXGA ノングレア IPS 165Hz
■CPU:Core i7-12700H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラボ:RTX 3060
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
■価格:179,850円(税・送料込)~
※実機モデルではRyzen 7&RTX 3050 Tiを搭載しています。本体イメージの確認におすすめ。
大画面のコスパモデル
ノート用のインテル第12世代14コア20スレッドCPU・Core i7-12700HとRTX 3060を搭載した、ワンランク上のフルHD推奨モデル。16GBメモリに512GB SSDの充実した初期構成となっています。
このモデルの最大のポイントは、16.0インチ&WQXGAディスプレイを搭載している点。一般的な15.6インチよりも一回り大きく、より精細な映像描写でゲームを楽しむことができます。もちろん、G-Syncにも対応しているほか、フルカラーキーボードをしっかり搭載。
ディスプレイの大きさにこだわるなら、このモデルがおすすめです。
このモデルはカスタマイズに対応していません。
Dell G15 プラチナ 5520[165Hz・RTX 3060搭載](デル)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア 165Hz
■CPU:Core i7-12650H
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラボ:RTX 3060
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
■価格:178,980円(税・送料込)~
選べるカラバリが魅力のモデル
ノート用のインテル第12世代14コア20スレッドCPU・Core i7-12700HとRTX 3060を搭載した、ワンランク上のフルHD推奨モデル。
16GBメモリに512GB SSDの充実した初期構成で、高速の165Hzディスプレイのほか、白色LED内蔵キーボードを搭載しており、とても実用的。
さらに、このモデルはカラバリが用意され、ファントムグレー・ダークグレー・スペクターグリーンの3色が用意されています。特にグリーンは珍しい色合いで、ミリタリー風のカラバリモデルが欲しい方にもおすすめです。
このモデルではカスタマイズできません。
G-Tune E5-165-WA(G-Tune)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
15.6インチ WQHD ノングレア 165Hz
■CPU:Core i7-12700H
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラボ:RTX 3060
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
■価格:199,800円(税込)~
充実したサポート&保証が魅力のモデル
ノート用のインテル第12世代14コア20スレッドCPU・Core i7-12700HとRTX 3060を搭載した、ワンランク上のフルHD推奨モデル。16GBメモリに512GB SSDの充実した初期構成となっています。
装備も充実しており、WQHD×165Hzディスプレイを搭載。フルHDよりも高い解像度なので、より美しいグラフィック描写を楽しむことができます。もちろん、フルカラーキーボードをしっかり搭載するほか、重さも約1.72kgと非常に軽く、携帯性も良好です。
ちなみに、G-Tuneは保証が充実しているのもポイント。G-Tuneでは延長保証が定額制で安く、例えば3年延長保証+センドバック修理保証に9,900円(税込)で加入することができます。また、24時間365日の電話サポート&96時間以内で修理完了が標準メニューとして用意されており、万が一でも安心です。
基本的にカスタマイズ不要ですが、最近のゲームは容量そのものも増えているので、SSDは1TBあると安心。
17インチモデル
迫力ある大画面が魅力のモデル
ROG Strix G17 G713RM(ASUS)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
17.3インチ WQHD ノングレア 240Hz
■CPU:Ryzen 7 6800H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラボ:RTX 3060
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe)
■価格:249,800円(税込)~
数少ない大画面モデル
ノート用のAMD第6世代8コア16スレッドCPU・Ryzen 7 6800HとRTX 3060を搭載した、ワンランク上のフルHD推奨モデル。16GBメモリに1TB SSDの非常に充実した初期構成となっています。
装備も充実しており、ディスプレイはWQHD×240Hzの高解像度・超高速仕様。また、フルカラーキーボードを搭載するほか、CPUに液体金属グリスを採用するなど、冷却面もぬかりありません。
さらに、フロント下部にはLEDイルミネーションバーを装備しており、ゲーミングモデルらしさはバッチリ。クオリティにとことんこだわる方におすすめです。
このモデルはカスタマイズに対応していません。
ゲーミングノートは高い…とお悩みの方 必見!

関連リンク
ほかのGPUもチェック
あわせて知りたい
おトクなセール情報もチェック!



