- RTX 2070 SUPERよりもさらに約30~40%性能が高く、4Kでのゲーミングにも対応
- Max-Q版では大幅に性能が低下
- 搭載パソコンの予算目安は24万円台~
RTX 2070 SUPERに続き、最上位のハイエンドGPU・RTX 2080 SUPER搭載ゲーミングノートもついに登場。その実力と、おすすめモデルをチェックしてみましょう。
RTX 2080 SUPERのスペックまとめ
RTX 2080 SUPERの特徴と性能をサクッとチェックしてみましょう。
リアルタイムレイトレーシング対応
ゲーミングモデルの最重要パーツであるGPUには、NVIDIAのRTXシリーズを搭載。
RTXシリーズでは従来のGTXシリーズと異なり、リアルタイムレイトレーシング技術(DXR)に対応しています。GPU内部にレイトレーシング専用ユニット”RTコア”を搭載することで、従来よりもさらにリアルな映像描写が可能になっています。
上の画像はDXRに対応したBattlefield Vのデモムービーですが、従来のGPUとの違いは一目瞭然。炎の描写が車体にもしっかり表現され、よりリアルになっているのがわかりますね。
さらに、RTコアのほか、AI機能に対応した”Tensorコア”を搭載。AI機能を活用したアップスケーリング&アンチエイリアス技術の”DLSSモード”で、対応したゲームであればより高いパフォーマンスを発揮することが可能です。
RTX 2080 SUPERの性能をチェック
RTX 2080 SUPER | RTX 2070 SUPER | RTX 2070 | RTX 2060 | GTX 1660 Ti | GTX 1650 Ti | GTX 1650 | |
CUDAコア数 | 3072基 | 2560基 | 2304基 | 1920基 | 1536基 | 1024基 | 1024基 |
動作クロック | 1365MHz | 1140MHz | 1215MHz | 960MHz | 1455MHz | 1350MHz | 1395MHz |
ブーストクロック | 1560MHz | 1380MHz | 1440MHz | 1200MHz | 1590MHz | 1485MHz | 1560MHz |
メモリータイプ | GDDR6-14000MHz | GDDR6-14000MHz | GDDR6-14000MHz | GDDR6-14000MHz | GDDR6-12000MHz | GDDR6-12000MHz | GDDR5-8000MHz |
メモリーインターフェース | 256bit | 256bit | 256bit | 192bit | 192bit | 128bit | 128bit |
メモリーバス幅 | 448GB/s | 448GB/s | 448GB/s | 336GB/s | 288GB/s | 192GB/s | 128GB/s |
メモリー搭載量 | 8GB | 8GB | 8GB | 6GB | 6GB | 4GB | 4GB |
TGP | 90~150W | 90~115W | 90~115W | 65~115W | 60~80W | 50W | 35~50W |
※スペックはいずれもTGP最上位のものとなります。
RTX 2080 SUPERは現行世代では最上位となるGPUで、RTX 2080を置き換える形で登場しました。
下位のRTX 2070 SUPERとの違いはCUDAコアと動作クロックの2点となっており、特に性能に直結するCUDAコアは20%増加しています。メモリーバス幅は448GB/sと広く、VRAM(グラフィックメモリ)容量も8GBと多いので、安定感はバツグンです。
毎度おなじみのベンチマークソフト・3DMarkで性能を比較してみましょう。
RTX 2070 SUPERと比較してみると、Fire Strikeでは約131%、Time Spyでは約139%と、かなり大きな差をつけています。RTX 2080よりも約15%ほど性能が高く、フルHDはもはや眼中になく、4Kでのゲーミングに対応できます。
ただ、RTX 2080 SUPER(Max-Q)では大幅にパワーがセーブされているため、RTX 2070 SUPERよりも性能が低い点に注意。
こちらは3DMarkのDXR機能テスト”Port Royal”の結果をまとめたものとなります。RTX 2070 SUPERに対し約134%と大幅にパフォーマンスが向上。RTX 2080よりも頭二つ分ほど抜けており、とにかく重いDXRでも安心の性能となっています。
先に紹介しましたが、RTX 2080 SUPERには”Max-Q版”が用意されています。これはスリムモデルなど冷却に余裕のないモデルに向けて開発された、いわば省エネ・低発熱バージョンのこと。
オリジナルのRTX 2080 SUPERと基本的な仕様は共通していますが、Max-Qでは動作クロックが下げられており、低発熱とのトレードオフで、性能は低め。特に、RTX 2080以上ではかなりパワーがセーブされているため、性能はワンランク下がってしまいます。
結局RTX 2080 SUPERはどうなの?
RTX 2070 SUPERよりも約30~40%ほど性能が高く、フルHDではまさに無双状態。4Kでのゲーミングにも対応できる高いパフォーマンスを発揮します。ただ、4Kディスプレイ搭載モデルはほとんどなく、別途ディスプレイをカスタマイズしたり、外部ディスプレイに接続する必要があります。
なお、搭載モデルの価格は24万円台~とハイエンドモデルらしくかなり高め。ほぼ同じ性能で低価格のRTX 3070搭載モデルのほうがおすすめです。
RTX 2080 SUPER搭載のおすすめゲーミングPC
15インチモデル
持ち運びにも最適なスタンダードサイズ。Max-Q版がメインとなっています。
Lenovo Legion 750i[RTX 2080 SUPER搭載モデル](レノボ)
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア IPS 240Hz
■CPU:Core i7-10750H
■メモリ:32GB(DDR4-2933)
■グラボ:RTX 2080 SUPER(Max-Q)
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe)
■【クーポン利用】472,670円⇒247,320円(税・送料込)~
低価格&高コスパのMax-Q版モデル
ノート用のインテル第10世代6コア12スレッドCPU・Core i7-10750HとRTX 2080 SUPER(Max-Q)を搭載した、ド安定のDXR推奨モデル。
超大容量の32GBメモリに超大容量の1TB SSDデュアルストレージの充実した初期構成で、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用するこだわりよう。さらに超高速の240Hzディスプレイを搭載する徹底ぶりです。
もちろん、キーボードはフルカラー仕様で、排気グリルとサイドにはLEDイルミネーションを内蔵しており、かなり華やか。ハイエンドモデルにふさわしいクオリティを実現しています。Max-Q版ということで価格が安く、予算重視ならおすすめ。
このシリーズではカスタマイズできません。
OMEN by HP 15-dh1000 エクストリームモデル(HP)
【スペック】
■OS:Windows 10 Pro
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア IPS 300Hz
■CPU:Core i9-10885H
■メモリ:32GB(DDR4-2933)
■グラボ:RTX 2080 SUPER(Max-Q)
■ストレージ:SSD 512GB+HDD 1TB
■【キャンペーンでさらにおトク】351,780円(税込)~
スマートなデザインが魅力の超高性能モデル
ノート用のインテル第10世代8コア16スレッドCPU・Core i9-10885HとRTX 2080 SUPER(Max-Q)を搭載した、ド安定のDXR推奨モデル。Core i9-10885Hは8コア16スレッド構成なので、Core i7-10750Hよりも約30%性能が高くなっています。
超大容量の32GBメモリに大容量デュアルストレージの非常に充実した初期構成で、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用するこだわりよう。さらに超高速の300Hzディスプレイほか、フルカラーキーボードを搭載し、まさに死角なし。
ゲーミングノートらしいエッジのきいたスマートなデザインも魅力的で、トータルで非常に高いクオリティを実現しています。
17インチモデル
迫力ある大画面でゲームを思う存分楽しめる17インチモデル
Alienware AREA-51M R2 スプレマシー(デル)
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
17.3インチ フルHD ノングレア IPS 144Hz
■CPU:Core i9-10900K
■メモリ:8GB(DDR4-2933)
■グラボ:RTX 2080 SUPER
■ストレージ:SSD 256GB(PCIe NVMe)
■【クーポン利用】456,478円⇒378,877円(税・送料込)~
※実機モデルはRTX 2080を搭載しています。本体イメージの確認におすすめ。
デスクトップ用CPU搭載の本格派モデル
デルが誇るフラグシップブランド”Alienware”のなかでも最高峰となるモデルです。デスクトップ用の第10世代10コア20スレッドCPU・Core i7-10900Kを搭載し、もはやノートではなくデスクトップそのもの。K付きのCPUなので、オーバークロックにも対応しています。
さらにCPUとGPUは個人でアップグレードできる本格派仕様となっているのもポイント。ただし分解する必要があるので、上級者向けの作業となります。なお、このモデルもキーボードのほか、排気グリル周囲にLEDイルミネーションが搭載され、とても華やかです。
8GBメモリに256GB SSDのシンプルな初期構成ですが、フラグシップモデルにしてはシンプルすぎるので、ぜひ使いやすくカスタマイズしたいところ。
重量級のゲームが増えており、メモリは16GBあると安心。また、ゲームそのものの容量も増えているので、SSDは512GB以上あると安心です。なお、本体のカラバリを変更するには、ディスプレイをカスタマイズする必要があります。
・16GB(2x8GB), DDR4 2933MHz
⇒プロのクリエイターでもない限り16GBもあれば十分です。
・512GB PCIe M.2 SSD + 1TB 7200 RPM ハードドライブ
⇒SSD+HDDのデュアルストレージ構成となり、ゲームは高速のSSDに、かさばるデータ類は大容量のHDDに保存する使い分けができ、より便利になります。また、SSDをRAID0にした爆速構成もありますが、体感できないので、予算が有り余って仕方ない場合のみおすすめ。
・17.3インチ UHD (3840 x 2160) 60Hz 25ms 500-nits 100% Adobe RGB 色域 + Tobii Eyetracking テクノロジー(ライト)
⇒高解像度の4Kディスプレイに変更できます。クリエイティブ用途でも使える色域の広さとなっていますが、通常の60Hzで出力される点に注意。
ゲーミングPCは高い…とお悩みの方 必見!

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