- GTX 1660 Tiの上を行く、ド安定のフルHD性能
- DXR(リアルタイムレイトレーシング)を気軽に楽しみたい方におすすめ
- 搭載パソコンの予算目安は13万円台~
リアルタイムレイトレーシングに対応した”RTXシリーズ”に待望のミドルクラスモデル登場。次世代のスタンダードとなるGPUの性能をチェックしてみましょう。
RTX 2060のスペックまとめ
RTX 2060の特徴と性能をサクッとチェックしてみましょう。
リアルタイムレイトレーシング対応
ゲーミングモデルの最重要パーツであるGPUには、NVIDIAのRTXシリーズを搭載。
RTXシリーズでは従来のGTXシリーズと異なり、リアルタイムレイトレーシング技術(DXR)に対応しています。GPU内部にレイトレーシング専用ユニット”RTコア”を搭載することで、従来よりもさらにリアルな映像描写が可能になっています。
上の画像はDXRに対応したBattlefield Vのデモムービーですが、従来のGPUとの違いは一目瞭然。炎の描写が車体にもしっかり表現され、よりリアルになっているのがわかりますね。
さらに、RTコアのほか、AI機能に対応した”Tensorコア”を搭載。AI機能を活用したアップスケーリング&アンチエイリアス技術の”DLSSモード”で、対応したゲームであればより高いパフォーマンスを発揮することが可能です。
RTX 2060の性能をチェック
RTX 2080 SUPER | RTX 2070 SUPER | RTX 2070 | RTX 2060 | GTX 1660 Ti | GTX 1650 Ti | GTX 1650 | |
CUDAコア数 | 3072基 | 2560基 | 2304基 | 1920基 | 1536基 | 1024基 | 1024基 |
動作クロック | 1365MHz | 1140MHz | 1215MHz | 960MHz | 1455MHz | 1350MHz | 1395MHz |
ブーストクロック | 1560MHz | 1380MHz | 1440MHz | 1200MHz | 1590MHz | 1485MHz | 1560MHz |
メモリータイプ | GDDR6-14000MHz | GDDR6-14000MHz | GDDR6-14000MHz | GDDR6-14000MHz | GDDR6-12000MHz | GDDR6-12000MHz | GDDR5-8000MHz |
メモリーインターフェース | 256bit | 256bit | 256bit | 192bit | 192bit | 128bit | 128bit |
メモリーバス幅 | 448GB/s | 448GB/s | 448GB/s | 336GB/s | 288GB/s | 192GB/s | 128GB/s |
メモリー搭載量 | 8GB | 8GB | 8GB | 6GB | 6GB | 4GB | 4GB |
TGP | 90~150W | 90~115W | 90~115W | 65~115W | 60~80W | 50W | 35~50W |
※スペックはいずれもTGP最上位のものとなります。
RTX 2060はGTX 1660 Tiの上位となる、ハイスペッククラスのGPUで、RTXシリーズでは一番下位のグレードとなります。
性能の要となるCUDAコアは、GTX 1660 Tiの1536基から1920基へ約25%増加しています。なお、VRAM(グラフィックメモリ)はGTX 1660 Tiと共通で、最新規格のGDDR6・6GBを搭載。重量級の最新タイトルにもしっかり対応できる内容です。
毎度おなじみのベンチマークソフト・3DMarkで性能を比較してみましょう。
実際の性能ですが、CUDAコア分性能は高くなっていますが、GTX 1660 Tiに対しFire Strike・Time Spyいずれも約109%と控えめですね。フルHDでゲームを楽しむのであれば、GTX 1660 Tiで正直十分。
こちらは3DMarkのDXR機能テスト・Port Royalの結果をまとめたものとなります。
ぱっと見では何が何やらわからないかもしれませんが、三兄弟の末っ子ということで、RTX 2060はあくまでもDXR入門レベルのスペックです。
DXR機能を有効にすると負荷がグッと重くなり、例えばBattlefield Vの場合、”フルHD・最高設定・DXR有効”で平均60fpsをギリギリキープできる性能となります。余裕をもってということであれば、RTX 2070がおすすめです。
実機レビューで性能をチェック

結局RTX 2060はどうなの?
GTX 1660 Tiよりも約10%ほど性能が高く、フルHDがメインとなるゲーミングノートでは、ド安定でゲームを楽しむことができます。また、DLSSモードに対応したゲームであれば、さらに性能の底上げができるのも◎。
価格は13万円台~とお手頃価格で、GTX 1660 Ti搭載モデルがほぼ終息していることもあり、ミドルクラスならRTX 2060搭載モデルを選ぶのがまずおすすめです。
【参考】CPU性能指標
CPUの性能指標をサクッとまとめてみました。CPUのパフォーマンスを測るのに最適なレンダリングソフト・CINEBENCH R20の結果となります。
ゲーミングノートではフルHDディスプレイが多く搭載されていますが、4KやWQHDほどの負荷はかからないため、4コア8スレッドのCore i5でも十分実用的です。
ただ、最近では6コア以上に最適化されたゲームも多くなっているので、6コア12スレッドのCore i7やRyzen 5以上を選ぶとより安心。動画や画像編集もサクサクこなすことができます。


インテルとAMD製CPUの2タイプがありますが、性能&コスパの高いAMDのRyzen 4000&5000シリーズがおすすめ。
アーキテクチャの刷新により、 Ryzen 3000シリーズから性能が大幅にパワーアップ。その実力は、ミドルクラスのRyzen 5 4600Hが、ハイスペックのCore i7-10750Hを軽く超えるほど。苦手としていたゲーミング性能も、インテルCPUとほぼ同等となり、さらに搭載モデルの価格もインテルに比べ安く、コスパに優れています。
…なのですが、モデル数が少なく、手に入りにくいのがネック。性能面はともかく、モデル数で言うならインテルが断然有利となっており、どちらもどちら。まさに一長一短ですね。


なお、インテルも盛り返してきており、最新世代となる第11世代では、Ryzen 5000シリーズに匹敵する性能に進化しています。性能だけでいうなら、第11世代インテルCore・Ryzen 5000シリーズのどちらを選んでもOKです。
おすすめをランキングにしてみると以下のような感じになります。
- Ryzen 5000シリーズ
- 第11世代Coreシリーズ
- Ryzen 4000シリーズ
- 第10世代Coreシリーズ
RTX 2060搭載のおすすめゲーミングノート
15インチモデル
持ち運びにも最適な、スタンダードの15インチモデル
GALLERIA/ガレリア GR2060RGF-T(ドスパラ)
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア 120Hz
■CPU:Ryzen 7 4800H
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラボ:RTX 2060
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
■価格:139,980円(税込)~
Ryzen 7 4800H搭載の低価格モデル
ノート用のAMD第4世代8コア16スレッドCPU・Ryzen 7 4800HとRTX 2060を搭載した、DXR入門モデル。Core i7-10750Hを凌ぐ高い性能で、ゲームはもちろん、動画や画像編集でも高いパフォーマンスを発揮します。
大容量の16GBメモリに大容量SSDの充実した初期構成となっており、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプというこだわりよう。さらに、120Hzディスプレイやフルカラーキーボードなどを標準装備し、高い完成度を実現しています。
ディスプレイのリフレッシュレートがやや低めですが、性能&予算重視ならまずおすすめ。
基本的にカスタマイズ不要ですが、HDDを追加してデュアルストレージにすると、ゲームとデータの保存先を分けることができ、さらに便利になります。
17インチモデル
迫力ある大画面が魅力のモデル
Dell G7 17 プラチナ[大容量SSD・RTX 2060搭載](デル)
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
17.3インチ フルHD ノングレア IPS 144Hz
■CPU:Core i7-10750H
■メモリ:16GB(DDR4-2933)
■グラボ:RTX 2060
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe)
■【クーポン利用】241,978円⇒172,539円(税・送料込)~
充実した初期構成のRTX 2060搭載モデル
ノート用のインテル第10世代6コア12スレッドCPU・Core i7-10750HとRTX 2060を搭載した、DXR入門モデル。
大容量の16GBメモリに超大容量SSDの充実した初期構成で、通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用しています。さらに、高速の144Hzディスプレイやフルカラーキーボードも搭載し、まさにフル装備となっています。
また、このモデルでは、本体下部にLEDイルミネーションを搭載しているのもポイント。フルカラーキーボードも相まって、ゲーミングモデルらしい華やかなモデルに仕上がっています。
デルのGシリーズはカスタマイズできません。
ゲーミングノートは高い…とお悩みの方 必見!

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